********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第 112号 2001年 4月 9日発行 〜総配信数 1,890部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp ********************************************************************** 【お知らせ】 【「くるまーと」の話題から】 ・第3回「車何でもアンケート」実施中 【最近のニュース&トピックスから】 01.Yahoo!JAPAN、検索サービスでGoogleと提携 02.goo、新検索エンジン開発。世界初の「ロボット型ディレクトリ」 03.米情報系サイト、存続かけ有料化へ雪崩。ネット広告減速に対処 04.ネット端末は時期尚早?、米国で撤退相次ぐ 05.ソフトバンクネットワークス、電灯線通信システム事業に参入 【お勧めBOOK、ホームページ、メルマガ】 01.情報通信技術(IT)戦略本部 02.「コンビニ解体新書」 03.「200X年 iモードクラッシュ」 ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 http://www.kurumart.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●第3回「車何でもアンケート」実施中  〜22日まで、プレゼント企画「第3回車何でもアンケート」を実施中です。 今回は質問項目を大幅に変更・簡素化し、回答の容易化を図りました。 ・好きな/嫌いなブランドは? ・好きな/嫌いなクルマは? ・よく行くカー用品店は? ・よく行くガソリンスタンドは? ・よく利用するクルマサイトは?  賞品は、商品券(3000円分、20名様)です。ご応募・ご協力よろしくお願いい たします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【最近のニュース&トピックスから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●Yahoo!JAPAN、検索サービスでGoogleと提携 http://docs.yahoo.co.jp/info/pr/release/2001/0402.html ───────────────────────────────────  ヤフー・ジャパンは、検索エンジンの米Googleと提携、カテゴリ型検索「Ya hoo! JAPAN」に、「Google」の全文検索型エンジンの検索結果も併せて表示す るサービスを開始した。Yahoo! JAPANのキーワード検索で該当するサイトが一 つもなかった場合、そのキーワードを自動的にGoogleに引き継ぎ検索する。  ヤフーは、これまでNTT-Xの運営する検索サービス「goo」と提携、1999年1月 より同様のサービスを提供していた。gooとの提携期間が3月末で終了したこと、 すでに昨年7月からGoogleと連携している米Yahoo!の利用実績もあり、今回の導 入につながった。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  最近、マイクルも専ら「Google」を利用しています。ネットを使い慣れた人 たちの間では、いまやGoogleが一番人気のようです。人気の秘密は、シンプル なトップページ、使いやすさ、そして、やはりなんといっても「的確な検索結 果」です。 http://www.google.com/  その検索のアルゴリズムを「PageRank」と言い、「役に立つリンクは多くの 役に立つページからリンクされているはずだ」という仮説にもとづいて、ペー ジの重要度の順位付けを行なっているようです。下記のページに詳しく解説さ れています。 http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/~baba/wais/pagerank.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●goo、新検索エンジン開発。世界初の「ロボット型ディレクトリ」 http://www.goo.ne.jp/help/info/n_release/n_010402.html ───────────────────────────────────  NTT-Xは、世界で初めて「ロボット型ディレクトリ」を実現した新検索エンジ ンを開発、従来の全文検索と組み合わせ、網羅性・使い勝手・ランキング精度 など、あらゆる角度で検索サービスのレベルを向上、同社が運営するポータル サイト「goo」に夏までに実装する。  これまでのディレクトリ型サービスでは、人手によるWeb情報収集・登録とな るため、Webサイト増加のスピードに追いつけない、分類がサイトによってまち まちなどの欠点があった。  新型エンジンを使ったディレクトリ検索では、Webのカテゴリ自体をユーザー の利用動向分析から自動生成し、ユーザーニーズごとに分類・配列、そのうえ で適合度のランキング順に結果を表示することで、ユーザーのニーズを反映し たディレクトリを実現できる。