********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第 118号 2001年 7月 9日発行 〜総配信数 1,920部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 ・マイカー採点簿「ホンダ オデッセイ」」 【最近のニュース&トピックスから】 01.ADSL、戦いの行方は? ・フレッツ・ADSL VS Yahoo!BB、戦いの行方は? ・コリアテレコムとイー・アクセス、日本国内でのDSL事業で提携 ・アッカも8Mビット/秒のADSL開始へ 02.日本はネット後進国? ・ネット人口はトップだが普及率は7位 ・“ブロードバンドで日米逆転”説の危うさ 03.内気なauの不安。3度目の正直に挑む 04.東芝主導で「モバイル放送」が日の目 ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 http://www.kurumart.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●マイカー採点簿「ホンダ オデッセイ」」 http://www.kurumart.com/saiten/  今回は、人気メニューの一つ「マイカー採点簿」をご紹介します。お寄せい ただいた投稿から毎週新規に4、5件づつ追加しています。  皆さんもマイカーを採点してみませんか。掲載分についてはもれなく図書券 を差し上げます。Web上のフォームよりご送信下さい。  北海道にお住いの、馬場敏宏さん(30代男性)の採点簿です。 1.メーカー・車名:ホンダ「オデッセイ」 2.車両概要 :2200cc、4WD、AT、S 3.購入時期・形態:95年、新車 4.総走行距離数 :57,800km 5.主な使用状況 :レジャー、通勤 6.スタイル外観(10点満点):8点 7.スタイル内装(10点満点):6 8.走り(10点満点) :6 9.操作性(10点満点) :8 10.居住性(10点満点) :10 11.燃費(10点満点) :7 12.総合評価(10点満点) :10 13.寸評(良い点) : ・車体の大きさに比例して、家族4人が乗るには十二分な居住空間です。 ・以前はタウンエースに乗っており、その時満載にしていたキャンプ道具が、  そのまま積載できるほどトランクスペースが広いです。 ・また、外観デザインは他社から同類の車が多数発表されましたが、どれもオ  デッセイのパクリで魅力がなく、オデッセイが一番良く思います。 14.寸評(不満な点): ・やはり、この車体には非力な動力性能に尽きると思います。一人で運転して  いても、発進時や追い越しの時は、エンジン音が大きいわりにスピードは上  がらず、苦しそうな感じです。 ・燃費については、市内で約5km、中距離で7〜8km、長距離で約10kmと大変  不満です。あと2割くらいは延びてほしいです。 ・それと個体差によるものかもしれませんが、マイナーなトラブルが意外と多  いです。たとえば異常もないのにABSの警告が点く、リヤ用のエアコン吹きだ  し口から多量の水が溢れた、リヤデフ周辺から時々異音が発生するなど。 15.その他自由意見: ・自分でいろいろパーツなどを取り付けるのが好きで、現在装着しているもの  はほとんど自分でやりましたが、特に内装のインパネ周辺の複雑な作りには  困っています。たとえば、オーディオを変更するにしても、半分くらいは外  さないと取り替えられない。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【最近のニュース&トピックスから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ADSL、戦いの行方は? ─────────────────────────────────── ○フレッツ・ADSL VS Yahoo!BB、戦いの行方は? http://pcgaz.nikkeibp.co.jp/pg/pcgaz/minicol/2/col_64.shtml  FTTH「Bフレッツ」では、有線ブロードへの対抗心もあらわに、1万3000円か ら5900円へと大幅な値下げ作戦で真っ向から戦いを挑んだNTT。しかし、フレッ ツ・ADSLは、Yahoo! BBの月額2467円に対抗することなく、従来の月額4050円か ら月額3800円(回線部分のみ)という予定通りの値下げにとどまった。  料金・接続スピードや話題性など、誰がどう見ても勝負あったという感じだ が、NTTには支配的事業者として、ユーザーに直結した局舎を押さえているとい う最大の武器がある。