********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第 131号 2002年 2月 4日発行 〜総配信数 2,000部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 01.アクセス急増は何故? 【最近のニュース&トピックスから】 01.パソコンの話題から ・2001年PC総出荷台数、世界・米国共1985年以降初のマイナス成長 ・国内パソコン市場は前年比7%減、個人向けは2ケタのマイナス ・米パソコン不況でも、ソニーは絶好調 ・積極派のソニー、慎重派のNEC/富士通、台風の目のアップル 02.ネット家電&ブロードバンドの話題から ・松下ら、情報家電のネット接続サポートを行なう新会社を設立 ・苦節10年―ようやく実るか、PCと家電の融合 ・リビングルームのPC=デジタルケーブルSTBは実現するのか? ・ブロードバンド時代の消費者像―“BBながら族”って何? ・先見性なきテレビ界へ〜規制改革の意味と放送業界にとってのメリット 03.ブロードバンドの話題から〜インフラ&サービス ・ADSLはもっと安くなる!?販売価格1万円のモデムが登場 ・NASDAとJSAT、衛星インターネット環境構築で共同研究を開始 ・上空2万メートルからのブロードバンド―高高度飛行体IT基地 ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 http://www.kurumart.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●アクセス急増は何故?  オープン以来、トップページへのアクセス数を毎日チェック、記録していま す。また、アクセスログ解析ソフト*も使い、各ページ毎のデータやユニーク ユーザー数、リピート比率なども適宜チェックしています。 *「高機能アクセス解析CGI Professional 2.2」 http://www.futomi.com/  一喜一憂する日々を、これまで1年半近く続けてきましたが、下記のように アクセスは順調?に増加してきました。そして、年末年始はゴールデンウィー クやお盆休み同様減少、ビジネスもなかなか思い通りにはならず、いささか憂 鬱な日々を過ごして来ました。 トップページ1日当たり平均アクセス数 2000年10月(サイトオープン) 300件 2001年 1月 430 2001年 7月 670 2001年11月(サイトリニューアル) 970 (^J^) 2002年 1月(休み明け以降) 1780  が、何故か休み明けの週からアクセスが急増しました!!  これまでも、お楽しみアンケートの情報を懸賞サイトに登録したり、検索エ ンジンに登録されたり、プレスリリースがニュースサイトなどで取り上げられ たりした場合は急増したため、今回もきっとどこかのサイトで「くるまーと」 を紹介してくれたのではないか?などと思っていました。  しかし、週末こそやや減少するものの、平日は2千件を超えるアクセスが続 いています。原因をあれこれ推測してみましたが、どうもよくわかりません。 どこかで紹介された形跡はないし、特定のIPアドレスに集中しているわけでも ない…。  皆さん、心当たりはありませんか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【最近のニュース&トピックスから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●パソコンの話題から ─────────────────────────────────── ○2001年PC総出荷台数、世界・米国共1985年以降初のマイナス成長 http://www.gartner.co.jp/press/pr20020118.html  ガートナージャパンは、2001年の世界のPC出荷台数は1億2,806万台、前年か ら4.6%減少したとの調査結果を発表した。米国でも前年比11.1%減の4,389万 台にとどまった。  マイナス成長となったのは1985年以来で、同社では「経済状況とPC先進市場 での飽和問題」「過剰性能により、既存のPCユーザーがアップグレードを延期 する傾向」が大きな影響を与えた、と分析している。  ベンダー別では、昨年まで1位だったコンパック(シェア11.1%)が2位に転 落、唯一のプラス成長となったデルコンピュータ(13.3%)が首位についた。 ─────────────────────────────────── ○国内パソコン市場は前年比7%減、個人向けは2ケタのマイナス http://www.m2ri.co.jp/newsreleases/020130.htm  マルチメディア総合研究所が発表した、2001年年間の国内のPC出荷実績調査 結果によれば、出荷台数は前年比7%減の1229万5000台、出荷金額は同15%減 の1兆9620億円。前年実績を割り込んだのは98年以来3年ぶり。  市場低迷の大きな要因は、個人向けの店頭ルートが前年比14%減の540万台に とどまったためで、企業向けの訪販ルートは同0.7%減と横ばいに終わった。  メーカー別シェアは、NEC(23.1%)、富士通(21.6%)、ソニー(10.1%)、日本 IBM(8.7%)、東芝(7.5%)の順。ソニーは、店頭販売でブランド力を発揮し、 前年比36%増の124万台を出荷。3位に順位を上げた。 ─────────────────────────────────── ○米パソコン不況でも、ソニーは絶好調 http://nb.nikkeibp.co.jp/members/COLUMN/20020122/101683/  昨年11月24日の週、全米の大手量販店を中心に集計した民生用デスクトップ 型パソコンの店頭販売の金額シェアで、ソニーが初めて1位に躍り出た。