**********************************************************************      ■□■ 電網かわら版『必読!マルチメディア』 ■□■           第 096号 2000年 8月21日発行         〜総配信数 1,750部(含抄録版) Thanks!〜 ********************************************************************** 【お知らせ】  お盆も過ぎ、ようやく朝晩の風に秋の気配が感じられるようになりました。 3週間ぶりの電網かわら版の発行です。つかの間の休みすら取る暇も無く、こ の間マイクルは、生涯を左右するであろう2つの出来事に遭遇していました。  昨秋の参画以来、マイクルのメイン事業として、特に今春からは寝食を忘れ るほどの取り組みをしてきた、クルマ購入支援&総合情報サイト『Car24』の プロデュースを、諸事情により辞退することになりました。  一方、マイクルプランのメンバーとして、設立時より何かとご支援をいただ いてきた中根さんが、定年退職にあたり新たに「ネット関連地域ビジネス」に チャレンジ、そのお手伝いをマイクルがさせていただくことになりました。  マイクルの目的はご存知のように「情報リテラシー向上による、地域コミュ ニティ復興と、新産業の創出」です。  新産業創出については、マイクルの本業でもあったトヨタでの諸経験を生か し得る「くるま関連ネットビジネス」を、マイクル主導の下に立ち上げます。  名称は『くるまーと』、ドメインは、  http://www.kurumart.com/ (8月末開設予定) です。  地域コミュニティ復興については、中根さん(TRC)が第一弾として開設する 『知多総合案内−CHITA Web Guide−』をプロデュース、今後も様々な可能性 にチャレンジしてまいります。まだまだ不十分なサイトですがですが、是非ご 訪問いただき、ご意見・ご感想等お聞かせ下さい。  http://www.micle.co.jp/chita/  100号まであと4号。記念イベントでも考えようかな。(?_?)  ということで、引き続きご講読よろしくお願いいたします。 【最近のマルチメディアニュースから】 01.携帯電話関連の話題から  ・ドコモとソニーが提携。iモードとプレステ連携の新サービス開発  ・iモード加入台数1000万台突破も、トラブル続発  ・iモード、米国市場での成功は疑問。著名評論家が警告  ・KDDI、合併認可申請。来秋にも携帯電話部門を分離  ・W-CDMA vs. cdma2000〜次世代携帯電話の主役争いはもう始まっている  ・携帯ブームに落とし穴はないか〜横並びの半導体・液晶メーカーの投資  ・次世代携帯電話IMT2000、普及へのハードルは高く 02.地域関連の話題から  ・知多総合案内−CHITA Web Guide−オープン  ・NPOが、サービス業の顧客満足度格付け調査を開始  ・タウン誌をネット化、地元スーパーのお買い得情報などを提供  ・折り込みチラシ代わりの「地域広告メール」配信サービス登場  ・地域ISPの現状を考える。「ISPの集い in 九州」より ********************************************************************** 【最近のマルチメディアニュースから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●携帯電話関連の話題から ─────────────────────────────────── ○ドコモとソニーが提携。iモードとプレステ連携の新サービス開発  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/00/whatnew0801.html http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/gen/108803  NTTドコモと、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は、iモード と家庭用ゲーム機プレイステーションを連携させた新サービスの共同開発で提 携した。現在世界で7,700万台以上、日本では2,000万台以上が普及するプレス テと、1,000万台を突破するiモードの強力プレーヤー同士の提携。  現行iモード機や、今冬発売のJava対応iモード機を専用接続コードでプレス テに接続、iモードで育成したキャラクターをプレステ上でゲームさせたり、i モード対応サイトを液晶モニターに表示させたりできる。  