アンバンドルやMDF(主配線盤)開放ルールがあるものの、 現実はイー・アクセスなどベンチャー系事業者には、未だにNTT側対応への不満 がくすぶっている。  NTTは、電気通信事業法の改正が施行予定の年末あたりに、次の値下げをする だろう。その時こそ、Yahoo! BBとフレッツ・ADSLの本格的な戦いの火ぶたが切 って落とされる。 ─────────────────────────────────── ○コリアテレコムとイー・アクセス、日本国内でのDSL事業で提携 http://www.eaccess.net/jp/info/pr010705.html  韓国内で約300万回線のDSLサービスを提供している世界最大手のDSL事業者、 韓国通信の日本法人コリアテレコム・ジャパンとイー・アクセスは、日本国内 での集合住宅・高層ビル向けDSLサービスおよびブロードバンドコンテンツの提 供で提携した。10月頃にはサービスを開始する予定。  NTT局舎内だけでなくユーザー拠点に近い地点に独自のDSL機器を設置し、よ り高速なネットワークを構築したり、韓国で展開されているネット対戦型ゲー ム、音楽、映像、教育関連などのコンテンツを日本向けに配信する。 ─────────────────────────────────── ○アッカも8Mビット/秒のADSL開始へ http://www.acca.ne.jp/information/release/010703/index.html  アッカ・ネットワークスは、下り8Mビット/秒のADSLサービスを9月に開始す る。現在提供している下り1.5Mビット/秒サービスの約5倍の通信速度になる。 また、上りは現在の最大512kビット/秒から1Mビット/秒へと2倍になる。  8月より本サービスを開始するYahoo!BBに対抗するのが狙いと見られる。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  総務省の発表によれば、6月末時点における国内のxDSLユーザー数は約30万。 そのうちNTT東西地域会社のフレッツADSLのシェアは62.4%に達した。 http://www.joho.soumu.go.jp/whatsnew/dsl/index.html  先回お知らせしたように、先月29日より我が家もADSL対応となった。事業者 はイー・アクセス。プロバイダー&サービスは従来どおりNTTデータ/ドコモ系 のドリームネット「ADSL-eプラン」である。 http://www.dream.com/service/adsl/e-access/index.html  10日間が経過し、接続スピードはテレホタイムに500Kビット/秒前後に低下す るものの、それ以外はほぼ1.3Mビット/秒が出ており、快適に使っている。  しかし、開通後の数日間は50Kビット/秒以下のスピードしか出ない時間帯も あった。ISDN(64K)より遅い。接続不能も日に数回起きた。やむを得ず接続を元 のISDNに戻したこともあった。  NTTは、先行事業者への配慮とかで、これまで大和市でのADSLの具体的開始予 定を何ら公表してこなかったが、何と開通した29日に来月からのスタートを公 表した。  これでは、わざわざイー・アクセスにした意味が全く無い!!  システム担当の息子があれこれ調べた。ネットの掲示板には、トラブルの話 題が溢れている。イー・アクセスには特に問題が無さそう。悪さをしているの はドリームネット。大和エリアのADSL用に十分な回線を確保していないのが原 因と見られる。  アムウェイを優先するあまり、疎かになったわけではあるまいが。 http://salami.2ch.net/isp/index2.html (プロバイダー@2ch掲示板) http://salami.2ch.net/test/read.cgi?bbs=isp&key=993232712&ls=50 (イー・アクセスにご注意 スレッド) http://salami.2ch.net/test/read.cgi?bbs=isp&key=989004250&ls=50 (ドリームネットってどうなの〜? スレッド) http://www.dream.com/amway/ (DreamNet exclusively for Amway)  私も両社に苦情電話を入れた。回答はやはりそのとおりであった。ドリーム ネットの応対者(多分テレコール会社の女性オペレーター)は、原因は分かって おり設備増強に鋭意努めているが、大和の具体的計画は未定とのこと。  しばらくは辛抱するが、このままでは解約も辞さないと伝えた。  数日たち、テレホタイムなど明らかにスピードがアップした。