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  gooの新検索エンジンが、どう進化したのか非常に楽しみです。Yahooもgooも “検索”サイトから“ポータル”サイト指向を強め、本来の検索機能が疎かに なってしまっていました。  互いに競いあって、よりよいサービスとなることを期待しましょう! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●米情報系サイト、存続かけ有料化へ雪崩。ネット広告減速に対処 ───────────────────────────────────  時事問題から映画評論まで幅広い情報をネット上で提供する米国の「情報系 サイト」が有料化を急いでいる。これまで広告収入に依存していたこうしたサ イトは、米ネット広告市場減速の打撃をうけ、有料化なしでは存続が難しい状 況だ。  しかし、これまで無料だったコンテンツの有料化に対して「よほどユニーク なコンテンツを提供しない限りは、利用者の流出によってサイト閉鎖に追い込 まれる」との予測も出ている。(日経産業新聞4月5日付記事より) ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  WIAED NEWも「次第に見えてきた“コンテンツ有料”への動き」と題し、報じ ている。 http://www.hotwired.co.jp/news/news/20010404105.html  ウェブの世界は誕生して7年になる。その間に無料でものを手に入れることに 慣れきった、甘やかされたユーザーが山のように生まれてきている。  どこか別の場所で無料で入手できるようなコンテンツには、消費者はお金を 出さない。全米家電製造者協会(CEMA)が先月公表した調査結果でも、オンライ ンニュース、カーナビ情報、金融情報などの「基本的な」情報に対しては、消 費者の77%がお金を支払いたくないと考えていることがわかった。  「くるまーと」のビジネスモデルでも“広告”は収益の柱の一つである。ネ ット広告市場が縮小している中で、どう対応・展開していくのか?、知恵の絞 りどころである。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ネット端末は時期尚早?、米国で撤退相次ぐ http://www.zdnet.co.jp/news/0103/22/e_audrey.html ───────────────────────────────────  3Comがインターネットアプライアンス(端末)「Audrey」の製造中止を発表し た。同機は2000年10月に発売されたばかりの製品だった。Gatewayもネット端末 事業を見直し当面PCに注力する。  一時期は大いなる期待を寄せられたこの分野だが、ネット端末市場で成功を 収めている企業はほとんどなく、その可能性が疑問視されはじめている。  あのマイクロソフト社のWebTVでさえ、サービス加入者は100万人で頭打ちに なっているという。  ソニーは、来月Web端末「eVilla」を米国市場に投入する。消費者は,ソニー のブランドを掲げる同製品に価値を見出すだろうか? ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  ZDNet Newsが関連記事を相次いで報じている。 ・Gateway,ネット端末事業を見直し http://www.zdnet.co.jp/news/0103/07/b_0306_03.html ・ソニーの「eVilla」はWeb端末市場を変えられるか http://www.zdnet.co.jp/news/0104/02/e_sony.html ・Web端末はなせダメなのか−ヒントは$$ http://www.zdnet.co.jp/news/0104/05/e_coursey.html ・インターネットアプライアンスの「最大の誤解」 http://www.zdnet.co.jp/news/0104/05/e_hill.html  かわら版でもしばしば報じたように、PCの時代は終わった、これからは誰で も簡単に使えるネット端末の時代だと、我国でも多くのネット端末が発売され た。しかし案の定、サッパリ売れなかった。  家庭にブロードバンドが普及すればと期待する向きもあるが、そもそも貧弱 なコンセプトではどうしようもあるまい。  いずれ、「マイクルプラン」で再チャレンジの機会も来るだろう!! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ソフトバンクネットワークス、電灯線通信システム事業に参入 http://www.softbank-net.com/release/sbn_news.htm  ソフトバンクネットワークスは、英nSine(エヌ・サイン)社と、高速電灯線通 信を利用したネットワークシステムの商品化・事業化のための合弁会社設立で 基本合意した。  nSine社製の数ドル程度の超低価格且つ小型のチップセットを搭載したアダプ ターをパソコンにつないだり、オーディオや冷蔵庫、エアコンなどの一般家電 製品に装着し、電源コンセントに差し込むだけで2.5Mbpsから最大で40Mbpsの家 庭内LANが構築できる。  