********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第 115号 2001年 5月29日発行 〜総配信数 1,900部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 ・広告について 【最近のニュース&トピックスから】 01.ソニーvs.松下 ・ソニーの野心〜ブロードバンド完全制圧へのシナリオ ・松下と日立が戦略的提携に合意 ・ソニーに逆転を許した、松下の危機 02.ソニーvs.マイクロソフトvs.任天堂(松下) ・ゲーム機戦国時代、米マイクロソフト参入は嵐を呼ぶか? ・ゲーム機市場「MSに勝機ない」。SCE久多良木社長、英紙上で酷評 ・Xbox、相手じゃない!最高のおもちゃ追求。任天堂山内社長に聞く 03.BスカイB、双方向サービス見直し 04.デジタルラジオ、関心今ひとつ。サービス、具体論は白紙 05.女性用サイトに可能性はあるか ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 http://www.kurumart.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●広告について  電網かわら版及び関連サイト「おじさんの群」「マイクルプラン」には、こ れまで広告は一切掲載してきませんでしたが、「くるまーと」及びメールマガ ジン『週刊くるまーと〜賢く選んで、楽しく運転〜』では、広告についても、 いろいろトライしています。  現在、サイト及びメルマガには、単なる“広告”ではなく、“推奨”商品・ サービスとして下記のように紹介しています。これは、広告スポンサーとして の一時的なお付き合いではなく、ビジネスパートナーとして中長期的に提携・ 協力関係を築いていきたいとの考え方によります。  今後、かわら版でもトライしてみるかも? ━━ Recommend service ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◆金融特報◆◆ 最前線!『インターネット自動車保険』が進化する!?  業界初!『クルマ別算出システム』導入により、あなたのお車によって保険料 がもっとお得になります。割引になる人が更に拡大します!!  ↓インターネットで簡単見積り&申込み! 今すぐ体験できます。 http://www.s-ring.com/index.cgi?code=200104s004 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ********************************************************************** 【最近のニュース&トピックスから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ソニーvs.松下 ─────────────────────────────────── ○ソニーの野心〜ブロードバンド完全制圧へのシナリオ http://nnb.nikkeibp.co.jp/nnb/index.html  ソニーの出井伸之会長は、IT戦略会議の議長として「産業の活性化には、5 年以内に大容量のインターネット網を整備する必要がある」とブロードバンド 網の早期普及を政府に進言してきた。その中身は、情報家電で常時接続が可能 なインフラの整備から、放送とインターネットの融合に至るまで、“オール・ ネット化”計画。  4月1日、ブロードバンドの波にグループ総力戦で挑むべく、安藤国威社長の もと組織を大幅に再編した。すべてのソニー製品をネット対応にし、コンテン ツ配信からネット金融まで、新たなビジネスモデルを展開する。ブロードバン ドの覇者を狙う、ソニーの壮大な野心が姿を現す。(日経ネットビジネス5/25) ・Part1:[ビジョン編]  AOL、マイクロソフトもしのぐナンバーワン企業のネット戦略 ・Part2:[プロダクト編]  ネットで製品に付加価値、ユビキタス構想を加速 ・Part3:[eコマース編]  CtoBtoBでニーズに即応、顧客満足の極大化戦略 ・Part4:[コンテンツ編]  放送のビジネスモデル変えるSo-netの“挫折”生かせるか ─────────────────────────────────── ○松下と日立が戦略的提携に合意 http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/2001/0523/index.html  松下電器産業と日立製作所は、情報サービス分野や白物家電分野などを中心 に広範な戦略的提携で合意した。具体的には「ICカードソリューション」「ホ ームネットワーク家電」「白物家電事業における環境対応新技術」など。今後 デジタルAV分野やITを活用した生産技術分野での可能性も検討する。  高速ネット通信時代をにらみ、家庭向け製品が得意な松下と、通信や部品技 術に強みを持つ日立が手を組み、ネット家電を柱とする次世代事業での開発ス ピードを速めるのが狙い。 ─────────────────────────────────── ○ソニーに逆転を許した、松下の危機 http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/prom/131258  「目の前まで破綻の危機が迫っているにもかかわらず、当事者が状況を理解 していない」。