********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第 137号 2002年 5月14日発行 〜総配信数 1,930部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 01.「ガソリン価格調査」より 【最近のニュース&トピックスから】 01.プロバイダー再編、いよいよ最終章が幕開け ・NTT経営3ヵ年計画を発表〜ISP事業を段階的に統合 ・BIGLOBE、DIONら大手ISP4社が連合〜メガコンソーシアム設立 ・ニフティ、2002年度事業方針を発表〜連合は組まず、独自路線を貫く ・SCN、2001年度決算を発表〜So-net会員増だが損失は拡大 02.第3世代携帯電話(3G)の話題から ・J-フォン、3Gサービスを12月に再延期 ・ユーザーは「FOMA」に躊躇する ・4月度の携帯加入数、auが巻き返し。3G対応新端末が好調 03.携帯電話族は“眠れる金脈”? 04.欲しい“地域”情報・サービスは? 05.がんばれおじさん!サラリーマン川柳コンクールより ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 http://www.kurumart.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【ガソリン価格調査】値上げや増税を監視しましょう! ─────────────────────────────────── ●原油高は“奇貨”?(『週刊くるまーと』108号 4月13日発行より) http://www.kurumart.com/mag/back/kurumag108.txt  先週号で、元売り各社の卸価格3円値上げ(1リットル当たり)通告に対し、 特約店が反発、値上げが末端市場に浸透するかは厳しい情勢と報じました。  しかし、私の住んでいる大和市近辺では、今週に入り各スタンドがこれまで の90円〜92円(レギュラー)を、軒並み95円に一斉値上げしました。ハイオクも 105円〜107円に値上げしています。  当ガソリン価格調査でも、今月に入り全国の平均価格は、レギュラー92円、 ハイオク103円と、先月に比べ1円高くなっています。  中東情勢の緊張による原油価格高騰で一層悪化した収益を、これ以上放置で きないとの元売り各社の背水の陣に、特約店が軟化しつつあるようです。各社 は、更に来月も年明けからのコスト未転嫁分に直近の急騰分を加え、引き続き 3〜5円の大幅値上げを目論んでいるようです。  抜本的リストラや構造改革を先送りしたまま、原油高を“奇貨”とするよう な安易な値上げを、我々消費者は断じて許せません!! *奇貨:利用すれば意外の利を得る見込みのある物事や機会 ─────────────────────────────────── ●1ヶ月に8円値上がり!(『週刊くるまーと』110号 4月27日発行より) http://www.kurumart.com/mag/back/kurumag110.txt  今週に入り、大和市周辺のスタンドが、それまでのレギュラー95円/Lを、僅 か2週間でさらに3円値上げ、98円/Lにしました。3月と比べると8円もの値 上げです。全国的にも同じ状況のようです。 http://www.asahi.com/business/update/0424/024.html  前々号で「抜本的リストラや構造改革を先送りしたまま、原油高を“奇貨” とするような安易な値上げを、我々消費者は断じて許せません!」と、記しま した。これまでセルフスタンドは利用したことがありませんでしたが、精々利 用するよう心がけます。 ─────────────────────────────────── ●4月度燃料別平均価格(『週刊くるまーと』112号 5月11日発行より) http://www.kurumart.com/mag/back/kurumag112.txt 平均 参考(石油情報センター) ・レギュラー 93円/L( 91円/L) 98円/L( 97円/L) ・ハイオク 104 (102 ) 110 (109 ) ・軽油 73 ( 70 ) 79 ( 79 )  入力ミス等による異常値を除いて集計した結果は上記のとおりです。 ( )は前月。参考は石油情報センター「全国石油製品価格情報」より。 http://oil-info.ieej.or.jp/active/gus/gus_index.html  先週、初めてセルフスタンドで給油しました。2ヶ月ほど前にセルフに転換 したJOMOのスタンドです。係員がやり方を説明してくれ、思っていた以上に簡 単に終了しました。 http://www.asahi.com/car/jikan/maintenance/index.html  給油ノズルを自分で握ったのは、トヨタ時代に構内スタンドで試験車や試乗 車に給油して以来十数年ぶりでした。