********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第 120号 2001年 8月 6日発行 〜総配信数 1,940部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 01.「新車データベース」が一層便利に! 【最近のニュース&トピックスから】 01.携帯/PHSのの話題から ・携帯電話端末、NECシェア急拡大。トップ松下に迫る勢い ・KDDIがauを吸収合併、携帯電話のブランドはauを継続 ・通話品質に不満。ドコモ、FOMA試験のアンケート結果を公表 ・欧州、第3世代携帯先送り?GPRS今夏より開始 ・欧州ソフト企業、日本のMコマース関連市場に続々参入 ・プリペイド販促のツケ!英携帯、顧客の利用低迷 ・国内携帯4社体制に風穴。英ヴァージン、MVNO方式で参入に意欲 ・KDDIがPHS通信網をベンチャーに卸売りへ ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 http://www.kurumart.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●「新車データベース」が一層便利に! http://www.kurumart.com/database/  今週、「新車データベース」のモデルチェンジを行います。  これまで国産車主体で、外国車はおまけ程度の扱いでしたが、外国車のデー タ項目や検索機能を国産車と統一します。これにより、業界唯一のフリー検索 機能や、メーカー・車名別検索、ボディタイプ別検索が、国産・輸入車の区別 なしに同一のフォーム上で行えます。  乞う、御期待!(^J^) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【最近のニュース&トピックスから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●携帯/PHSのの話題から ─────────────────────────────────── ○携帯電話端末、NECシェア急拡大。トップ松下に迫る勢い  2000年の携帯電話端末の国内出荷台数は、前年比22.8%増の4775万台と、新 規加入者の伸びと新機種への買い替え需要に支えられ、好調を維持した。  市場シェアでは、液晶技術やソフト技術に優れる大手メーカーがシェアを拡 大し、新製品投入に出遅れた下位メーカーがシェアを落とす「勝組み」と「負 組み」の構図が鮮明になった。  中でもNECは、ドコモ向けiモード対応の折り畳み型機種の大ヒットが寄与し シェアを急拡大、首位の松下通工に迫った。折り畳み型は、液晶画面が大きく 作りこめるため、データ通信に向いている。(日経産業新聞7/25日付記事より)  1位 松下通工 26.0%(+ 0.7%) 2位 NEC 23.4 (+10.6 ) 3位 三菱電機 14.7 (+ 2.8 ) 4位 シャープ 8.9 (+ 4.3 ) 5位 ソニー 7.3 (+ 2.0 ) その他 19.7 (▲20.4 ) ─────────────────────────────────── ○KDDIがauを吸収合併、携帯電話のブランドはauを継続 http://www.kddi.com/release/2001/0724/index.html  KDDIは、100%子会社で携帯電話事業を提供するエーユー(au)を10月1日に吸 収合併する。合併後も携帯電話のブランド名は「au」のまま継続する。沖縄セ ルラー電話は既に上場済みなどの理由から合併対象から外れた。  auは、北海道/東北/北陸/関西/中国/四国/九州の旧セルラー電話7社が2000 年11月1日に合併して誕生した。以降auブランドは、旧日本移動通信(IDO)が事 業エリアとしていた関東および東海はKDDIが、それ以外はauがそれぞれサービ スを展開するという構造だった。  今回の合併により、沖縄を除く全地域のサービスを一つの組織で統括するこ とになる。 ─────────────────────────────────── ○通話品質に不満。ドコモ、FOMA試験のアンケート結果を公表 http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/NEWS/20010730/1/ http://foma.nttdocomo.co.jp/index_j.html  NTTドコモは、第3世代携帯電話「FOMA」の試験サービスについて、モニター 利用者の満足度に関するアンケート結果を発表した。  音質に対する満足度は71%と高く、従来携帯電話と比べても70%が「良い」 と評価。しかし、改善途上にある接続品質には不満が集中した。  セールスポイントのデータ通信機能については、テレビ電話機能に対して48 %が満足するなど高い評価を得た。最大速度を現行の9600ビット/秒から64kビ ット/秒に高めたiモードについては、61%のユーザーが検索スピードの向上を 実感。最大384kビット/秒のパケット通信サービスについても、43%のユーザー が「満足」と答えた。 ─────────────────────────────────── ○欧州、第3世代携帯先送り?GPRS今夏より開始  本命は第3世代か、2.5世代か…。