松下電器産業が直面する問題は、この国全体を覆う不感症の病 と同一だ。  2002年3月期は、売上高までソニーに追い抜かれる見通しだが、危機感は乏し い。伝説と化した成功体験を捨てることの難しさに加え、底力を発揮できない もどかしさ。改革に進み始めた松下は「変れない」日本の象徴なのか。 (日経ビジネス5/28号) ・沈むぞ!松下。中村改革のすべてを語ろう ・ソニーに敗れた暗黒の10年。ヒット不在と収益悪化、事業部が足かせに ・負けない松下から勝つ松下へ。系列店は客でなくパートナー、商品企画は脱  事業部で ・打ち出の小槌ブラックボックス。分解しても理解不能、追随許さぬ技術で生  き残る ・中村改革は間に合うのか。雇用維持に固執すれば、最悪シナリオも ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  ソニー・東芝連合に、松下・日立連合、残された三菱電機、そしてNEC、富士 通はどうするのだろうか?。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ソニーvs.マイクロソフトvs.任天堂(松下) ─────────────────────────────────── ○ゲーム機戦国時代、米マイクロソフト参入は嵐を呼ぶか? http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/USIT/20010520/1/  ソニー、任天堂、米Microsoft。三つ巴のゲーム機戦争の行方が、5月17日か ら米国ロサンゼルスで開催された世界最大のビデオ・ゲーム産業見本市E3(Ele ctronic Entertainment Expo)の関心をさらった。  Microsoft社が「Xbox」の発売予定日を11月4日に設定、小売り価格を299ドル にすると発表、続いて任天堂が次世代機「GameCube」を日本で9月14日、米国で は11月5日に発売すると発表した。  首位を走るソニーは、米America Onlineや米RealNetworks、米CiscoSystems、 米Macromediaとの提携を立て続けに発表、PS2を家庭における総合情報端末へと 脱皮させるための布石を相次ぎ明らかにした。  鍵を握るゲーム・ソフト・メーカーは「オンライン・ゲーム」市場に注力、 どの機器にも対応するというマルチプラットフォーム戦略を打ち出す。  逃げるソニー、追いつけるかMicrosoft、任天堂。 ─────────────────────────────────── ○ゲーム機市場「MSに勝機ない」。SCE久多良木社長、英紙上で酷評  ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の久多良木健社長は、24日付 の英経済紙「フィナンシャル・タイムズ」とのインタビューで、米マイクロソ フトが今秋発売を予定している家庭用ゲーム機「Xbox」について、「娯楽事業 を理解していない」「ソフト、ハード両面で失望した」「処理速度は十分でな く、画像も粗い」と批判、「マイクロソフトの戦いは始まる前に終わった」な どと酷評した。 ─────────────────────────────────── ○Xbox、相手じゃない!最高のおもちゃ追求。任天堂山内社長に聞く  「ゲームキューブ」で失地回復を図る任天堂は、価格を他社より1万円以上 安く設定(2万5000円)し、違いを鮮明にする。山内社長は以下のように語り、 ネット対応に背を向ける。  「Xboxはパソコンの延長。マイクロソフトはゲームがソフトで遊ぶものとい うことの本質を理解していない。任天堂のゲーム機はあくまで“おもちゃ”」  「ネットゲームはマニアのためのゲームになっており、一般に受け入れられ るとは思えない。利益のなる事業になるかどうかも疑問。iモードも儲かるのは ドコモばかりで、コンテンツ配信業者の利益にはつながっていない」 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  発売3日間で国内出荷が100万枚を突破し、空前の大ヒットとなったPS2対応 ゲームソフト「グランツーリスモ3 A-spec」。  レースをモチーフにしたドライビング・シミュレーションゲームだが、実写 と見間違うほど完成度の高い車体やコース、迫力満点のエンジン音、莫大な実 車データ集などなど、これまでのゲームとは次元の違いを実感させられた。  ゲーム自体を楽しむにはいささか年をくってしまったが、私でも十分楽しめ る。流石ソニー!  E3の状況については、下記がレポートしている。既に勝負はついた? ・年末に焦点を絞ったXbox、ゲームキューブ、PS2はネットワークに新味 http://pcgaz.nikkeibp.co.jp/pg/pcgaz/tokusyu/E3_2001_2.shtml ・E3のブース人気ダントツは任天堂ゲームキューブ http://pcgaz.nikkeibp.co.jp/pg/pcgaz/tokusyu/E3_2001.shtml ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●BスカイB、双方向サービス見直し ───────────────────────────────────  豪メディア王ルパード・マードック氏率いる英衛星放送大手BスカイBは、松 下電器、BT(ブリティッシュ・テレコム)、大手英銀HSBCと共同出資で設立した デジタルテレビ向けの双方向サービス専門会社BIBを近く吸収合併する。  