(^J^) ★価格情報をお寄せ下さい。抽選で毎月3名様に図書カード(1000円分)を プレゼントします。i-mode携帯電話からも入力が可能です。 http://www.kurumart.com/gs/ http://www.kurumart.com/i/gs/ (i-mode) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【最近のニュース&トピックスから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●プロバイダー再編、いよいよ最終章が幕開け ─────────────────────────────────── ○NTT経営3ヵ年計画を発表〜ISP事業を段階的に統合 http://www.ntt.co.jp/news/news02/0204/020419.html  NTTは、2002年度から2004年度までの経営3ヵ年計画を発表、「電話からイン ターネットへ」「固定から移動へ」「国内から国際へ」との方向性を示した。  携帯電話やIP電話の登場で固定電話収益が落ち込むことを予測、IP電話への 移行や光アクセスサービスの拡充を進めるとともに、固定電話網への設備投資 の原則的停止や、ISP事業の統合、ポケットベルなど不採算事業の整理・統合な どが発表された。  現在NTTグループでは、NTT東日本の「ぷらら」、NTTコムの「OCN」、NTT-ME の「WAKWAK」、NTTPCの「インフォスフィア」、NTTデータとNTTドコモの「ドリ ームネット」、ドコモとAOLによる「ドコモAOL」などを運営しており、具体的 な時期等は発表していないものの、段階的に統合していくという。 ─────────────────────────────────── ○BIGLOBE、DIONら大手ISP4社が連合〜メガコンソーシアム設立 http://www.nec.co.jp/press/ja/0204/2202.html  ISP事業を展開するKDDI、日本テレコム、NEC、松下電器産業4社は、ブロー ドバンド事業の推進を目的としたコンソーシアムを設立する。  コンテンツやサービスの共同展開、IP電話などコミュニケーションサービス の相互利用や普及促進を図る。サーバーなど設備面でも相互活用を行ない、投 資の効率化を狙う。  参加4社が運営するDION(会員数215万人)、ODN(同190万人)、BIGLOBE(同 405万人)、Panasonic hi-ho(同167万人)の会員規模を活かすことでサービス の利便だけでなく、広告メディアとしての価値向上も狙う。 ─────────────────────────────────── ○ニフティ、2002年度事業方針を発表〜連合は組まず、独自路線を貫く http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2002/0424/nif.htm  ニフティは2002年度事業方針説明会を開催した。現在518万人という会員規模 と安定した業績をベースに、他ISPとは特に提携せず、「@nifty」単体で進む方 向を明らかにした。昨年末の「ソニーがニフティを買収」との報道については 言及を避けた。  518万人のうちブロードバンド会員は28万人(ADSL:23万、CATV:5万)で、 売上げは639億円。個人ホームページ開設数は24万件、出店ECサイトは668店。  今年度は、ブロードバンド環境の急増に合わせバックボーンネットワークを 20Gから100Gbps以上に拡大するとともに、インターネット電話や個人間決済サ ービスなどコミュニケーションの強化や、フォーラムのWeb展開を積極的に進め るとしている。 ─────────────────────────────────── ○SCN、2001年度決算を発表〜So-net会員増だが損失は拡大 http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/financial/fr/2002-4-25j/index.html  ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は、2001年度の業績発表を行 なった。旧JustNet会員も含めた「So-net」の現在の会員数は224万人。うちブ ロードバンドユーザーは25万人。通期連結売上高は前年度比4.4%減の331.5億 円で、営業損失が17.7億円となった。  接続サービスの売り上げが前年度比19.3%増の273億円で、売上高全体の82.4 %を占めたものの、価格競争による接続料金の値下げや、ADSL会員等へのサポ ート強化、BBコンテンツ開発の体制強化により損失が拡大した。  