********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第 102号 2000年11月13日発行 〜総配信数 1,840部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。  ◇当メルマガは電網企画会社「マイクルプラン」の機関紙として発行して   います。マイクルプランについては下記URLをご覧ください。   http://www.micle.co.jp/plan/                   by マイクル渡辺 plan@micle.co.jp ********************************************************************** 【お知らせ】 ★フレッシュアイ「達人のブックマーク」に「くるまーと」がトップで登場! http://fresheye.com/tatujin/norinige/norinige.html  最新情報を優先的に検索表示する人気の検索エンジン「フレッシュアイ」の お勧めサイト紹介コラム「達人のブックマーク」自動車コーナーに、マイクル の運営するクルマ情報市場『くるまーと』が登場しました。しかも、トップで 紹介されるという快挙!。  クルマの達人ノリニゲ厩舎さんに、以下のようにご紹介いただきました。  是非ご訪問下さい。 http://www.kurumart.com/ <特集> クルマのココロ構え総決算 (略)えー、クルマは心にビタミンをくれますが、反面、危険なブブンもありま す。原則として、クルマは自己管理と自己責任の持ち物であり、また人間の身 体能力を超えた乗り物であることを忘れてはいけません。これまでにもワタク シ、好き勝手言ってきましたが、補足の意味もこめて今回は(今年最後の更新と いうこともあって)年末に向けてのクルマのココロ構えの総決算編とさせていた だきます。 ◎アナタにピッタリの出会い  それではまず、クルマ選び編から振り返ってみましょう。基本的にはココロ 惹かれるクルマを買うのが一番と思いますが、ヒトにはそれぞれ事情があるも の。「くるまーと」の“新車データベース”は、クラスごとに検索できるだけ でなく、全長・全幅・全高といったボディサイズを条件に候補車を絞り込むこ とが出来て便利この上なし。また、同サイトの“何でもランキング”では、い ま一番売れているクルマは?など調べることが可能。(略) ─────────────────────────────────── 【最近のニュース&トピックスから】 01.アマゾンは、国内オンライン書店市場も制覇する? 02.光(通信)の後釜は有線(usen)か?  ・守りを固める光通信、拡大戦略綻びの図式  ・usen、ブロードバンド実験着手、次世代ポータルも模索 03.ネット広告の話題から  ・広告主はメディアをどう考えている?  ・どんなバナーがクリックされるのか? 【お勧めBOOK、ホームページ、メルマガ】 01.野村総研、ビジネスリポートなど700本を無料公開 ********************************************************************** 【最近のニュース&トピックスから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●アマゾンは、国内オンライン書店市場も制覇する?  http://www.amazon.co.jp/ http://netbrain.nikkeibp.co.jp/nbr/view/closeup/amazon.shtml  インターネット小売最大手の米アマゾン・ドットコムが、ついに日本でのサ ービスを開始した。当面は書籍のみを取り扱う。  国内オンライン書店アクセスランキングで、米アマゾンは英語サイトにも関 わらず第3位にランクイン、書籍だけでなく、音楽CDやビデオ、DVD、PC・ソフ トなど幅広い製品を取り扱っているため単純比較はできないが、そのネームバ リューは圧倒的。  開設記念キャンペーンとして「年内の配送料無料」を打ち出したアマゾンに 対し、BOL、bk1など競合書店も対応に躍起。過当競争に拍車がかかっている。  アマゾンは日本のオンライン書店市場も制覇するか?。アマゾンジャパン長 谷川社長に聞く。内容は「既存のオンライン書店とどう差異化を図るのか?」 「再販制度のある日本でもベスト・プライスを維持できるのか?」「書籍以外 の物販は?」等。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  最近、クロネコヤマトや、イー・ショッピング・ブックスなどオンライン書 店をしばしば利用するようになった。ヤマトはカード決済・宅配、イー・ショ ッピングはコンビニ決済・受領という違いがあるものの、近隣の書店には置い ていない専門的書籍を入手するには、極めて便利である。  日経ネットブレインのサイト視聴率ランキング「オンライン書店・出版社サ イト Best5」によれば、トップは「BOLジャパン」、以下「ブックワン」「米ア マゾン」「ジェイブック」「紀伊国屋書店」と続く。 http://netbrain.nikkeibp.co.jp/nbr/view/rendou/site/index.shtml ・BOLジャパン :http://www.jp.bol.com/ ・ブックワン :http://www.bk1.co.jp/ ・米アマゾン :http://www.amazon.com/ ・ジェイブック:http://www.jbook.co.jp/ ・紀伊国屋書店:http://www.kinokuniya.co.jp/  INTERNET WATCHが「徹底調査! 使えるオンライン書店・2000年度版」で主な ネット書店12店を比較検証、さらに「2001年、今のオンライン書店は全滅する !?