==========================================================================      ◆◆◆ 電網かわら版『必読!マルチメディア』 ◆◆◆            第 069号 1999年11月 9日発行        〜総配信数 1,610部(含抄録版) Thanks!〜 ───────────────────────────────────── 氾濫する情報洪水の中から厳選したマルチメディアやインターネット、衛星関  連のニュースやトピックスを、平易かつ簡明に解説してお届けいたします。       by マイクル渡辺 http://www.micle.co.jp/plan/ ========================================================================== <お知らせ>  某新聞社が「バブルのころに、焦って家を買って、その後、後悔している人」を 取材すべく、探しています。読者の皆さんや知人に対象者がおられましたら、ご連 絡いただければ幸いです。 asao@micle.co.jp <もくじ> ---◆最近のマルチメディアニュースから◆--- 01.ネット自動車販売及びクルマ関連の話題から  ・オートバイテル、サービス開始。大手ISP/検索サービス会社と提携  ・カーポイント、11日よりサービス開始。日産系販売会社は全社加盟  ・イサイズカーライフ、パワーアップ。iモード対応や中古車・パーツ情報充実  ・クイック、輸入新車も販売へ。売上高3倍増を目指す  ・ソフトバンク、日石三菱等、カー用品・部品のネット販売会社設立  ・米GM、ハンドフリーネットカーを来年発売へ  ・ダイハツ、ネット販売専用の特別仕様車を発売 02.女性ユーザーを狙え!  ・松下Hi-HO、So-net追撃へ女性専用サイトをオープン  ・アスキーとCSK-Net、女性限定の無料接続サービスを開始 ---◆最近の衛星関連ニュースから◆--- 01.BSデジタルデータ放送に参入希望殺到 02.10月度衛星放送加入者数、CS好調、WOWOWは純減 ========================================================================== ---◆最近のマルチメディアニュースから◆--- ───────────────────────────────────── ●ネット自動車販売及びクルマ関連の話題から ◆オートバイテル、サービス開始。大手ISP/検索サービス会社と提携  http://www.autobytel-japan.com/ (オートバイテル)  https://www.autobytel-japan.com/Outline/d-1-7.cfm?PR_Source_ID=0#19991027  米ネット自動車販売仲介サービス最大手オートバイテルと、伊藤忠、リクルート などが共同出資で設立したオートバイテル・ジャパンは、1日よりサービスを開始し た。当初は、国産・輸入新車の情報提供と見積もり仲介のみだが、来春には中古車 や保険、来夏にはパーツやアフターサービス商品も取り扱う。  加盟ディーラーは、ホンダ、日産、スバル、マツダ、いすゞ各社系列と輸入車な ど200社で、当面は東名阪など大都市圏のディーラーが中心。今後トヨタなどに参加 を依頼し、1年間で1000社に増やす予定。  また、サービス利用者層の拡大を狙い、NIFTY、BIGLOBE、エキサイト、ライコス の4社と業務提携、関連サイトから利用できるようにした。 ◆カーポイント、11日よりサービス開始。日産系販売会社は全社加盟  http://www.carpoint.ne.jp/ (カーポイント)  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/comp/85020  ネット自動車販売仲介サービス会社カーポイントは、ソフトバンク、米マイクロ ソフト、ヤフーの3社に加え、新たにセブンイレブン・ジャパンが資本参加(10%)し、 11日よりサービスを開始する。開始に当たりWindows NT Server機を数十台用意、シ ステム障害に備え24時間365日の運用管理体制を敷く。  開始時の加盟ディーラー数は800社を超える見込み。特に日産については、系列販 売店全社(196社)が加盟するとともに、自社で運営している価格見積もり・商談予約 サービス「Clicar」を停止し、カーポイントに一本化するという。  セブンイレブンについては、全国の1日の来店客(750万人)のうち、約43%がクルマ で来店するなど販路の拡大が望め、将来的には店頭で整備・車検、教習所の受付サー ビスなどを受けられるようにするという。 ◆イサイズカーライフ、パワーアップ。