==========================================================================      ◆◆◆ 電網かわら版『必読!マルチメディア』 ◆◆◆            第 073号 1999年12月 7日発行        〜総配信数 1,620部(含抄録版) Thanks!〜 ───────────────────────────────────── 氾濫する情報洪水の中から厳選したマルチメディアやインターネット、衛星関  連のニュースやトピックスを、平易かつ簡明に解説してお届けいたします。       by マイクル渡辺 http://www.micle.co.jp/plan/ ========================================================================== <もくじ> ---◆最近のマルチメディアニュースから◆--- 01.ネット関連調査の話題から  ・「第10回インターネット視聴率調査」結果レポートより  ・日経ネットナビ「第6回プロバイダー調査」結果より  ・JIJI NEWS Watchの「インターネット世論調査」結果より  ・米国のインターネット人口伸び悩む 02.カーナビ関連の話題から  ・セルラー・IDO・ツーカーグループ、携帯/カーナビ連動サービスを開始  ・元旦からカーナビ6万台に再び誤作動  ・VICS受信機の国内累計出荷台数、142万台に  ・10月のカーナビ出荷台数、22カ月ぶり前年割れ ---◆最近の衛星関連ニュースから◆--- 01.日本リサーチセンター、BSデジタル放送に関する世論調査結果発表 ========================================================================== ---◆最近のマルチメディアニュースから◆--- ───────────────────────────────────── ●ネット関連調査の話題から ◆「第10回インターネット視聴率調査」結果レポートより  http://www.istinc.co.jp/jar/jar_sum/jar0010.html  アイ・エス・ティーは、オーディエンス型インターネット視聴率調査JAR(ジャパ ン・アクセス・レーティング)レポートの最新版を公表した。  アクセス回数(週平均13.4回、一日平均1.9回)、時間(同2.7時間、同23.5分)、サ イト数(同84.7、同12.1)、サイト当たり滞在時間(116.7秒)、サイト当たりアクセス ページ数(3.3)など、アクセス行動は前回と比較してほぼ横ばい。  サイトランキング上位は、yahoo(検索)、nifty(プロバイダー)、geocities(無料 HP&メールアドレス)、biglobe(プロバイダー)、impress(IT情報)、goo(検索)、 rakuten(ショッピング)、tcup(無料掲示板&チャット)など。楽天市場(rakuten)が12 →7位とショッピングサイトとしては初のトップ10ランクインを果たした。 >  Webのアクセス状況を測定する方法としては、Webサーバーのアクセスログを解 > 析する方法と、パネルユーザー(オーディエンス 視聴者)を設定してユーザーPCに > 測定用ソフトをインストールし、データを収集する方法がある。 >  http://www.nrc.co.jp/cyber/sld001.htm >  上記の他、日経BP社もオーディエンス型の「インターネット視聴率センター」 > を運営、またテレビ視聴率調査大手ビデオリサーチも、NTTアドバンステクノロジ > 等と共同で来年4月よりサービスを開始する。 >  http://audit.nikkeibp.co.jp/audit/ (インターネット視聴率センター) >  http://www.videor.co.jp/inf/991130.html (ビデオリサーチネットコム) > >  さて、上記レポートの金融関連4サイトの時系列推移を比較したコメントに、 > 「今後、金融関連サイトは数も増え、老舗と新進気鋭の証券会社の壮絶なシェア > 争いはしばらく続く事は間違いない。その勝因は“サービスの充実”か“大胆な > バナー広告展開”か“豊富な懸賞”の何が効果的なのか…」とある。 >  マイクルも「Car24」で、アクセス向上(視聴率アップ)の効果的マーケティング > 手法に種々チャレンジしていくつもりである。 ◆日経ネットナビ「第6回プロバイダー調査」結果より  http://netnavi.nikkeibp.co.jp/top/announce/provrank2000-01.shtml  有効回答数7万6千人の0.5%以上が「最もよく使っている」と回答したプロバイダ ー29社について、ユーザーの“満足度・推奨度・定着度”から算出した「偏差値」 と「回答者数」ランキングを発表。ベスト10は以下のとおり。  <偏差値ランキング(偏差値)> <回答者数ランキング(回答者数)>  1. DTI       (74.3)   1. ODN       (4519)  2. IIJ4U      (68.6)   2. So-net      (3527)  3. AT&T WorldNet  (68.3)   3. NIFTY SERVE   (2977)  4. ぷらら      (65.4)   4. BIGLOBE     (2797)  5. ASAHIネット   (62.2)   5. OCN       (2347)  6. SANNET      (60.1)   6. InfoWeb     (2083)  7. Panasonic Hi-HO (59.9)   7. ぷらら      (2040)  8. Highway internet (57.8)   8. DTI       (1840)  9. So-net      (57.0)   9. DION       (1661) 10. TikiTiki internet(55.5)   10. Panasonic Hi-HO (1274) >  会員数350万人の国内最大プロバイダー@ニフティの誕生、定額サービスや無料 > サービスの登場などプロバイダー戦争が一段と激化、各社は料金値下げはもちろ > ん、ショッピングサイトやコミュニティサービスを充実、解約防止と新規ユーザ > ー獲得に躍起になっている。 >  こうした中、先週ネット関連企業167社が「日本インターネットプロバイダー協 > 会(JAIPA)」を設立した。 http://www.jaipa.org/(12月10日オープン) > >  プロバイダーの満足度は何よりも“つながりやすさ”“アクセス速度”“信頼 > 性(トラブルの無さ)”の3点が優先される。料金、アクセスポイント、サービス/ > コンテンツはこれらの満足があってこそである。 >  上記調査結果はまさにこの反映。加入者数上位5社のうち偏差値上位に顔を出し > ているのはSo-net(2位→9位)のみ。ODN(1位→19位)、NIFTY(3位→18位)、BIGLOBE > (4位→23位)、OCN(5位→21位)といずれも大きくダウンしている。 >  プロバイダー乗り換えのご参考に。 ◆JIJI NEWS Watchの「インターネット世論調査」結果より  http://www.watch.impress.co.jp/jijinews/main/result.htm  インプレスの有料メールマガジン「JIJI(時事) NEWS Watch」が、毎週読者を対象 に行っているネット世論調査。時宜を得たテーマについて幅広く取り上げ、毎回200 名〜1000名が回答している。最近のIT業界に関する主なテーマは以下のとおり。  ・コンピュータ2000年問題対策で、あなたは年末に準備する、しない?   →する:64% しない:38%  ・NTTの定額制ISDNサービス、月額8000円なら利用する、しない?   →する:12% しない:88% 妥当だと思う金額:3615円  ・2005年の音楽販売の主流は、CD、データ配信?   →CD:48% データ配信:52%  ・日本のインターネットの現状を点数にすると、ズバリ何点をつけますか?   →満足:11% 不満:89% 平均点:27点 >  さて、皆さんネチズン(Net Citizen)の世論は、一般市民と違う、違わない? > ・就任から1年、小渕首相にズバリあなたは何点をつけますか? >  →合格:17% 不合格:83% 平均点:20点 > ・憲法9条「戦争の放棄/軍備・交戦権の否認」の改正に、賛成、反対? >  →賛成:48% 反対:52% > ・日の丸・君が代を国旗・国歌とする法案に、賛成、反対? >  →賛成 38% 反対:62% ◆米国のインターネット人口伸び悩む  米調査会社サイバー・ダイアログの調べによると、米国のインターネット人口が 伸び悩んでいる。99年前半の新規ユーザー数は390万人と、前年同期の約3分の1に減 少。教育や年収レベルが低水準層は延び続けているものの、高水準層の新規利用が 頭打ちで、利用を中止するユーザーが出てきたことが主な原因。  非利用者の約3分の1は「インターネットを必要無い」と断言。利用者のうち「今 後ネットを利用しない」と応えたユーザーは、「利用する」と応えた人数の3倍に上 った。