今夏から始まる欧州版iモードとも言える 汎用パケット無線システムGPRSの登場で、欧州の第3世代携帯電話「UMTS」 の本格稼動が2003年以降にずれる可能性が高まっている。  GPRSの速度は、ドコモが試験サービスをはじめたFOMAと同じで、既存の欧州 統一規格デジタル携帯電話「GSM」の通信インフラを活用できる。UMTSは動画配 信などの高速通信機能は格段に高まるものの、巨額の設備投資や免許取得費用 が必要。  日本は小型軽量化やカラー化など見た目の勝負が得意だが、欧州端末はショ ートメールや「T9」と呼ばれる文字入力、ICカード決済「CBモバイル」機能な ど、使い勝手を重視しているのが特徴。GPRSで一層利便性が増す。  ITバブルがはじけた今、欧州市場は混迷が続いている。 (日経産業新聞7/30日付記事より) ─────────────────────────────────── ○欧州ソフト企業、日本のMコマース関連市場に続々参入  GPSを使った広告、複数規格に対応する統合システム、携帯端末向けセキュリ ティシステム…。欧州のネット関連ソフト会社が日本の「Mコマース(モバイル =携帯端末=を使った電子商取引)」関連市場に続々と参入している。  ネット化で大きく先行する日本で技術を実用化、日本発で欧州やアジアを攻 める戦略。世界最大の携帯電話会社、英ボーダフォンと日米欧のMコマース市場 で世界標準を争うドコモにとっても欧州ソフト企業は心強い援軍。各社は第3 世代サービスでドコモ、ボーダフォン両方式に対応しておくことで勝ち馬に乗 ろうとしている。(日経産業新聞8/3日付記事より) ─────────────────────────────────── ○プリペイド販促のツケ!英携帯、顧客の利用低迷  英国の携帯電話市場で、ボーダフォンなど各社は販売奨励金を削減、柱とし てきたプリペイド(料金前払い)方式からの転換を進めている。  プリペイド方式は手続きが簡単なうえ、料金の滞納も防げるとして、各社は 小売店に多額の販売奨励金を出し、端末を安く提供することで、同方式を販促 してきた。英国ではプリペイド型の占める割合は7割弱、英国に限らず欧州は 軒並みプリペイド方式が主流。  端末を安く売って利用料で元を取る方法だが、必要以上に長電話をしない、 受信専用に使う利用者も多いなど、顧客一人あたりの利用料は低下、財務状況 も悪化し事業者の思惑は完全に外れてしまった。  各社は、市場飽和の中ネット接続など収益のすそ野を広げる戦略だが、契約 方式で行くのか、普及を重視して再びプリペイド型に走るのか、難しい選択を 迫られている。(日経産業新聞8/1日付記事より) ─────────────────────────────────── ○国内携帯4社体制に風穴。英ヴァージン、MVNO方式で参入に意欲  航空分野を軸に、音楽産業、清涼飲料水事業などを展開する英国の巨大企業 グループ、ヴァージンは、日本の携帯電話市場に参入するため「NTTドコモを除 く複数の通信事業者と提携交渉を進めている」ことを明らかにした。  既存の事業者から通信インフラを借りる「MVNO(モバイル・バーチャル・ネッ トワーク・オペレーター、携帯仮想通信網事業者)」方式による参入で、同社は 既に英国や豪州で同方式を展開、米国やアジアでも参入準備に入っている。  MVNOは、新規参入時の設備投資コストを大きく抑えられ、浮いた費用を加入 者獲得のマーケティング資金やカスタマーセンターの充実、わかりやすい料金 体系の構築などに当てることで差別化を図る。  実現すれば、PHSを含めた国内の携帯電話4社体制に風穴が開き、競争が一段 と激しくなる。(日経産業新聞8/1日付記事より) ─────────────────────────────────── ○KDDIがPHS通信網をベンチャーに卸売りへ http://www.asahi.com/business/update/0805/006.html  KDDIは、傘下のDDIポケットのPHS網を、インターネットベンチャーの日本通 信に卸売りすることで基本合意した。低迷しているPHSの通信網を他社に有効利 用してもらい、通信料収入を確保する。一方、日本通信は新たなビジネス支援 事業などに取り組む計画。  全国のPHS加入者は6月末現在で約577万人と、携帯電話の10分の1以下に低迷、 DDIポケットの加入者も約302万人と、同社のPHS網処理能力(1000万人規模)を大 きく下回る。今回の卸売りで遊休資産や余剰設備の有効活用を狙う。  日本通信は、法人向け移動体電話データサービスなどを手掛けるネットベン チャーで、電気通信事業法上では回線設備を持たない2種業者。借り受けたネ ットワークを独占的に使い、自社ブランド名で端末販売やインターネット接続 サービスを提供する。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  ITの優等生ともてはやされている?携帯電話。最近は以前と比べるとすっか り疎くなってしまいましたが、海外を含め相変わらず問題山積のようです。  ご案内のように、新車データベースのモデルチェンジに夏バテが重なり、マ イクルの視点は、霞みっぱなしです。(^^;)  「悪夢のシナリオ」が繰り返される事の無き様願うばかリですが…。 ********************************************************************** 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