iモード対応や中古車・パーツ情報充実  http://www.isize.com/carlife/ (カーライフ)  http://www.isize.com/top/pocket/ (ポケットイサイズ)  http://vaw.netvillage.co.jp/index.html(バーチャルオートワールド)  リクルートは、クルマ情報サイト「イサイズカーライフ」の新車見積りサービス をリニューアル、提携するオートバイテル加盟店への依頼もできるようにした。  携帯電話版「ポケットイサイズ カーライフ」も年内にスタートする。約9万件の 中古車情報が、車名・メーカー名・格安などの条件で検索できる他、新車ニュース や、希望条件に該当する中古車情報などをメールで配信する。情報数も、中古車販 売店や在庫共有ネットワークなどと提携し、来年末までに20万件に増やす。  来春には、アフターパーツについても、150社約4万件の検索サービスを提供する 「バーチャルオートワールド」と協力、検索や見積り・申し込みを可能とする。 ◆クイック、輸入新車も販売へ。売上高3倍増を目指す  http://www.quick-go.to/ (クイック)  http://autos.yahoo.co.jp/ (ヤフー!自動車)  国産車の価格見積りから、ローン設定、登録手続き代行、納車までを手がけるネ ットカーディーラー「クイック」は、年内に輸入車の取り扱いを開始する。  実売価格をネット上で公表、ユーザーからの見積もり依頼に対しては、対象車種 の最低価格を提示、値引き交渉を一切しない「ワンプライス」方式を採用する。  クイックは7月にヤフー・ジャパンと提携、「ヤフー!自動車」から同社サイトに アクセスできるようになった。大手ネット販売仲介会社の参入など激化する競争に 備え、輸入車の追加で今期10億円の売上を、来期は30億円に増やす方針。 ◆ソフトバンク、日石三菱等、カー用品・部品のネット販売会社設立  http://www.softbank.co.jp/sbadmin/news/991101.htm  ソフトバンク・コマース(46%)は、日石三菱(24%)、エンパイヤ自動車(15%)、ヤフ ー(10%)、カーポイント(5%)と共同で、カー用品・部品のネット販売会社「イー・シ ョッピング・カーグッズ」を来年1月に設立する。資本金は3億円、()が出資比率。  日石三菱の系列スタンド(全国1万3000店舗)で、ネットで注文した商品の受け取り や代金支払いが可能な他、取り付けサービスも実施する。書籍や玩具などのネット 販売でコンビニが果たす役割をガソリンスタンドが果たす。首都圏を中心にまず200 店舗でサービスを始め、1年以内に全国2000店舗に拡大するという。 ◆米GM、ハンドフリーネットカーを来年発売へ  http://www.hotwired.co.jp/news/news/3293.html  米ゼネラルモーターズ(GM)は、自動車用ワイヤレス情報サービス「オンスター」 (OnStar)の拡張バージョンを公開した。来年にはインターネットを音声で利用でき る車を出荷する模様。  ユーザーは、個人用にカスタマイズされたニュースやスポーツ情報、株価、電子 メールなどに、ハンドフリーでアクセスできる。開発予定の機能としては、MP3ダウ ンロード、PDAからのアクセス、XMサテライト・ラジオ社の衛星ラジオ受信など。 ◆ダイハツ、ネット販売専用の特別仕様車を発売  http://www.daihatsu.co.jp/wn/991104-2f.htm (ダイハツ)  http://gazoo.tns.ne.jp/ (トヨタ ガズー)  ダイハツは、ホームページのみで仕様を公開し、受注販売する期間限定モデルを 投入する。4日に発売した新型乗用車ネイキッドに「シルバー・web・エディション」 を設定、ネットを活用した新しいビジネスモデル構築を試行する。  既に同社はトヨタグループの車情報サービス「ガズー」にも参画、ネット販売強 化を進めている。 >  最近のクルマに関するネット関連の話題を特集してみた。実は、昔取った何と > かではないが、近々オープンする新ネット販売サイトに関与することになった。 >  既存のクルマ流通の仕組みやネット販売に対しては、かわら版でも取り上げて > 来たように、思うところが多々ある。今回は、敢えて私見を書かないが、その思 > いは新サイトに反映されるであろう。乞う、ご期待! > >  025号「我が国にもネット新車販売時代到来?Yahoo! 自動車開始」 >     http://www.micle.co.jp/kawara/kawara025.txt >  040号「ソフトバンク・マイクロソフト・ヤフー、ネット自動車販売の合弁会社 >     設立」 http://www.micle.co.jp/kawara/kawara040.txt >  051号「米自動車ネット販売最大手オートバイテル、伊藤忠等と組み日本進出」 >     http://www.micle.co.jp/kawara/kawara051.txt >  064号「マイクロソフトとフォード、受注生産方式のネット自動車販売で提携」 >     http://www.micle.co.jp/kawara/kawara064.txt > >  前出の記事以外にネット販売を実施しているサイトは以下のとおり。 >  「e-sekai car」     http://www.e-sekai.com/car/ >  「イーカー・ネット」  http://www.e-carnet.co.jp/ >  「ネットディーラーズ」 http://www.netdealers.co.jp/ >  「.car24」       http://www.arcs.ne.jp/car24_store/index.asp >  「メンバーズ motor」  http://www1.members.co.jp/motor/index.html >  「クリエイティブハウス」http://www.reo.co.jp/ >  「CAR@NICE」      http://www.nicest.co.jp/ >  「フレックスネット」  http://www.flexnet.co.jp/ > >  ネット販売業界の動向をまとめた調査レポートや、見積りサービス体験記は以 > 下が参考となる。 >  ・大和総研「注目高まるインターネット自動車販売」 >   http://www.dir.co.jp/kj/auto/index.html >  ・三菱総研「自動車に関するインターネット・アンケート調査結果」 >   http://www.mri.co.jp/news/press/99_1022_4.html >  ・体験記&レポート「トヨタの新車をwwwで買う功罪」 >   http://www2u.biglobe.ne.jp/~hakuzou/Link-Y1.htm >  ・体験記&レポート「GMによる新車のインターネット販売」 >   http://www2u.biglobe.ne.jp/~hakuzou/Link-Y3.htm ───────────────────────────────────── ●女性ユーザーを狙え! ◆松下Hi-HO、So-net追撃へ女性専用サイトをオープン  http://lady.hi-ho.ne.jp/ (レディ・ハイホー)  http://www.so-net.ne.jp/ (So-net)  松下電器が運営するインターネット接続サービス「Panasonic Hi-HO」は、女性専 用サイト「レディ・ハイホー」を新設、女性ユーザーの獲得に本腰を入れる。  女性向けコンテンツを無料で体験できるようにする他、女性誌やネットで積極的 な広告活動を展開する。現在26%の女性会員比率を、新規会員でソニーの運営する 「So-net」並の40%以上に高める。Hi-HOの会員数は9月末時点で25万4千人。 ◆アスキーとCSK-Net、女性限定の無料接続サービスを開始  http://www.ascii.co.jp/shes/main.html  アスキーとCSKネットワークシステムズは、女性限定の無料プロバイダーサービス 「Shes.net」を4日から開始した。接続可能時間の限定(午前6時から午後10時まで)、 個人情報の登録、アンケートへの協力、サイトへの定期的なアクセスなどが条件。  アクセスポイントは全国28カ所。女性向コンテンツとしては、各企業から提供さ れる試供品や新製品のプレゼントや、オンラインショッピング情報など。 >  かわら版056号「ウーマンパワーがパソコン、ネットを席捲!」で特集したよう > に、ポケベル・携帯/PHSに続き、ネット市場も女性が優位になりつつある。 >  http://www.micle.co.jp/kawara/kawara056.txt >  So-netの高女性比率(48%)は、偏に大ヒットメールソフト「ポストペット」の賜 > 物であろう。女性市場でも松下・ソニーのライバル争いが始まった。 > >  先週、ライブドアの無料ネット接続サービスを取り上げた。広告収入によるそ > のビジネスモデルは、ハイパーネットが我国で破綻したものと基本的に同じであ > る。アスキーは過去に「アスキー・インターネットフリーウェイ(AIF)」として、 > 逸早くこれを採用したが、97年末にサービスを停止した。ハイパーネット倒産は > アスキーの契約中止が主要因でもある。 >  今回は、広告だけでなく、EC事業を絡めるなど事業構造が違うとのことだが、 > 女性限定や接続時間制限を除けばライブドアと変らない。多くのパソコンの無料 > 配布ビジネスもまた同様である。 >  「只より高いものは無い」のであり、ネットを駆使するユーザーは、メーカー > や事業者より遥かに賢い(ハズである)。一時的に騙される?