プレステのネットワーク対応を急ぐSCEIと、ゲームや着信音ダウンロードな ど利用の6割を個人向け娯楽系コンテンツが占め、ユーザー層がプレステと重な り、iモードのサービス領域拡大を狙うドコモの思惑が一致した。 ─────────────────────────────────── ○iモード加入台数1000万台突破も、トラブル続発  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/00/whatnew0807.html  http://www.nttdocomo.co.jp/info_up/index.html  8月6日、iモードの契約ユーザー数が1000万を突破した。1999年2月22日のサ ービス開始以来順調にユーザーを増やし、7月には1カ月間で150万件の契約を獲 得、今年度目標の1374万件の契約ユーザー数も、10月には達成する見通し。  しかし、その翌日には約5時間もiモードがつながりにくくなるなど大規模な トラブルが発生した。原因はトラフィックの急増と見られ、トラフィックの沈 静化により自然回復したものの、以降も不安定な状況が続いている。 ─────────────────────────────────── ○iモード、米国市場での成功は疑問。著名評論家が警告  http://bizit.nikkeibp.co.jp/it/mobi/contents/view000808.html  米国の無線サービス事業者の多くは、日本で大人気のモバイル・インターネ ット・サービスiモードと同様なサービスに大きな期待を抱いている。しかし、 米国と日本では、インターネットに対する見方と使い方に基本的な相違がある ことに注意しないと、大きな見込み違いをおかすことになる。  日本でのiモードの成功は、日本独自の文化によるもの。最も重要な違いは、 一般ユーザーのインターネット体験の差。米国では、日本のiモード・ユーザー の中核をなすティーンエイジャーと若年ビジネスマン層の多くが、デスクトッ プPCでインターネットを利用している。DSLやケーブルなど高速インターネット に慣れているものも多い。  これに対して、日本ではiモード契約者の85%以上が、自分の携帯電話機スク リーンの上でしかネットを経験したことがない。リンクを通じて様々なWebサイ トから有効な情報を入手するような使い方はできないし、大きなグラフィック ・ファイルなどは見たことがないユーザーばかりである。  さらにドコモは、その無線ネットワークをできるだけ低コストでカバー範囲 を限定して構成している。高レベルのインターネット・アクセスに慣れた米国 ユーザーが、低レベルのサービスで満足するかどうかは甚だ疑問である。 ─────────────────────────────────── ○KDDI、合併認可申請。来秋にも携帯電話部門を分離  http://www.kddi.com/release/000809.html  http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20000821CAHI037920.html  DDI、KDD、IDOは、9日郵政大臣に対し合併の認可申請を行った。 ・合併方式…DDIが存続会社、KDDとIDOは解散。 ・商号 …株式会社ディーディーアイ ・合併比率…KDDの普通株式(1株の額面金額500円)92.1株に対してDDIの同株1株 (同5,000円)、IDOの同株(同50,000円)2.9株に対してDDIの同株1株 を割り当て交付。 ・資本金 …139,363百万円。 ・合併期日…平成12年10月1日。  21日の日経ネットによれば、KDDIは2001年秋にも携帯電話部門を分離、国内 携帯電話会社で初の全国1社体制を確立する。DDI子会社のセルラー電話グルー プが今年11月に合併してできる新会社、エーユー(au)に集約し、最大手ドコモ グループに対抗できる勢力をめざし体質強化を進める。 ─────────────────────────────────── ○W-CDMA vs. cdma2000〜次世代携帯電話の主役争いはもう始まっている  http://findx.nikkeibp.co.jp/ws/sp00cdma1.html  2001年5月末、ドコモから「W-CDMA」方式の新携帯電話が発売される。ほぼ標 準でカラー液晶画面やテレビカメラが搭載され、言わば今のiモード電話機にテ レビ電話機能が加わったもの。  「次世代携帯電話(IMT-2000)」と呼ばれる世界標準規格の一つで、IMT-2000 の主役の座をめぐり、W-CDMAと米QUALCOMMが提案したcdma2000とが、欧米各国 の事業者を巻き込み激しい主導権争いを繰り広げている。  