そう言えば、 2月のフレッツISDN導入時にも1〜2週間は何度かトラぶり、担当者に状況を FAXしたりしていたが、何時の間にか解消されていた。  掲示板の効果なのか、私以外の苦情も殺到していたのかはわからない。何は ともあれ今は満足している。  で、Yahoo!BB。日経ビジネスの連載ノンフィクション「幻想曲〜孫正義の軌 跡と奇跡」は今週号が最終回。最後はこう締めくくられている。  「美しい誤解のうちに・・・」悲しい響きを持つ言葉である。  美しい誤解を与え、屍を築くことでソフトバンクは時代の寵児となり、拡大 の一途をたどってきた。  しかし、犠牲者を出さざるを得ない宿命を抱えて走る孫に、時代の冷徹な目 が向けられる時、彼に対するリセットボタンが静かに押されるのかも知れない。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●日本はネット後進国? ─────────────────────────────────── ○アジア・太平洋地域で、ネット人口はトップだが普及率は7位 http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2001/0706/haku3.htm  (「インターネット白書2001」から注目データをクローズアップ)  アジア・太平洋地域に限ると、インターネット人口では日本が依然1位を保っ ている。2000年末の調査で、1位から日本(3,040万人)、中国(1,800万人)、韓国 (1,620万人)、台湾(790万人)、オーストラリア(690万人)、インド(310万人)、 マレーシア(280万人)、香港(190万人)、タイ(125万人)、ニュージーランド(110 万人)がトップテンだ。  しかし、国別のインターネット普及率となると、この順位はガラッと変わる。 同じく2000年末調査の1位がオーストラリア(38.3%)、2位が台湾(37.6%)、3位 が韓国(36.8%)。以下シンガポール(34.0%)、香港(31.7%)、ニュージーラン ド(30.6%)、日本(23.4%)、マレーシア(14.0%)、タイ(2.3%)、中国(1.5%) と続いている。 ─────────────────────────────────── ○“ブロードバンドで日米逆転”説の危うさ http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20010704/1/ (日経IT Pro「記者の眼」より)  政府のIT戦略会議では、インターネット・インフラの整備や規制緩和といっ た、国内での環境整備に重点が置かれているようだ。国民のすべてがブロード バンドを安く利用できる環境を作れば、そこから新しいビジネスが生まれ、国 際競争力も高まるという筋書きである。サービスや財の“輸出”という点に関 しては、将来の可能性に賭けているようなところがある。  筆者は、老若男女を問わず日本国民を「IT漬け」「ブロードバンド漬け」に することによって、よく分からないが何か新しい市場が創出されてくるのでは ないかという期待に基づく発想と方法論には、やや無理があると思っている。  IT先進国と呼ばれる米国にだって、パソコンを持っていない人、インターネ ットなど使ったことがない人、将来もたぶん使わないだろう人がゴロゴロいる。 ほんの一部の階層が富の大部分を占有するという「富の偏在」が常識(良いか 悪いかは別にして)である米国では、そうした富裕層が富を拡大するためのグ ローバルなツールとしてITが活用されてきたといった方が現実に近い。  そのなかで、優秀な技術者や経営者、ベンチャー企業が重用されてきたのだ。 まずインフラを整備して、その後にビジネスを創出していくという手順ではな かった。ITによって国民の生活向上を図るという社会戦略と、IT企業の競争力 を高めるという産業・企業戦略は、この際キッパリと分けて考えた方がいい。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  日本のネット人口や普及率は、ケータイも含んだものである。  構造改革の痛みに対するセーフティネットは、ITで新産業や雇用を創出とい うのが骨太方針であるが、未だ何の具体策も示されず、ましてやこんなお寒い 現状では…。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●内気なauの不安、3度目の正直に挑む http://it.nikkei.co.jp/it/foc/focCh.cfm?id=20010706eimi006606  KDDIグループの携帯電話事業の新ブランドとして「au(エーユー)」が誕生し てからちょうど1年。そのauが上昇気流に乗っている。