電源コンセントは各部屋に最低一箇所はある為、新たに配線する手間やコス トが不要で、電話線、CATV、無線、光ファイバ―などと並び、新たなネット回 線として世界的に見直されている。  電灯線の利用は、これまで家電機器からのノイズなどにより不向きとされ、 電波法の規制もあることから普及が遅れてきた。既に大手電力会社などによる 新通信技術の開発やフィールドテストなども活発化しており、規制緩和も予想 されることから来年以降本格的事業化を目指す。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  無線が駄目なら光ファイバー、そして今度は電灯線。よくもまぁ節操の無い ことよ。 ********************************************************************** 【お勧めBOOK、ホームページ、メルマガ】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●情報通信技術(IT)戦略本部 http://www.kantei.go.jp/jp/it/ 首相官邸が中心となって推進する「IT政策」の中心となる「IT戦略本部」の総 合ページ。先月末発表された「e-Japan重点計画」や「IT基本法」の他、森総理 の音声メッセージ、戦略本部の議事録やIT関連資料、リンク先等を掲載。  良くも悪くもこれが我国の現状と実力です。(^^;) ─────────────────────────────────── ●「コンビニ解体新書」 http://www.monomagazine.com/monoonline/scripts/mag_special/426-001.asp  「MONO ONLINE」の特集から。コンビニ主力7店を中心に、eビジネスやキオ スク端末、ATM設置など新サービスの状況やフード・ラインナップなど最新動向 を比較、紹介。 ─────────────────────────────────── ●「200X年 iモードクラッシュ」  片山 亮著、道出版、1400円  目次を見るだけでも、マイクルが数年前書いた「悪夢のシナリオ」を彷彿さ せます。(^J^) http://www.micle.co.jp/zakkan.htm  序章 ドコモ帝国崩壊のシナリオ  1章 iモード・バブル崩壊の予兆  2章 死屍累々のケータイ・ビジネス  3章 裸のガリバー、その本当の実力  4章 ドコモを堕落させた「温室市場」  5章 「NTT 解体」という名の自爆装置  6章 "一人っ子" ドコモの危ない船出  週刊「日経ベンチャー」メールのブックサマリーより、概要を紹介します。 サイトには、未だアップされていないようですが。 http://nvw.nikkeibp.co.jp/nvw/column/newbooks/  200X年10月1日、英ボーダフォン社、NTTドコモを買収。この史上最大規模の M&Aは、のちに「iモードクラッシュ」よよばれ、21世紀初頭の日本経済を襲っ た“ケータイ・バブル崩壊”の象徴として後世に名を残すこととなった…。  iモードの劇的な成功で、 NTTドコモは深刻な不況に沈んだ日本にあって輝 く太陽となった。しかし、その実体には、大きな危険が潜む。iモードはほん とうにユーザーに役立っているのか。利用されているのは、電話+メールにす ぎない。期待を抱いた多くのコンテンツのプロバイダーは自滅寸前である。  本来は、高速通信を可能にする本格的インターネット接続の第三世代携帯電 話の実験的存在であるはずだったiモードの想像を超える成功は、今年5月か ら世界に先駆けて実施される第三世代携帯電話にマイナスの影響を与えかねな い。  NTTグループの中の1つにすぎない NTTドコモには不満が積もる。リストラ組 の受け皿になっていて、人材力は低い。将来に向けて絶対的存在と高い評価を 与えられる NTTドコモだが、詳細な分析は、きわめて脆弱な実体を浮き彫りに するのである。 ********************************************************************** ◇電網かわら版は、『まぐまぐ(ID:0000005947)』『Macky!(ID:0079)』  『melma!(ID:m00017577)』で発行しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記でお願いいたします。バックナンバーも  ご覧いただけます。 http://www.micle.co.jp/kawara.htm ◇内容および広告掲載等のお問い合わせは、 info@micle.co.jp へ。 ◇電網かわら版『必読!ITメディア』の全文または一部の文章を、許可無く転  載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ 企画・制作・発行 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□ 〒242-0006 大和市南林間2-8-12-203 046-271-3336(Tel),3337(Fax) **********************************************************************