郵政省は両者を日本国内用として認定。ドコモと日本テレコム(J-フォン)が W-CDMA、cdmaOneを導入したDDIセルラーとIDOがcdma2000で事業参入する。  上記サイトは、これについて以下の内容で簡明に解説している。 ・IMT-2000登場の背景 ・DS-CDMAとMC-CDMA ・W-CDMAとcdma2000の特徴 ・cdmaOneの拡張版「1xEV-DO」 ・NTTドコモの世界戦略 ・W-CDMAのライバルは誰か? ─────────────────────────────────── ○携帯ブームに落とし穴はないか〜横並びの半導体・液晶メーカーの投資  http://bizit.nikkeibp.co.jp/it/top/editor/backnum/2000/20000801.html  筆者は携帯電話を「ケータイ」とする呼び方が大嫌いである。言葉の響きが 軽薄に感じられて好きになれないオジサン的意味ももちろんあるが、「ケータ イ」と呼ぶことによって、何か新しいことを生み出した日本独自のものだとい う意識が見えたりするからである。そして今や「ケータイ向けイコールビジネ ス成功の決め手」のような雰囲気すらあるところに危なさを感じる。  国内の半導体メーカー、液晶パネル・メーカーは口を揃えて「携帯電話向け の積極投資」を打ち出しているが、これが免罪符になってあまり戦略性が見え なくなってしまったのではないかと思えてしまう。  大容量化やカラー化は必然の方向ではあるが、それがいつどれだけ普及する かは判断の難しいことだろう。まして、サービス内容の異なる海外で、どのよ うな仕様が流行るかはもっとよく見極めていく必要がある。  気になるのが台湾である。パソコン向けでは半導体・液晶の投資にあれほど 熱心であった台湾勢が、今のところ音なしの構えである。独立心のおう盛な台 湾勢。携帯向けは美味しい市場ではないと思っているのか、それとももっと別 のやり方で攻めようとしているのだろうか。 ─────────────────────────────────── ○次世代携帯電話IMT2000、普及へのハードルは高く  http://bizit.nikkeibp.co.jp/it/top/editor/backnum/2000/20000802.html  IMT-2000のスタートがあと1年足らずに迫ってきた。ドコモは2001年5月末に 東京23区と川崎・横浜地区でサービスを開始、これに続き東海、関西では2001 年12月ごろ、残る地域も2002年4月までにはサービスを開始する予定。追随する J-フォングループは、2001年12月に東京、東海、関西でサービスイン、2002年 10月ごろには全国展開の計画である。新生KDDIグループは、遅れて2002年9月の サービス開始を予定している。  期待は大きいIMT-2000だが、普及の最大のポイントは既存の携帯電話(PDC)か らの乗り換え需要を喚起できるかどうか。  まずはエリア。最も先行しているドコモですら、2004年3月末までの人口カバ ー率は80%。少なくとも4,5年間は明かにPDCに劣る。  PDCに比べて優れているとされる、通話品質とデータ通信速度だが、ここにも 落とし穴がある。普通に会話する分には現状の通話品質でも十分と思えるし、 高速データ通信はいったい何に使うのか。  結局行き着くところは料金。ドコモは現在のPDCと同等にすると言うが、少な くともパケット料金については、高速になる分ビットあたりの単価をかなり安 く設定しないとユーザーは納得しない。  いろいろ考慮するとIMT-2000とPDCとのデュアル端末というのが当面の解決策 かもしれない。IMT-2000とPDCの主役交代はかなり先のことになりそうだ。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  マイクルは、iモードはポケベルの文字メッセージが進化したものであり、情 報リテラシーを必要とするインターネットとは全くの別物であると、言い続け てきた。そして、ケータイがポケベルの二の舞となる危険性についても常々指 摘してきた。  今回掲載した記事やコラム・レポートを読めばお分かりであろう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●地域関連の話題から ─────────────────────────────────── ○知多総合案内−CHITA Web Guide−オープン  http://www.micle.co.jp/chita/  前述のように、中根さんの地元、そしてマイクルも幾度か足を運んだ「知多 半島」の総合情報ページです。