加入台数減少という逆風 下の船出だったが、今年5月には月間の増加台数に占めるシェアが21%を超える までに復活した。  ただ、世界展開を本格化するNTTドコモと英ボーダフォン傘下入りしたJ-フォ ンの間で、auの存在感は決して大きくはない。第三世代携帯電話の世界レベル の大競争をどう乗り切るのか。これまでの闘いを見る限りは不安も多い。  現行世代のデジタル携帯電話では旧DDIと旧IDOは二度の好機を逃した。一度 目は「cdmaOne」導入時の失敗。同サービスは固定電話並みの高音質が売り物だ ったが、首都圏でのサービス開始時期とそれ以外の地域で約半年のズレがあり、 ブームを起こせなかった。  二度目はiモードの利用者急増でトラブルが頻発し、ドコモが出荷停止にまで 追い込まれた昨年春。降ってわいたチャンスだったが、EZウェブはコンテンツ が不足。情報量課金のドコモと異なり、回線がつながっている間中料金が課金 される方式を採用したことも嫌われた。  自社の技術・ノウハウを武器に世界にこぎ出す長男、ドコモ。世界ブランド のボーダフォンと手を結んだ三男、日本テレコム。両社が持つ資本力と海外展 開のパワーにKDDIはかなわない。KDDIは数年前から外資との提携を模索してき たが、結論は出ない。携帯電話業界が国内の闘いから世界を舞台にした競争に 転じた今回ばかりは、失敗すればその打撃も致命的になりかねない。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  電気通信事業者協会(TCA)が公表した2001年6月の携帯電話契約数によると、 純増シェア(カッコ内は累計シェア)は、NTTドコモが52.8%(58.9%)、auが15.4% (18.2%)、J-フォンが28.4%(16.6%)、ツーカーが3.4%(6.4%)。J-フォンが躍進、 auは大きくシェアをダウンした。 http://www.tca.or.jp/  全く何をやっているんだか。でも成るべくしてこう成った。(キッパリ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●東芝主導で「モバイル放送」が日の目 http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/biz/134133  1998年5月に東芝がトヨタ自動車や富士通などと設立したものの、その後3年 間塩漬けになっていた“死に体”プロジェクト「モバイル放送」が、再び東芝 主導で事業化へ動き出した。  受信対象をカーナビから携帯情報端末(PDA)まで拡大。内容も動画だけでなく、 ゲームソフトや電子商取引、ギャンブルなど幅広くする。さらに、来春から始 まる110度CS放送とインターネットを組み合わせた蓄積型双方向サービスとの連 動を打ち出す。などにより、大化けする可能性が高まってきたからという。  とはいえ、モバイル放送の成否はまだ分からない。コンテンツの充実やほぼ 同時期に始まる地上波デジタル放送との争いなど多くの課題を抱えている。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  トヨタの知人から、出向がお役ご免となり帰任したとの挨拶ハガキが来まし た。日の目を見ることはもはや無理と思いますが、あくまで面子に拘っている ようですね。 ********************************************************************** ◇電網かわら版は、『まぐまぐ(ID:0000005947)』『Macky!(ID:0079)』  『melma!(ID:m00017577)』で発行しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記でお願いいたします。バックナンバーも  ご覧いただけます。 http://www.micle.co.jp/kawara.htm ◇内容および広告掲載等のお問い合わせは、 info@micle.co.jp へ。 ◇電網かわら版『必読!ITメディア』の全文または一部の文章を、許可無く転  載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ 企画・制作・発行 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□ 〒242-0006 大和市南林間2-8-12-203 046-271-3336(Tel),3337(Fax) **********************************************************************