2001 年第2四半期にトップになったノート型パソコンに続く快挙である。  民生用市場では、ユーザーを惹きつけるファクターは価格や性能だけではな い。その手本を示したのがソニーで、デジカメやムービー、テレビチューナー など得意のAV機器を取り込んだ開発戦略が奏功した。  業界関係者は「ソニーの開発部隊は、他社より20歳くらい若い感じがする。 20代や30代の若者の感性で企画するから、他社より楽しく、しゃれたパソコン をタイミング良く送り出せるのではないか」と話す。 ─────────────────────────────────── ○積極派のソニー、慎重派のNEC/富士通、台風の目のアップル http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0121/gyokai21.htm  NEC、富士通は年末商戦向け製品の生産台数を絞り込んだ。これはパソコン事 業の業績悪化の最大要因が不良在庫にあったためで、これまでのシェア拡大か ら収益重視路線に転換したと見られる。ソニーは、積極施策に打って出て、唯 一といっていいほど実績を伸ばした。  3月をピークとする春の商戦期も、商品力でずば抜けたものは見あたらず、 NEC、富士通が同様の慎重戦略をとっている限り、両社のシェアは年末同様10% 台に留まり、ソニーが30%近いシェアを獲得する可能性がある。  さらに、注目される動きがアップルの新iMac。新iMacは、発表直後から予約 が入り始め、デスクトップ部門で予約のみながら、すでにトップシェアを獲得 している。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  ビール・発泡酒市場で、ついにアサヒがキリンを逆転しました。6割以上の シェアを占め、一時は独禁法の企業分割すら検討されるなど圧倒的強さを誇っ た王者キリンが君臨したこの業界でも、盛者必衰の理は生きていたようです。  我が国のパソコン業界も、PC98系(NEC)とIBM互換機(それ以外のメーカー)と 言う表現が定着していたように、長らくNECが5割以上のシェアを占めていた時 期がありました。ソニーの逆転が、いよいよ現実のものとなったようです。  自動車業界でも、登録車(軽自動車除く)の生産台数で、昨年ホンダが日産を 逆転しました(軽自動車を含めた市場では、とっくにホンダが上回っていました が)。今のところ、王者トヨタの地位は安泰なようですが、この先どうなるでし ょうか…。マイクルは、理(ことわり)は生きていると思います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ネット家電&ブロードバンドの話題から ─────────────────────────────────── ○松下ら、情報家電のネット接続サポートを行なう新会社を設立 http://www.iri.co.jp/jp/pressrelease/pdf/iri020128.pdf  松下電器産業、東芝、イーピー、インターネット総合研究所は、2002年春か らサービスを開始する蓄積型双方向TVサービス「ep」や、今後普及するネット 家電のサポート業務を行う新会社「ホームインターゲート」を設立した。  ユーザーと提携プロバイダー(hi-ho、@nifty、BIGLOBE、OCNなど)を仲介し、 TVのリモコン操作でネット接続ができるようにする。epの利用には、ハードデ ィスク内臓の専用BS/110°CSチューナー「epステーション」が必要。 ─────────────────────────────────── ○苦節10年―ようやく実るか、PCと家電の融合 http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20020122/1/  家電製品をパソコンでコントロールするという試みはずいぶん前からやって いたが、これをネットから実現するのはなかなか難しかった。ここに来て、AD SLなど常時接続のブロードバンドが安価に手に入るようになり、ネット接続可 能な家電機器も展示会に続々登場するなど、ようやく環境が整い始めた。  自宅を監視するWebカメラ、外出先からのテレビ番組録画予約、エアコンの制 御、これまでの私のイバラの道が、ユートピア世界実現のヒントになれば…。 ─────────────────────────────────── ○リビングルームのPC=デジタルケーブルSTBは実現するのか? http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0128/high26.htm  米国最大の家電ショウCESで、家電やコンピュータで家庭がどう変わるかを語 るMicrosoftのゲイツ会長の恒例のキーノートスピーチから、今年ある言葉が消 えた。それはSTB(セットトップボックス)だ。 ・MicrosoftがSTBを見放した? ・CATVのビジネスモデルを変えるはずだったSTB ・AT&TもMicrosoftも夢中に ・高いコストにようやく警鐘が ─────────────────────────────────── ○ブロードバンド時代の消費者像―“BBながら族”って何? http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20020125/1/  インターネット・ユーザーの多くが既に、テレビを見ながら、ラジオを聴き ながら、電話でおしゃべりをしながら、ネットにアクセスしている。こうした トレンドは、通信料金を気にしないで済む常時接続の一般化が生み出したもの にほかならない。  ブロードバンド時代の消費者像は、“多重人格”で“移り気”な“BB(ブロー ドバンド)ながら族”。  ネットバブルのときと同様、技術や机上のビジネス・モデルだけで事業を企 画する供給側の論理がやたら目につく。