==========================================================================      ◆◆◆ 電網かわら版『必読!マルチメディア』 ◆◆◆            第 068号 1999年11月 2日発行        〜総配信数 1,610部(含抄録版) Thanks!〜 ───────────────────────────────────── 氾濫する情報洪水の中から厳選したマルチメディアやインターネット、衛星関  連のニュースやトピックスを、平易かつ簡明に解説してお届けいたします。       by マイクル渡辺 http://www.micle.co.jp/plan/ ========================================================================== <もくじ> ---◆最近のマルチメディアニュースから◆--- 01.コンビニが牽引する消費者向けEC(電子商取引)事業!  ・セブンイレブンなどヨーカ堂グループ、ネットバンク設立へ  ・ファミリーマート、ネット通販事業に参入  ・コンビニ情報端末、サービス多様化 02.ドコモとマイクロソフト、企業向けモバイルデータ通信サービス会社設立 03.我国にも無料ネット接続サービスが。米ベンチャー企業「ライブドア」が開始 04.「@nifty」はどう変わるのか ---◆最近の衛星関連ニュースから◆--- 01.衛星携帯電話、苦境脱出はなるか?  ・グローバルスター、トライアルサービス開始  ・ICO、資金調達にメド。サービス開始は2001年4月予定 ---◆お勧めBOOK、ホームページ、メルマガ◆--- 01.「命の大切さ、不思議さを、ヒヨコの孵化で!」 ========================================================================== ---◆最近のマルチメディアニュースから◆--- ───────────────────────────────────── ●コンビニが牽引する消費者向けEC(電子商取引)事業! ◆セブンイレブンなどヨーカ堂グループ、ネットバンク設立へ  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/biz/85315  http://www.sej.co.jp/ (情報未掲載)  イトーヨーカ堂グループは、来年にもインターネットを通じて預金などを取り扱 う専業銀行を設立し、個人向け金融事業に乗り出す。グループ各社の顧客を対象に 預金口座を開設、クレジットカードを発行するほか、小口の無担保ローンや保険も 提供する見通し。流通業による銀行設立は初めて。  強みはセブンイレブンの8000店舗を始めとする1万店近い店舗網と、5000億円もの 余剰資金による信用力、そして商品の販売管理で培った最先端の情報システム。精 緻な顧客データベースを構築し、与信管理やマーケティングに生かす。金融市場も 末端の販路と顧客情報を握ったものが優位に立つ。 ◆ファミリーマート、ネット通販事業に参入  http://www.family.co.jp/famima/  ファミリーマートは、食品、衣料品などの日用品、介護用品、音楽やゲームソフ トなど、幅広い商品を扱うインターネット通販事業に参入する。  5,500店舗の店頭で代金支払いや受け渡しを行ない、米や水などの商品は宅配も行 う方針。チケットや自動車、本などについても他社との提携を検討する。  年内にも一部店舗に情報端末を設置し先行販売を開始、来秋までには全店に端末 を設置し、ソフトについては直接MDなどの媒体に取り込めるシステムにする。 ◆コンビニ情報端末、サービス多様化  http://www.lawson.co.jp/mms.html  http://www.sunkus.co.jp/mms/indexm.html  http://www.digicube.co.jp/ir/japanese/news/dctkaihatu.html  チケット、旅行商品、航空券の販売、カタログ・資料請求、電話や衛星放送の加 入申込みなど従来のサービスに加え、ゲームソフトの書き換え、求人情報の検索、 公共施設の予約など、コンビニ情報端末のサービスが多様化している。  ローソン(全国7200店)、サンクス(首都圏670店)、ミニストップ(埼玉県150店)、 デイリーヤマザキ(首都圏90店)は日本IBM製端末を導入、サークルKやファミリーマ ートはデジキューブの開発した衛星配信方式の新キオスク端末の実験を開始する。 綜合警備保障も、JR西日本傘下のコンビニに、ATMと情報端末を融合させた多機能型 ATM(沖電気製)の導入を開始した  情報端末はネットと競合する面も多く、各社とも「来店しないと出来ないサービ ス」に知恵を絞る。多機能型ATMについては「スピードが必要なATMとじっくり検索 する情報端末は目的が違い別の方がいい」との見方も。 >  かわら版でも数回特集してきたように、日本独特のライフライン“コンビニ” > が「日本型e革命」の拠点になろうとしている。 >  050号「ソフトバンク、セブン−イレブン等、オンライン書店eS-Books設立」 >     http://www.micle.co.jp/kawara/kawara050.txt >  054号「コンビニ、駅、郵便局…、公衆マルチメディア端末関連の話題から」 >     http://www.micle.co.jp/kawara/kawara054.txt >  062号「モノからサービスへ、進化する自販機」 >     http://www.micle.co.jp/kawara/kawara062.txt > >  代金決済代行や商品の受渡し、情報端末のサービス多様化に加え、ネット販売 > 事業が本格化、ATMも設置され始めた。「クレジットカードや電子決済を信用しな > い国でECを成り立たせるには、コンビニを間にはさめばいい」と指摘されるよう > に、決済や物流の受け皿としてインフラの役割を担うだけでなく、遅れている我 > 国のネット市場そのものの牽引役としても大きく浮上してきた。 >  昨年度のセブンイレブンの公共料金など収納代行サービスの取扱い実績は6950 > 万件、5030億円に達し、コンビニ全体では銀行振込を上回ったと推定される。 >  競争が激しさを増し、既存店舗の売上が伸び悩むコンビニ業界にとっても、ネ > ットは新たな市場。一日一店当たりの平均売上高は50−70万円で横ばい、約百平 > 方メートルの店舗内に陳列できる商品は3000アイテム程度に限られる。新たなネ > ットサービスの提供が生き残りのカギとなる。 > >  でも、コンビニのない多くの地域や田舎は一体どうなるの?、過疎化がますま > す進むの?。インフラって、NTTがよく言うユニバーサルサービスを提供してこそ > じゃないの…。答えはいずれマイクルが。 ───────────────────────────────────── ●ドコモとマイクロソフト、企業向けモバイルデータ通信サービス会社設立  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/99/whatnew1026.html  http://www.microsoft.com/presspass/press/1999/Oct99/NTTpr.htm  NTTドコモと米マイクロソフトは、企業向けモバイルデータ通信サービス提供会社 「モビマジック(株)」を近く合弁で設立する。資本金は2億円、出資比率は各50%。  携帯電話やパームサイズPCなどモバイル端末向けのデータセンターを設立、来年 半ばにも運用を開始する。ビジネスユーザーを対象に、電子メールやスケジュール など企業内の情報にアクセスできるようにする他、モバイル向けポータルサイト 「MSN Mobile」による情報提供やホスティングサービスなども提供する。  当初は、ドコモのPHS64kbps通信サービスを利用するが、現行携帯電話網や次期携 帯電話(W-CDMA)にもサービスを拡大する予定。 >  先週「iモードの契約数200万突破」と「モトローラとAOL・Yahoo!の提携」を取 > り上げた。ドコモは「個人向けはiモード」で、「企業向けはモビマジック」でと > 使い分けるようだが、思惑どおりに行くかどうか?。 >  PC Watch「週刊モバイル通信」の今週号、「サービス中心のモバイル環境がや > ってくる」で解説している。 >  http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/991026/mobile26.htm ───────────────────────────────────── ●我国にも無料ネット接続サービスが。米ベンチャー企業「ライブドア」が開始  http://www.livedoor.com/  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/inet/85610  米Livedoorの日本法人「ライブドア」は、無料のインターネット接続サービスを 今月下旬から開始する。専用接続ソフトにより画面に常時表示される広告配信など で収入を確保し、ユーザーは電話代だけでサービスを利用できる。  アクセスポイントはまず東京23区に開設、順次拡大する。バックボーン回線はMCI ワールドコム・ジャパンから供給を受けるとともに、日本テレコムと提携、他地域 のユーザーでも安価な通信料金で利用できるようにする。当初は5万人に限定して会 員を募集、来年中に100万人の会員獲得を目指す。 >  つい最近、板倉雄一郎氏の『ベンチャーわれ倒産す〜昔、大臣賞。今、自己破 > 産』(小学館文庫)を読んだ。氏の設立した「ハイパーネット」は、広告をベース > にした無料ネット接続サービスを、96年4月我国で始めて事業化したものの、97年 > 12月経営が行き詰まり事実上倒産した。 >  板倉雄一郎氏のホームページ http://www.fbi.co.jp/itakura/ > >  ライブドアのビジネスモデルも基本的に同じ。社長に就任した元AOLジャパンの > 前刀禎明氏は「現在はオンライン広告市場が活性化しているうえに、インフラ面 > でMCIなどの協力を得ている点が当時のハイパーネットと異なる」と強きだが…。 >  よくよく日本のネット市場を知らないと思える(元AOLだし?)。 ───────────────────────────────────── ●「@nifty」はどう変わるのか  http://www.nifty.ne.jp/support/atqa.htm  http://service.infoweb.ne.jp/sapocen/questions.htm  昨日InfoWebとニフティサーブが統合、会員数350万人を擁する我国最大のプロバ イダー「@nifty(アットニフティ)」が誕生した。  INTERNET Watchは、集中企画「@niftyはどう変わるのか」で、サービス内容や料 金についての変更点をまとめている。  http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/1999/1029/nifty.htm  基本的には両者のサービスで機能の高い、もしくは価格が安いほうに合わせて構 成され、またそれぞれの従来のサービスも継続されるため、一切変更手続きをする ことなく利用することもできるようだ。 >  昨朝、NIFTYのメンバーホームページにアクセスできなかった。現在も相変わら > ず不安定のようである。InfoWebのメンバーページも不安定であったが、こっちは > 復旧しているようだ。 >  私も両者のユーザーであったが、現在はNIFTYの従量制料金コースにのみ加入、 > 利用機会がめっきり減った。 >  両者を常時利用されている皆さん、集中企画は必見です!。 ========================================================================== ---◆最近の衛星関連ニュースから◆--- ───────────────────────────────────── ●衛星携帯電話、苦境脱出はなるか? ◆グローバルスター、トライアルサービス開始  http://www4.nikkeibp.co.jp/NCC/ncctop10/f_ncc1014.html  http://www.globalstar.com/en/about/a_29.html  衛星携帯電話サービスのグローバルスターは、先月より北米、中南米、南ア、欧 州の数ヶ国でユーザーを限定したトライアルサービスを開始、来年の本格サービス に向けて最終的な調整を行う。  先行したイリジウムや、サービス開始に向け準備中のICOなどが不調だが、同社は 「他の衛星携帯電話よりもシンプルなシステムを採用しており低コスト。競争力は ある」とし「適切な料金で適切な市場を狙えば、事業は成り立つ」と、逆風下の船 出にも自信を見せた。 ◆ICO、資金調達にメド。サービス開始は2001年4月予定  http://www4.nikkeibp.co.jp/NCC/ncctop10/f_ncc1047.html  株価低迷による資金調達難を理由に、米国連邦破産裁判所に対して日本の会社更 生法に相当する「チャプタ11」を申請していた衛星携帯電話事業者の英ICOグローバ ル・コミュニケ−ションズは、出資者から2億2500万ドルを超える追加投資を受ける 約束を取り付けたと発表した。  これによりICOは、危機的な財務状況から抜け出す見込みで、2001年4月のサービ ス開始に向け一歩前進した。 >  90年にモトローラが提唱したイリジウム計画に煽られるように、数件の衛星携 > 帯電話計画が相次いで発表された。当時携帯電話の普及率は1%以下、端末は重く > 料金も高かった。期待は高まり、米グローバルスターや英ICOなど有力事業に世界 > 各国の通信事業者や投資家がこぞって出資した。 >  誤算は、予想を上回る携帯電話の技術革新と普及スピード。昨年11月サービス > を開始したイリジウムはたちまち失速、以下に取り上げてきたように、他事業者 > にも黄信号が点灯している。苦境脱出はなるか、前途は多難だ!。 > > 045号「衛星携帯電話イリジウム失速!加入数はわずか数千台」 >    http://www.micle.co.jp/kawara/kawara045.txt > 057号「米グローバルスター、衛星携帯電話を9月に試験サービス開始」 >    http://www.micle.co.jp/kawara/kawara057.txt > 059号「米イリジウム、更生法適用を申請。DDIの経営にも影響か?」 >    http://www.micle.co.jp/kawara/kawara059.txt > 061号「英ICOも会社更生法申請、衛星携帯電話サービスに黄信号」 >    http://www.micle.co.jp/kawara/kawara061.txt ========================================================================== ---◆お勧めBOOK、ホームページ、メルマガ◆--- ───────────────────────────────────── ●「命の大切さ、不思議さを、ヒヨコの孵化で!」  http://www.nds-g.co.jp/live (ライブ中継サイト)  「ヒヨコが卵から孵るのを見ることで、子供たちに命の大切さ、不思議さを知っ てもらいたい」とのネットフレンドの長年の思いがようやく実現します。  元NTTインターナショナル、現NDS(日本電話施設)の山内さんが、米国駐在時代に 体験した感動が、今週NTTグループのイベントとライブ中継で蘇ります。  山内さんのメールの一部をご紹介します。是非子供たちとご体験下さい。 >  もう20年以上前になります。私がボストンにいたころいつも楽しいことの一つ > にボストン科学博物館の入口においてあったヒヨコを見ることでした。そこでは > 10分に一つぐらいの割合で、卵からひよこが生まれるのです。いつも一杯の人だ > かりでした。ボストンの印象(当時、私は40歳)はきわめて強烈でした。その後5年 > ほどしてニューヨークに住むようになってからも機会があれば、これを見に行き > その都度、ちいさな命の誕生に感激したものでした。 >  日本に帰ってからもなんとかこれが再現できないものかといつも考えていまし > た。(略)とうとうやることになりました。とにかく、多くの人が“命の誕生”を > 見てほしいのです。 ・NTTグループ「Dream Site '99」:11月4日(木)・5日(金) 10:00〜17:00  http://www.now.or.jp/site99/  名古屋国際会議場(イベントホール) 入場無料 ========================================================================== ◇電網かわら版『必読!マルチメディア』は、「読者登録&カンパ制」メールマ  ガジンです。電網企画会社「マイクルプラン」加入メンバー、及び読者登録メ  ンバーにマイクルより直接配信しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記メールアドレス宛ご連絡下さい。  wata@micle.co.jp ◇バックナンバーは下記URLでご覧いただけます。  http://www.micle.co.jp/plan/kawaraban.html ◇電網かわら版『必読!マルチメディア』の全文または一部の文章を、許可無く  転載することを禁じます。 ───────────────────────────────────── ◆◆企画・制作・発行◆◆ マイクルコーポレーション http://www.micle.co.jp/ 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