(日経産業新聞12月2日付記事より) >  かわら版052号「半数は使われていない米国のパソコン」で取り上げた、「パソ > コン保有率は高まったものの、利用率は向上していない。特に高所得者層の利用 > 率が50%へと大きくダウン」との調査結果と似ている。 >  http://www.micle.co.jp/kawara/kawara052.txt >  051号「インターネット利用者、男性30〜40歳代の落ち込みが顕著に」で取り上 > げたように、我国も経験者の約3分の1がリタイヤしている。過熱の裏側に、おサ > ムイ(寒い)現状が潜んでいる。 http://www.micle.co.jp/kawara/kawara051.txt ───────────────────────────────────── ●カーナビ関連の話題から ◆セルラー・IDO・ツーカーグループ、携帯/カーナビ連動サービスを開始  http://www.tu-ka.co.jp/news/release/991130.html (ツーカー)  http://www.ddi.co.jp/release/991130a/index.html (DDIセルラー)  http://www.ido.co.jp/release/news/19991130_2.html (IDO)  携帯電話とカーナビを連動した新サービスが始まった。ネット対応携帯電話で検 索したレストランなどの位置や経路が、カーナビに表示できる。  WAP対応サービス「EZweb」「EZアクセス」を使って検索した情報が、カーナビ向 けサービス提供会社に送られ、カーナビの地図上に情報が表示される仕組み。  ツーカーグループとコンパスリンク(日産)が12月よりサービスを開始、来春には MONET(トヨタ)及びインターナビ(ホンダ)も対応する予定。DDIセルラーとIDOも同時 期よりサービスを提供する。 ◆元旦からカーナビ6万台に再び誤作動  http://www.eiaj.or.jp/japanese/press/pre66/  日本電子機械工業会は、ケンウッド、三洋電機、日本ビクター、マスプロ電工4社 のカーナビの一部(22機種)に、2000年1月1日から3月1日までの間、位置表示に2〜3 分以上の時間がかかるなどの誤作動を起こす製品があると発表した。  いずれも同期間を過ぎれば正常に戻るが、各社とも原則的に無償修理を行ってお り、一部製品では時刻表示の不具合も発生するため、ユーザーに問い合わせ窓口へ の連絡を呼び掛けている。  同工業会によると、今回の誤作動は「2000年問題」とは異なるプログラムのミス で起こるもので、対象機種のうち未修理のものは約6万1000台の見込み。 ◆VICS(*)受信機の国内累計出荷台数、142万台に  http://www.vics.or.jp/ (財)道路交通情報通信システムセンター(VICS)  9月末のVICS受信機の国内累計出荷台数が、96年4月のサービス開始以来ほぼ3年半 で140万台を超えた。今年度上半期の出荷台数は、前年同期比42%増の40万台。  サービスエリアも、11月に静岡県下で高速道路に加え一般道路の情報提供を開始 するなど、全国14都道府県に拡大した。さらに来年3月末までに群馬、福島、岡山県 でもサービスを開始する。  (*)VICS(Vehicle Information and Communication System)   渋滞状況や工事・交通規制など道路交通情報を、道路上に設置した光や電波ビ   ーコン、FM多重放送などを使って、カーナビなどの車載機にリアルタイムに送   信、表示するシステム ◆10月のカーナビ出荷台数、22カ月ぶり前年割れ  http://www.eiaj.or.jp/japanese/statistics/shipment/99/ship_10.htm  日本電子機械工業会がまとめた10月のカーナビ出荷台数は、前年同月比6%減の11 万6千台で、97年12月以来22カ月ぶりに前年同月を下回った。「2000年問題」を懸念 した買い控えや、自動車の販売台数低迷などが原因とみられる。  カーナビ市場はDVD-ROM搭載機の売れ行きが好調で、5月以来5カ月連続で二ケタ成 長を続け、今年累計出荷台数は前年比123%増の104万5千台となっている。 >  先週はカーナビ関連の話題が多く、久しぶりに特集してみた。 >  携帯/カーナビ連動サービスで、MONETなど低迷しているカーナビ向け情報サー > ビスが活性化するかどうかは言うまでもなくコンテンツ次第。 >  誤作動問題は、かわら版060号「2000年問題の前哨戦“カーナビ誤作動”問い合 > わせは1万2千件」で取り上げた。