========================================================================== おじさんのためのマルチメディア&サテライトマガジン ◆◆◆ おじさん瓦版 ◆◆◆ 第 004号 1998年 7月14日発行 by マイクル渡辺 http://www.micle.co.jp/ ───────────────────────────────────── おじさん瓦版は、氾濫する情報洪水の中から厳選したマルチメディア(テレビ  *パソコン*電話)とサテライト(衛星)関連のニュースやトピックスを、毎  週平易かつ簡明に解説してお届けいたします。 ========================================================================== <<もくじ>> ---◆先週のマルチメディアニュースから◆--- 01.インターネットの本屋さん「まぐまぐ」総読者数400万人を突破 02.松下、デジタル家電でMicrosoftと提携 03.パソコン以外のインターネット端末市場の需要見通し 04.家庭用ゲーム機市場、ソニーのプレイステーション独走 ---◆先週のサテライトニュースから◆--- 01.モバイル放送、コンソーシアム発足へ 02.NTTとスカイパーフェクTV、CSサービスで業務提携 03.ディレクTV、加入拡大へ攻勢 ========================================================================== ---◆先週のマルチメディアニュースから◆--- ───────────────────────────────────── ●インターネットの本屋さん「まぐまぐ」、総読者数400万人を突破 http://www.mag2.com/  インターネットの本屋さん「まぐまぐ」の総読者数が400万人を突破しました。 「まぐまぐ」は、個人でも簡単にメールマガジンが発行できるシステムを提供して おり、現在約3,600誌が登録されています。ユーザーが自分の興味にあったメール マガジンを選び、受信メールアドレスを登録すると、自動的に配信されます。 97年1月のサービス開始時の登録者数は約1万人、12月に100万人、98年3月に200万 人、5月に300万人、そして7月に400万人突破と、急速に利用者をのばしています。 > 「おじさん瓦版」も「まぐまぐ」を利用させていただいています。m(__)m > こういうシステムこそ、インターネット市場を真に活性化させるサービスインフ > ラに他なりません。登録者数の増大とサーバーの負荷とのいたちごっこで、昼夜 > を分かたずご苦労をされておられるスタッフの皆さんには本当に頭が下がります。 > 硬軟様々なジャンルのマガジンが登録されていますが、取るに足らない駄作も多 > いのでご注意を!!私のお勧めは、近々「おじさんの群」でご紹介します。 ───────────────────────────────────── ●松下、デジタル家電でMicrosoftと提携 松下電器産業と、米Microsoftは、デジタル家電分野で、長期に渡り技術協力を行 なうことで合意。松下の持つデジタルAV(音響・映像)技術と、Microsoftのソフ トウェア技術の融合が主目的。現時点での合意内容は次の4点。 ・次世代PCのためのディジタルTV技術の開発 ・日本のアナログWebTV端末の松下による展開 ・ディジタルCATVTV用Advanced Set-Top Box(ASTB)の共同開発 ・松下の次世代AV製品とPC装置に、Windows CEを採用 > ソニー、日立に続き、最大手松下との提携で、Microsoftのデジタル家電戦略は > ほぼ万全になったとといってもいいだろう。使いやすさと信頼性の確保という大 > 義名分が果たされれば我々消費者とっても大歓迎だが、垣間見れるMicrosoftの > 覇権主義や、日本企業の横並び主義故の提携ということでは先は暗い。 ───────────────────────────────────── ●パソコン以外のインターネット端末市場の需要見通し    米国調査会社、2002年頃にはパソコンの出荷台数が頭打ちになり、インターネッ トに接続可能なパソコン以外の下記端末市場が拡大という市場予測を発表。 ・コンピューティングデバイス…ハンドヘルドPCやNC(ネットワークコンピュータ) ・通信機器…携帯電話やポケベル、ディスプレイ付き電話 ・テレビ関連製品…WebTVに代表されるセットトップボックス > マルチメディア端末(パソコン:情報機器*電話:通信機器*テレビ:放送機器 > が複合・融合化)の主役の座を巡り、各々の分野で激しい開発競争が繰り広げら > れている。 > しかし、端末はOS(*1)のように一つの方向に収斂するのでなく、上記の各々が本 > 来の特徴をより活かし、さらにより便利な機能が付加されるという方向で進化し > ていくであろう。端末にデファクトスタンダード(*2)は無いのである。 > 最近これを忘れて安易に複合・融合化した商品があまりに多すぎる。 > (インターネットTVのように) (*1)OS(Operating System) Windows95などコンピュータのプログラムやデータ、周辺のハードウェアなどを効 率的に処理するための基本ソフトの総称。 (*2)デファクトスタンダード ISO(国際標準化機構)、JIS(日本工業規格)など、国際的、国家的に認められた標準 ではなく、使用されているうちにもっとも多くの人達に指示され、事実上の標準と なったもの。 ───────────────────────────────────── ●家庭用ゲーム機市場、ソニーのプレイステーション独走  97年度の家庭用ゲーム機市場のシェアは以下のとおり。 ソニーのプレイステーションがソフトの魅力(ファイナルファンタジーなど)や種 類の多さ(他のゲーム機にない新感覚ゲームなど)を強みに独走。  SCE(ソニー):プレイステーション68.3%(前年比+24.9%)  任天堂    :NINTENDO64他   18.1%(   −11.6%)     セガ     :セガサターン   10.9%(   −14.1%) > 私のパソコン歴は20年前の初代のPC8001中古機に始まる。