オンライン書店の現状と今後」と題し、詳しく解説している。アマゾンの参 入で、淘汰が一気に進む。 http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2000/0807/sp.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●光(通信)の後釜は有線(usen)か? ─────────────────────────────────── ○守りを固める光通信、拡大戦略綻びの図式 http://www.crayfish.co.jp/home/jpn/index.html http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/biz/116285  携帯販売に次ぐ収益源として、光通信はモバイル・インターネット分野に力 を入れていく方針を打ち出した。  モバイルビジネスをこれから開始しようとする中小店舗を、同社の営業イン フラをフルに活用して囲い込み、様々な事業展開を計画。2〜3年で30万の店舗 ・中小企業と契約し、年間100億円ビジネスにすることを目論んでいる。  しかし光通信は、中小企業向けレンタルサーバー最大手クレイフィッシュの 販売代理店として顧客開拓を進めたが、ユーザーからのクレームが相次ぎ立ち 往生、クレイフィッシュもこれ以上のイメージダウンや株価の低落を恐れ、大 株主にもかかわらず光通信との業務提携提携を解消した。 ─────────────────────────────────── ○usen、ブロードバンド実験着手、次世代ポータルも模索 http://www.usen.co.jp/cont_a03.htm  有線放送最大手の有線ブロードネットワークス(usen)が、都内で光ファイバ ー網を使ったブロードバンドの高速通信実験を開始した。約100社が参加するコ ンテンツ連合を結成、映画、音楽、ゲームの配信などを実証する。  有線放送で蓄積した全国の事業所や営業部隊、工事要員、自前のインフラを 駆使して最先端のコンテンツやシステムを取り込み、リアル資産とネットとの 融合でブロードバンド時代の主導権を狙う。(日経産業新聞10月18日付記事より) ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  先月15日に森首相がusenを視察した。大阪有線放送という悪名?高き社名を 変更、負の遺産を清算した同社に、IT戦略推進のモデル企業としての価値を認 めたということであろうが…。  同社は、かつて電柱を違(不)法占拠、約2000人にのぼる工事要員が全市町村 の98%に総延長22万キロの同軸ケーブルを張り巡らし、3000人の営業部隊が148 万件の加入者を獲得した。1企業グループで自前で全国の各家庭に超高速の光 ファイバー網を敷設できるのはNTT以外に無い。  光通信の状況については今更語るまでもないだろう。その急成長の原動力は、 朝日ソーラーに勝るとも劣らない?営業力であり、短期間でクレイフィッシュ を業界No.1にしたのも同社の営業パワーである。  usenもまた然り。同社が第2位の株主であるネット商店街運営の「ネットプラ イス」は、同社の営業マンの力でわずか半年間で「楽天」の出展店舗数を追い 抜いた。両社は非常に似通った体質の企業と言える。  ネットプライスの筆頭株主は、ネット広告の旗手?サイバーエージェントで ある。サイバーエージェントにはusenも光通信も、そしてもちろんソフトバン クも出資している(ハズである、というのは同社の会社案内やサイトには何故か その記述が無い)。  ネットバブルは弾け、光通信やリキッドオーディオは没落した。甘い汁や利 権に群がる魑魅魍魎達が、usenという後継者を押し立て、再び蠢き始めたとい うのは穿った見方であろうか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ネット広告の話題から ─────────────────────────────────── ○広告主はメディアをどう考えている?  読売新聞の特集。キリン、サントリー、トヨタの広告宣伝の実務責任者への インタビュー記事より。 「キリンビール〜媒体選択の基準はレスポンス」 http://www.yomiuri.co.jp/adv/m-data/ojo/02number/200010/10toku1.html  ・バナー広告の悪循環  ・新聞は究極のモバイル  ・マスでとらえネットで管理 等  インターネットは究極の補完ツールだ。メーン媒体ではない。なぜかと言う と、サイトの数も無数にあるし、今後も増え続ける。街に例えるなら、キリン のサイトの前を通ってくれる人は、そこに住む人の何%にしか過ぎない。言わ ば、小さな通りにある専門店だ。マス商品を広告する場合、インターネットだ けでは不十分ということだ。  新聞やテレビなどのマス媒体のよさは、街の大通りに店を張っているところ にある。雑誌は、大通りを横に入ったちょっと大きな専門店に似ている。  これからの課題は、マス媒体とインターネットの連動という視点から、それ ぞれがそれぞれの店舗をどう経営していくかということだと考えている。 「サントリー〜キャンペーンの何が変わったか」 http://www.yomiuri.co.jp/adv/m-data/ojo/02number/200010/10toku2.html  ・応募リストは企業の財産  ・インターネットの広告費はゼロ(バナー広告よりメール配信)  ・ホームページは面白くない?  ・これからはオンデマンド時代 等  15秒のコマーシャルに情報を詰め込んでも、限界があります。マス広告は、 やはり入り口として考えて、そこから常にインターネットに持っていく。バー チャルな空間の中に常に情報が蓄積されていることが、ブランディングには大 事なことではないかと思います。  