心当たりのある皆さんは是非問い合わを。 >  http://www.micle.co.jp/kawara/kawara060.txt >  VICS受信機の出荷台数増は、VICSサービスそのもののニーズというより、偏に > 対応機能付カーナビが増えたのが要因。 >  先月、新車販売台数が32ヶ月ぶりに前年比プラスに転じた。カーナビの落ち込 > みも一時的なものであって欲しいが…。 ========================================================================== ---◆最近の衛星関連ニュースから◆--- ───────────────────────────────────── ●日本リサーチセンター、BSデジタル放送に関する世論調査結果発表  http://ne.nikkeibp.co.jp/DTV/1999/991201bs.html  日本リサーチセンターが11月に実施した「BSデジタル放送に関する世論調査」結 果の概要は以下のとおり。なお前回は4月に実施。  ・2000年12月開始への認知度   →12.4%から17.5%へ増加したものの、知らなかったとする回答は54.3%も  ・関心度   →「非常に関心がある」「まあ関心がある」の合計は18.9%  ・民放系列の有料/無料   →「当然無料放送とすベき」は37.3%、「どちらかというと無料放送がいい」と    合わせると72%に。「内容によっては有料でよい」は僅か4.4%  ・購入を考えているテレビ   →「BSチューナ付きハイビジョンテレビ」は2.5%、「BS/CSチューナ付きテレビ    」は3.7%。「特に購入を考えていない」は61.9%  ・見たい番組・サービス   →「映画(66.0%)」「風景/紀行番組(37.7%)」「スポーツ中継(31.9%)」が上位。    サービスは「見逃したドラマを見れる(46.9%)、「ニュースや天気予報などい    つでも視聴できる」(39.9%)「野球中継を最後まで見れる」(29.4%)など >  かわら版035号「三菱総研、放送のデジタル化に関するアンケート結果発表」で > 地上波を含めたデジタル放送の低認知度と低期待度を、045号「BSデジタル放送、 > 65%が無関心」で上記調査の4月の結果を取り上げた。 >  http://www.micle.co.jp/kawara/kawara035.txt >  http://www.micle.co.jp/kawara/kawara045.txt >  昨秋、米国で開始された地上波放送のデジタル化は、全くの不発に終わった。 > 対応受信機の販売台数は僅か数万台。対応番組不足や対応受信機器の高価格など > が原因という。 >  「アメリカのデジタルテレビは瀕死状態(上、下)」参照 >  http://www.hotwired.co.jp/news/news/2753.html >  http://www.hotwired.co.jp/news/news/2761.html >  本サービス開始まで1年を切ったと言うのにこんな状況では、BSデジタルが米国 > 地上波の二の舞となる可能性は限りなく大きい?。 ========================================================================== ◇電網かわら版『必読!マルチメディア』は、「読者登録&カンパ制」メールマ  ガジンです。電網企画会社「マイクルプラン」加入メンバー、及び読者登録メ  ンバーにマイクルより直接配信しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記メールアドレス宛ご連絡下さい。  wata@micle.co.jp ◇バックナンバーは下記URLでご覧いただけます。  http://www.micle.co.jp/plan/kawaraban.html ◇電網かわら版『必読!マルチメディア』の全文または一部の文章を、許可無く  転載することを禁じます。 ───────────────────────────────────── ◆◆企画・制作・発行◆◆ マイクルコーポレーション http://www.micle.co.jp/ 代表取締役 渡辺朝雄 asao@micle.co.jp 〒231-0011 横浜市中区太田町5-69 山田ビル406 TEL:045-226-1597 FAX:045-226-1598 ==========================================================================