初心者でも、たちま > ちその本質を見抜くに違いない。 >  ポケベルそしてPHSを破綻に追い込んだ女性パワー!。パソコンメーカーやネッ > ト企業もその餌食となるのであろうか? ========================================================================== ---◆最近の衛星関連ニュースから◆--- ───────────────────────────────────── ●BSデジタルデータ放送に参入希望殺到  http://www.mpt.go.jp/pressrelease/japanese/housou/991029j701.html  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/comm/85927  BSデジタルデータ放送の業務認定申請に、5,6社(12スロット)とされる参入枠を大 幅に上回る28社(57スロット)が免許を申請した。郵政省は12月の免許認定に向け比 較審査を実施する。  今回申請したのは、BS・CS衛星放送事業者や新聞各社の他、電気通信メーカー、 商社など。既に郵政省は新規参入事業者優先の方針を打ち出しており、NTTグループ の扱いなど判断が注目される。 >  1年有余に迫った来年末のBSデジタル放送の認可を受けたのは、HDTV(高精細度 > テレビ)放送に民放キー局5系列と日本衛星放送(WOWOW)の6社、現行並みSDTV(標準 > 画質テレビ)放送に前記6社と映画専門放送のスター・チャンネル。そして音声放 > 送は前記6社と、FM東京系2社、日本短波放送系1社の計9社。 >  民放5系列とWOWOW6社の認定内容は、HDTV:1チャンネル、SDTV:3チャンネル、音 > 声:2チャンネルと判を押したように全く同一で、我国の横並び体質を露呈した。 >  データ放送では、新規事業者優先との新機軸を打ち出した郵政だが、“放送利 > 権”亡者が蠢く中、目論見どおりに行くかどうか。 ───────────────────────────────────── ●10月度衛星放送加入者数、CS好調、WOWOWは純減  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/comm/86129  10月のCS放送新規加入件数は、スカイパーフェクTVが6万105件、ディレクTVが1万 2700件。累積加入数はスカパーが143万9736件、ディレクが32万6600件。  スカパーは過去最高を記録した9月(7万3500件)より鈍ったが、台湾大地震による 受信機の供給不足などの影響と説明、一方、ディレクは新規加入者に対する1万5000 円の現金還元キャンペーンなどが奏功し、今年4月以来の1万件の大台を超えた。  また、WOWOWの10月末の加入総数は、前月比8019件減の252万6527件。9月に続き2 ヶ月連続で純減した。 >  衛星放送加入数の伸びに、相変わらず勢いが無い。スカパーも波に乗りきれず、 > ディレクも端末の値崩れとキャンペーンで実質タダで加入できるにもかかわらず、 > 大きく伸びない。WOWOWの純減傾向にも歯止めがかからない。 >  不況による消費マインド低下の影響もあろうが、BSデジタルによる買い控えと > も思えないし、要は魅力あるコンテンツ(チャンネルや番組)が不足しているとい > うことだろう。 ========================================================================== ◇電網かわら版『必読!マルチメディア』は、「読者登録&カンパ制」メールマ  ガジンです。電網企画会社「マイクルプラン」加入メンバー、及び読者登録メ  ンバーにマイクルより直接配信しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記メールアドレス宛ご連絡下さい。  wata@micle.co.jp ◇バックナンバーは下記URLでご覧いただけます。  http://www.micle.co.jp/plan/kawaraban.html ◇電網かわら版『必読!マルチメディア』の全文または一部の文章を、許可無く  転載することを禁じます。 ───────────────────────────────────── ◆◆企画・制作・発行◆◆ マイクルコーポレーション http://www.micle.co.jp/ 代表取締役 渡辺朝雄 asao@micle.co.jp 〒231-0011 横浜市中区太田町5-69 山田ビル406 TEL:045-226-1597 FAX:045-226-1598 ==========================================================================