デジタル放送自体は加入世帯を急拡大(500万)しているが、テレビショッピン グなど双方向サービスは低迷が続く。パソコンが吸収できない客層を電子商取 引に引き込めると意気込んだが、宅配ピザやCDなど一部を除き惨敗。  要因は、ドラマやスポーツなど番組とショッピングを連動させなかったこと と、手続きにかかる時間。待つのに慣れたネット利用者と違い、テレビ利用者 は一度待たされると立ち寄らなくなった。  マードック氏は、キラーコンテンツとして、競馬やサッカーくじなど番組と 連動した双方向型ギャンブルを導入、巻き返しを図る。 (日経産業新聞5/23付記事より) ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  我国は、マードック氏を他山の石にできるのであろうか…。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●デジタルラジオ、関心今ひとつ。サービス、具体論は白紙 ───────────────────────────────────  ソニー、ニッポン放送など39社で構成されるデジタルラジオ推進協会設立発 起人会が、地上波デジタルラジオの試験放送免許を総務省に申請した。  同ラジオはCD並みのステレオ音楽や簡易動画などを移動しながら楽しめ、携 帯電話やPDAが受信機に想定されている。  協会は、何かをしながら聞く「ながらメディア」のラジオと、立ち止まって 画面を確認する携帯電話特有の「チラ見メディア」との融合を期待するが、知 名度は今ひとつ。肝心のコンテンツ・サービスの具体論も見えない。 (日経産業新聞5/22付記事より) ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  試験放送は2003年にも東京、大阪2地域で始まる見通しだが、本放送はテレ ビ放送のデジタル化で現行のVHF帯が空く2011年以降になると見られている。  しかも、テレビの場合2011年にもアナログ放送の廃止とデジタル化への完全 移行が決まっているが、ラジオ放送はアナログ放送が2011年以降も残る。  このままでは試験放送止まり。本放送への移行は到底無理だろう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●女性用サイトに可能性はあるか http://japan.internet.com/wmnews/20010511/5.html ───────────────────────────────────  女性用サイトで先行したアメリカでは、広告収入の低迷により、最大手2社 が統合を発表、コンテンツの有料化に踏み切るサイトも出始めた。  日本もすでに数十を超え乱立気味。広告収入、コンテンツやマーケティング リサーチの提供、技術提携による収入、EC収入などを収益源にと狙うが、メイ ンは広告収入。米国の動きが早晩日本にも訪れる。しかし、ごく一部を除きコ ンテンツは平板で、とても金を払って見るほどの内容は無い。  コミュニティも閉鎖的。享楽派のキャピキャピOL軍団、難しいことを考える キャリアウーマン層、ただの主婦、この3派には対立の構図が見え隠れする。  ECも低レベル。コミュニティの動員力でEC展開を狙うところも多いが可能性 は少ない。大体コミュニティ目的の人に、販売を勧めてもコンバージョン率(来 訪者が購買者になる率)は非常に低い。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  お馴染み三石玲子氏のレポート。鋭い切り口と怜悧な観察眼が、相変わらず 冴えています。  今日のマイクルは、書きたいことは山々あれど、書いては消し、書いては消 し、拙い表現能力を嘆くばかりです。ということでご勘弁を。m(__)m ********************************************************************** ◇電網かわら版は、『まぐまぐ(ID:0000005947)』『Macky!(ID:0079)』  『melma!(ID:m00017577)』で発行しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記でお願いいたします。バックナンバーも  ご覧いただけます。 http://www.micle.co.jp/kawara.htm ◇内容および広告掲載等のお問い合わせは、 info@micle.co.jp へ。 ◇電網かわら版『必読!ITメディア』の全文または一部の文章を、許可無く転  載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ 企画・制作・発行 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□ 〒242-0006 大和市南林間2-8-12-203 046-271-3336(Tel),3337(Fax) **********************************************************************