「ソニーによるニフティ買収」についてはコメントを避けたが、ISP連合「メ ガコンソーシアム」に関しては、参加予定なしとした。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  商用インターネット接続サービスが始まってから、プロバイダーの栄枯盛衰 が様々に繰り返されたが、いよいよ最終章の幕開けとなったようだ。 ・プロバイダー巨大連合の思惑 http://arena.nikkeibp.co.jp/col/net/20020508/01/ ・大手ISP4社が提携に動いた裏を読む〜真の脅威は@niftyではなくYahoo!か http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20020422/2/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●第3世代携帯電話(3G)の話題から ─────────────────────────────────── ○J-フォン、3Gサービスを12月に再延期 http://www.j-phone.com/h/from/topics/20424.html  J-フォンは6月30日に開始する予定だった第3世代携帯電話(3G)サービスを 12月に延期、首都圏でユーザーを数千人に限定した試験サービスを開始すると 発表した。無線規格に採用した「W-CDMA」の規格変更が延期の主な理由。  同社が3Gサービスの開始を延期したのはこれで2回目。もともと2001年12月か らサービスを開始する予定だったが、同年3月にもW-CDMAの国際ローミングに関 する仕様が大幅に変更になったことを理由にサービスを延期していた。 ─────────────────────────────────── ○ユーザーは「FOMA」に躊躇する http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/comm/183868  J-フォンの3Gサービスの延期理由は「FOMAの不調」ではないか。FOMAの契約 数が伸び悩んでいるから、拙速に新サービスを開始する必要が無いとJ-フォン が判断したのではないか。  日経BizTechの調査によれば、FOMAユーザーは「端末の電池寿命が短く、夕方 には使えなくなる」「端末が重くて大きい」「通話エリアが狭い」「通話が切 れやすい」など、第3世代の特徴である高速通信とか新機能で満足感を得る以前 に、電話としての基本的な機能が不十分なため現行のままでは使えない、と辛 辣な評価を下している。 ─────────────────────────────────── ○4月度の携帯加入数、auが巻き返し。3G対応新端末が好調 http://www.tca.or.jp/japan/daisu/yymm/0204matu.html  電気通信事業者協会(TCA)は、4月末現在の携帯電話・PHS加入者数を発表 した。前月J-フォンに加入者数ベースで抜かれ3位に転落したauが、CDMA20 00 1x対応端末の投入などで巻き返し、再び業界第2位の座に返り咲いた。  auの新サービスが334,100人のユーザーを獲得したのに対し、ドコモのFOMA は16,100人の純増に止まった。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  次記事「携帯電話族は“眠れる金脈”?」にもあるように、現状では携帯電 話の使い方について、ユーザーは質的な変化をあまり望んでいない。  したがって、FOMAとは別の戦略「現行のCDMAOneとの互換性を持たせ、CDMA20 00の通話エリア外でもCDMAOneのエリア内なら問題なく使用できる。端末の価格 や重さもCDMAOneと同等に設定、機種交換需要を取り込み、新方式を一気に普及 させる。」というKDDIの選択が成功した。  現状のままでは、よほど明確な利用動機が無い限り「ユーザーはFOMAに躊躇 する」。CMで流れるテレビ電話も魅力的だが、キラーとは思えない。FOMA普及 には今一度、ドコモは携帯電話の“進化”についてユーザーの視点で戦略を練 り直すべきではなかろうか。  全く同感である。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●携帯電話族は“眠れる金脈”? (日経流通新聞4月16日付記事より)  「眠れる金脈」。パソコン業界内にこう呼ばれているユーザー層がある。そ れはインターネット機能つき携帯電話からしかネットを利用しないユーザー層 だ。家庭へのパソコン普及率が50%を超え成熟化が進む業界は、「携帯電話で のネット利用はほんの入り口。使い込めばやがてパソコンを使うようになる」 として期待したが、携帯電話ユーザーはパソコンを買っていないことがわかっ てきた。  