製品名や景品が面白いことを伝えるには確かにテレビのスポットは有効だと 思いますが、それを理解してもらうためには、ある程度たくさんの情報が要る し、いろいろな角度から情報を持たなければいけない。  それができるのは、動画よりも静止画。今までならプリントメディアしかな かったのですが、今後はそれにインターネットが加わってくるということだと 思います。 「トヨタ自動車〜事例の蓄積から導き出す媒体戦略」 http://www.yomiuri.co.jp/adv/m-data/ojo/02number/200010/10toku3.html  ・媒体効果を数字で押さえる  ・マスの役割は認知と関心喚起、専門誌とネットは商品の理解  ・メディア競合激化の時代に 等  クルマには必ず登録、納車がありますから、住所も家族構成も把握できる。 車検がいつあるから、次のおすすめはいつということもわかる。自動車販売は お客さまのお世話をずっとしていく商売です。CR(カスタマー・リレーションシ ップ)と声高に言われていますが、クルマはずっと昔からそういう意識で商売を してきました。インターネットができ、相互情報交換でCRが簡単になるという ことではけっしてないと思います。 ─────────────────────────────────── ○どんなバナーがクリックされるのか? http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/fri/cyber/ad/user01/index.html  富士通総研「サイバービジネスの法則集」より。2000年6月にネットユーザー 400人を対象として実施したバナー広告に関するアンケート結果。 ・意外?、ユーザーの3/4は最近1ヶ月以内にバナーをクリック  「一番最近バナー広告をクリックしたのはいつ?」という質問に対し、51.5 %が1週間以内と回答。1ヶ月以内の24.8%を加えると、実にユーザーの3/4は、 1ヶ月の間に何らかのバナー広告をクリック。  クリック理由は、「興味のある商品やサービスだったから(47.3%)」が最も 多く、次が「懸賞だったから(21.4%)」。「興味のある商品」を理由とする比 率は男性が高く、「懸賞」を理由とする比率はが高い。 ・クリック先での行動は、プレゼントやキャンペーン応募  「今までに役に立ったバナー広告は?」という質問に最も多かった回答は「 プレゼント・キャンペーン情報(84.2%)」、次いで「新製品情報(60.7%)」。  クリック先のサイトで取ったことのある行動は、「プレゼントやキャンペー ン応募(84.2%)」「メンバー登録やメールマガジン申込み(59.8%)」が多く、 バナー広告はキャンペーンや無料サービスの募集手段として効果がある。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  「バナー:0.4%」「メールマガジン:0.4%」「オプトイン:5%」が、ネット 広告の一般的な効果のようだ。  マイクルも『くるまーと』や、『週刊くるまーと』で広告挿入を開始、今後 いろいろ試してみるつもりである。  いずれ機会を見て報告しよう。 ********************************************************************** 【お勧めBOOK、ホームページ、メルマガ】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●野村総研、ビジネスリポートなど700本を無料公開 http://www.nri.co.jp/  野村総合研究所(NRI)は、99年1月から最近まで作成した各種リポート約700本 を、同社のホームページに一気に全文掲載、無料公開した。これまで有料の購 読者や一部顧客に限定配布したもので、ジャンルも下記のように「IT・通信」 や「金融・経済」「社会・生活」など広範にわたる。  各リポートはPDFファイル形式で、グラフや図表も見ることができ、サイト内 検索も可能。 『知的資産創造』:NRIのコーポレート・オピニオン 『システム・マンスリー』:最新のIT情報 『NRI Research NEWS』:経営戦略策定・政策立案に役立つ情報 『地域経営ニュースレター』:地方行政担当者向けの政策立案や事業展開情報 『NRI Papers』:NRIの各種英文レポート  「双方向デジタルメディア産業の将来」などがお勧め。 http://www.nri.co.jp/report/chitekisisan/2000/pdf/cs20000407.pdf ********************************************************************** ◇電網かわら版は、『まぐまぐ(ID:0000005947)』『Macky!(ID:0079)』  『melma!(ID:m00017577)』で発行しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記でお願いいたします。バックナンバーも  ご覧いただけます。 http://www.micle.co.jp/kawara.htm ◇電網かわら版『必読!ITメディア』の全文または一部の文章を、許可無く転  載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ 企画・制作・発行 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□ 〒242-0006 大和市南林間2-8-12-203 046-271-3336(Tel),3337(Fax) **********************************************************************