雑誌に掲載されている > ゲームプログラムを入力し、カセットテープに保存してよく遊んだものである。 > もちろんファミコンにもはまり、息子の成長とともにファミコンから再びパソコ > ンに戻り、スーパーファミコン以降はゲーム機からは遠ざかっている。 > おじさんの操作感覚がゲーム機の性能向上(スピードアップ、機能や操作の複雑 > 化など)についていけなかったからである。 > ハードの性能向上がユーザー層を狭めゲームユーザーの平均年齢が低くなってい > る。セガは巻き返しのため、高性能次世代ゲーム機「ドリームキャスト」を11月 > に出すようだが、この危険性に果たして気がついているだろうか。 ========================================================================== ---◆先週のサテライトニュースから◆--- ───────────────────────────────────── ●モバイル放送、コンソーシアム発足へ  2001年の移動体向け衛星多チャンネル放送開始を目指し、東芝が中心となって設 立した「モバイル放送梶v(*1)は、利用端末開発などを目的としたコンソーシアム をカーナビメーカーなど20数社と発足させる。事業会社への出資も呼びかけ。 (*1)「モバイル放送株式会社」 CS(通信衛星)を使って自動車などの移動体向けに高音質の音楽やアニメ、動画、 地図情報などを有料で提供すべく、東芝が中心となり5月29日に設立。資本金5億。 東芝40.5%、トヨタ31%、富士通15%、日本テレビ放送網7.5%、FM東京、ケンウッド 、デンソー、アルパイン、凸版印刷各6%が出資 > 衛星放送分野での家電メーカーの勢力図は、BSは松下、CSはスカイパーフェクTV > がソニー、ディレクTVが松下と2大メーカーが主導権を握る構図が出来上がりつ > つある。出遅れたのが日立と東芝。 > 日立は既存CSを使いHKチャンネルを立ち上げたが、東芝は新衛星の打ち上げも構 > 想に入れた「モバイル向け」という新コンセプトで参入を目指す。 > 詳しくは書かないが、出遅れた東芝の「あせり」が感じられる。既存のCSとは競 > 争できるにしても、BS及び地上波デジタルとの競争に本当に勝てると思っている > のだろうか。 ───────────────────────────────────── ●NTTとスカイパーフェクTV、CSサービスで業務提携  スカイパーフェクTVが、CSを活用した家庭向け衛星データ放送サービス(*1)で、 NTTと業務提携を結ぶことを明らかに。これにより、スカイパーフェクTVの視聴者 は同社の映画、スポーツ番組やゲームソフトなどの配信サービスに加え、NTTの衛 星インターネット接続サービス(*2)も同一のCS受信機器で受けられるようになる。 両社は業務提携をテコに今後、販売面でも連携していく予定。 (*1)(*2)衛星データ放送、衛星インターネットについては、MICleホームページの 「衛星インターネットとは」http://www.micle.co.jp/EISEIKANO1.htm 参照 > NTTの参入により我が国でも衛星データ放送や衛星インターネットがブレイクす > る可能性が高まったことはとにもかくにも喜ばしいことである。 > ここはNTTにエールを贈ろう(!o!)(!o!) ───────────────────────────────────── ●ディレクTV、加入拡大へ攻勢  ディレクTVの6月末の加入者数は14万2千件と、毎月ほぼ3万件づつ増えているも のの、先行するスカイパーフェクTVの75万件とはまだまだ差がある。 加入拡大のため、今月より一部チャンネルの無料視聴可能化、9月より双方向型デ ータ放送サービス「インタラクTV」(*1)の開始、年内にチャンネル数を130以上 (現在80)に増加するなど、早期に百万件の加入を目指す。 (*1)「インタラクTV」 番組と連動した情報提供サービスで、例えば競馬中継の際オッズなどの各種情報が 、ユーザーのリクエストに応じ見たい時にリモコン操作でテレビ画面で見られるよ うなサービス。 > 14万件のうち半数近くは、放送を中止したアナログCS放送の「スカイポート」か > らの乗り換え。(放送を中止するためスカイポートは受信用チューナーとアンテ > ナをユーザーに無償で提供) > 当社も5月にディレクTVのシルバーパック(31チャンネル、月2880円)に加入し > たが、このうち実際に見るのはニュースとBGM関連の精々5チャンネルで、スカイ > パーフェクと比べて良いといわれていた画面品質もいつのまにか悪くなったよう > な気がする。 > 広告や販売戦略などマーケティング以前のサービスそのものの問題が多すぎる。 > ベンチャーの旗手ともてはやされた増田社長の顔も見えない。 > 寄せ集めの上、合併でさらにぎくしゃくしているスカイに対し、ディレクが優位 > な点は氏の強力なリーダーシップ以外には無いのに。 > このままでは、最悪の事態すら想起される。 > CSデジタル放送の、延いては我が国マルチメディア産業の健全な発展の為にもデ > ィレクと増田氏の奮起を期待したい。 ========================================================================== ◇このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発行  しています。(http://www.mag2.com/)  配信の停止や配信先の変更は、次のページでお願いいたします。 http://www.micle.co.jp/kawara.htm ◇バックナンバーも上記URLでご覧いただけます。 ◇おじさん瓦版の全文または一部の文章を許可無く転載することを禁じます。 ───────────────────────────────────── ◆◆企画・制作・発行 マイクルコーポレーション◆◆ 代表取締役 渡辺朝雄 asao@micle.co.jp 〒231-0011 横浜市中区太田町5-69 山田ビル406 TEL:045-226-1597 FAX:045-226-1598 ==========================================================================