地域関連新ビジネスの“準備”のための第一弾 として開設しましたが、掲載情報の質・量、Webデザインやレイアウトについて はそれなりに配慮したつもりです。  ご意見、ご感想を是非お聞かせ下さい。 ─────────────────────────────────── ○NPOが、サービス業の顧客満足度格付け調査を開始  非営利組織(NPO)のビュー・コミュニケーションズは、10月よりホテルや飲食 店などサービス業の顧客満足度(CS)を格付けする業務を始める。業種ごとにCS の評価基準を設け、20〜30項目の質問表に対する利用客の回答結果で点数をつ ける。まず山口県岩国市の50社を調査し、3年内に40都市1万社に広げる。  CS調査は、インターネットや電話、ファックスを使って実施、NPOである点を 生かし、客観的な調査手法を確立する。通産省生活産業局が支援し、消費者に 結果を公表し、日本のサービス業の品質向上に役立てる。 (日経産業新聞8月3日付記事より) ─────────────────────────────────── ○タウン誌をネット化、地元スーパーのお買い得情報などを提供  http://www.aelde.com/  http://www.ozmall.co.jp/  女性向雑誌「オズマガジン」やWebサイト「オズモール」を運営するスターツ 出版は、同社が東京江戸川区で発行するタウン誌「アエルデ(発行部数約19万部 )」のネット対応サービスを開始した。  地元スーパーと手を組み、お買い得情報を毎日更新するなど、地元ならでは の生活情報サイトにする。タウン誌とネットを連動させ過程の情報化を進める 動きは横浜市などにも見られ、地域サイトを活性化するための有効な手段とし て注目が高まっている。 ─────────────────────────────────── ○折り込みチラシ代わりの「地域広告メール」配信サービス登場  http://www.value-shower.com/  ソフトウェア開発のコアテックシステムは、地域の小売店や飲食店などの広 告を、携帯電話やパソコンに電子メールで配信するサービスを開始する。  配信時間、対象範囲などを細かく設定することで、ユーザーはお気に入りの 商品や店舗情報が自動的に入手でき、広告発信側もファックスやインターネッ トで手軽に申し込みできる仕組み。同社は「折り込み広告の代わりになる地域 密着型サービスにしていく」方針で、全国97の地域広告代理店と連携して会員 の募集を開始した。  1年以内に消費者会員数100万人、広告主会員数10万店舗、広告メール配信数 5千万通を目指す。料金は広告1回につき基本料500円、メール配信料1通15円。 ─────────────────────────────────── ○地域ISPの現状を考える。「ISPの集い in 九州」より http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2000/0804/localisp.htm 7月中旬福岡で開催された、日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)の地 域ISP部会主催によるセミナー「ISPの集い in 九州」から、地域ISPの現状や課 題についてレポート。 ・ADSLサービス、地方都市では採算合わず ・フレッツ・ISDN(NTTの定額制IP接続サービス)対応は、ISPにとっては大きな  負担 ・ネット犯罪に対応する法的ノウハウが不十分 ・これからの地域ISPに求められるものとは ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  CHITA Web Guide制作にあたり、「知多」に関連する様々なサイトを覗いて みた。ヤフーに登録されているサイトはほぼ総べて訪問した。もとより玉石混 交を覚悟していたが、インターネットが地域レベルでも着実に成長しつつある のを予想以上に実感した。  中根さんのチャレンジにエールを贈ると共に、マイクルも一層の精進を誓う 次第である。  なお、一定レベルに達しているサイトは、厳選リンク集に掲載してあります ので、知多にお出での際は是非ご活用さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ 企画・制作・発行 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□ 〒242-0006 大和市南林間2-8-12-203 046-271-3336(Tel),3337(Fax) **********************************************************************