一方、肝心のユーザー像については、 ほとんど把握・分析されていない。そろそろ消費者の実態をとらえた巨大ビジ ネスが生まれてきてもよいころだと思う。 ─────────────────────────────────── ○先見性なきテレビ界へ〜規制改革の意味と放送業界にとってのメリット http://www.hotwired.co.jp/bitliteracy/ikeda/020122/  昨年末、政府のIT戦略本部に、通信と放送の融合を進める一方、コンテンツ とインフラを分離すべきという「IT分野の規制改革の方向性」が提言された。  すべての情報がインターネットに乗る時代には、情報の中身を通信とか放送 とか区別する意味はないので、インフラを開放してサービスの規制を撤廃しよ うというものだ。  しかし、民放各社は安易な制度改革には断固反対していくという…。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  私も、典型的なBBながら族の一人です。多重人格で移り気では、決してあり ませんが。(^J^) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ブロードバンドの話題から〜インフラ&サービス ─────────────────────────────────── ○ADSLはもっと安くなる!?販売価格1万円のモデムが登場 http://nb.nikkeibp.co.jp/members/COLUMN/20020129/101702/  今や“世界一安い”と言われる、ADSLサービスの利用料金。しかし、ADSLの 利用コストはもっと下がる。現在2〜3万円するADSLモデムだが、韓国製など 半額以下製品が近々登場する。  ヤフーBBなど事業者はサードパーティー製品を認めていない。ヤフーにとっ てモデムの収入は大きな収益源になっているからだ。廉価モデムを使うユーザ ーがなし崩し的に増えた時、どうやって収益を生み出すのか。ヤフーBBの収益 基盤は意外に脆いのではないか。 ─────────────────────────────────── ○NASDAとJSAT、衛星インターネット環境構築で共同研究を開始 http://yyy.tksc.nasda.go.jp/Home/Press/j/2002/200201/snet_020125_j.html  宇宙開発事業団(NASDA)とJSATは、共同で衛星回線を利用した高速インターネ ット環境構築に関する実験を開始する。政府が推進するe-Japan戦略の一環とし て「島嶼・山間地域等での情報格差(デジタル・ディバイド)」の是正を目指し て行なわれる。  小型の「地球局」を設置するだけで、衛星回線によるインターネット接続を 可能にする仕組みを構築したり、車載型アンテナと大容量サーバーを搭載した 自動車を用いた遠隔教育の受講実験などを行う。 ─────────────────────────────────── ○上空2万メートルからのブロードバンド―高高度飛行体IT基地 http://www.hicom.co.jp/HMC/koukoudo/index.htm  高高度飛行体IT基地とは、高度2万〜3万メートルの成層圏に、無人の飛行体 を飛ばし、携帯電話やブロードバンドインターネットの電波を中継するもの。  雲がある対流圏の上なので、常に晴天が続き、気象的に安定しているので、 飛行船やソーラープレーンなどを滞空させるのに適している。これら高高度飛 行体基地に、通信や放送の中継設備やリモートセンシング用の観測機器、地震 や大火災が起きた時の監視システムなどを搭載する。  人工衛星と違って、地表からの距離が近いため、情報の伝達遅れが少なくて 済むほか、簡単に移動させたり、地上に降ろして搭載システムの換装や機体の メンテナンスができるという利点がある。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  昨年11月、受付開始と同時に1.5M→8Mへの変更をイーアクセスに申し込みま した。スケジュール遅延の案内が2度ほどあり、これまで待たされましたが、 ようやくNTTの変更工事が6日に行われます。  レンタルの新ADSLモデムは、先週宅配便で届きましたので、旧型(買取)と付 け替えました。価格は確か3万円弱だったと思います。わずか7ヶ月の寿命で した。(^^;)  ISDNから変更したときの感動を、今回も味わえるのでしょうか? ********************************************************************** ◇電網かわら版は、『まぐまぐ(ID:0000005947)』『Macky!(ID:0079)』  『melma!(ID:m00017577)』で発行しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記でお願いいたします。バックナンバーも  ご覧いただけます。 http://www.micle.co.jp/kawara.htm ◇内容および広告掲載等のお問い合わせは、 info@micle.co.jp へ。 ◇電網かわら版『必読!ITメディア』の全文または一部の文章を、許可無く転  載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ 企画・制作・発行 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□ 〒242-0006 大和市南林間2-8-12-203 046-271-3336(Tel),3337(Fax) **********************************************************************