ネットを使うといっても、携帯電話で利用するのはメールなど文字を使った コミュニケーションが大半で、それ以外の使い方はほとんどない。  この状況はドコモ自身にも誤算だった。iモ−ドの狙いは、インターネット利 用料金を音声通話と並ぶ収益の柱に育てること。メールにしか使わない限りデ ータ量はさほど増えず、収入増が期待できない。  携帯電話向けPDAの開発やiモードの接続開放など、メーカーもドコモも携帯 電話ユーザーにターゲットを絞った製品・サービス開発に取り組むが・・・。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  “女子高生のポケベル”が“女子高生のケータイ”に代わっただけ。まして や3Gサービスなど無用の長物でしょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●欲しい“地域”情報・サービスは? (日経流通新聞4月23日付記事より)  埼玉県の志木・川越エリアで、ホームページが出来た場合に欲しい情報・サ ービスについて調査した結果、下記のように、上位十位以内に地域商店街にか かわる情報がずらりと並んだ。(複数回答) 1位:近隣ショップの割引クーポン券 (66.3%) 2 :レストランの口コミ・評判情報 (62.7 ) 3 :時刻表(電車) (57.8 ) 4 :バーゲン情報 (52.4 ) 5 :映画館情報(上映案内) (49.5 ) 6 :医療機関の評判情報 (48.4 ) 7 :交通情報・渋滞情報 (47.6 ) 8 :イベント情報 (47.6 ) 9 :フリーマーケット・リサイクル情報(45.0 ) 10 :グルメガイド・予約サービス (44.4 )  地域住民は、具体的に「得する情報」に加え、他の住民の口コミ・評判情報 を欲しがっており、これらについては小額であれば情報料を払ってもいいと回 答している。 ・0−300円以下 :43.8% ・301−1000円以下:35.8% ・1000円以上 :20.3% ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  口コミ・評判情報のニーズが高いことについては、我が意を得たり! 各種オンライン手続きのニーズがあまり高くないのは意外。まだまだネットを 使いこなせる自信がないのか、オンラインでは不安なのか・・・。 ・オンライン医療診断(32.6%) ・粗大ゴミ・家電リサイクルのオンライン受付(30.8%) ・住民票など行政手続きのオンライン申請(29.4%) ・会議室・スポーツ施設などの案内・予約(19.0%) ・オンライン住民相談(14.6%) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●がんばれおじさん!サラリーマン川柳コンクールより http://event.dai-ichi-life.co.jp/senryu/index2.html  第一生命主催の「第15回 サラリーマン川柳コンクール」ベスト100より、IT 関連の秀作を選んでみました。 ・「デジカメの エサはなんだと 孫に聞く」 ・「iモード 妻にも欲しい 愛モード」 ・「IT は “痛み 伴う” この略語」 ・「携帯と 書けない世代 よくかける」 ・「社内LAN 走っているのは 愚痴ばかり」 ・「来なくなり 寂しく思う 迷惑メール」 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  で、私も一句! ・「パソコンは 我がビジネスの 命綱」 ・「お気に入り ネットが結ぶ パートナー」 ********************************************************************** ◇電網かわら版は、『まぐまぐ(ID:0000005947)』『Macky!(ID:0079)』  『melma!(ID:m00017577)』で発行しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記でお願いいたします。バックナンバーも  ご覧いただけます。 http://www.micle.co.jp/kawara.htm ◇内容および広告掲載等のお問い合わせは、 info@micle.co.jp へ。 ◇電網かわら版『必読!ITメディア』の全文または一部の文章を、許可無く転  載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ 企画・制作・発行 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□ 〒242-0006 大和市南林間2-8-12-203 046-271-3336(Tel),3337(Fax) **********************************************************************