********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第 138号 2002年 6月11日発行 〜総配信数 1,930部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 01.広告について 【最近のニュース&トピックスから】 〜岐路、混迷、危うし・・・、で、どうする?コラム特集〜 01.岐路に立つ「e-Japan」、揺らぐIT革命と日本復活のシナリオ 02.岐路に立つデジタル衛星放送、普及尻すぼみも 03.混迷する米国のテレコム産業と携帯電話事業の動向 04.危うしネット接続事業者 05.ネットゲーム「FF XI」不調の教訓 06.続・みずほ銀行システム障害に見る「動かないコンピュータ」の根本原因 07.欧州サッカー凍える夏。メディア破綻で放映権収入消える 08.生き残りをかけてオンライン化に先行投資するゲーム業界 09.地上波放送のデジタル化、問題山積みの現行計画を早急に見直せ 10.どうするニッポンIT。ここまで来てしまったソフト開発の中国シフト ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  そろそろ「電網かわら版」も書かねばと思いつつ、前号以降にピックアップ したニュースやコラム記事のタイトル、新聞記事のコピーなどを眺めながら、 今号は何を取り上げ、どうまとめようかと思案するのが、かわら版執筆の始ま りです。  で、今回は「岐路、混迷、危うし・・・、で、どうする?コラム特集」とい うヘンテコリンなタイトルとなりました。(^^;)  猫も杓子もワールドカップに浮かれている中で(もちろん私もその一人です が)、日本沈没へと向かうシナリオが着々と進行しているようです・・・。  どうするニッポン!? ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 http://www.kurumart.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●広告について  ご存知のように、Webサイトおよびメールマガジン『週刊くるまーと』に、 バナー&テキスト広告を掲載しています。  コンテンツ提供と併せて収益源の一つですが、御多分に漏れずなかなか思う ように行きません。  皆さん、よろしくお願いいたします。(^J^) ━━ PR ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■ ベストサービス・ベストプライスの車買取専門店カーリンク ■□■ ■ カーリンクで車を売却された御客様からこんな事言われました! ■ 「こんなに高く買取ったらあなたの会社は儲けがなくなるのでは・・」 ■ 車を高く売りたいあなた!先ずはカーリンク無料査定をお試しください! ■□■ ⇒⇒⇒ http://www.carlink.jp/ 0120−800−375 ■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━ PR ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ ★ ★「デミオが当たる!? 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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●混迷する米国のテレコム産業と携帯電話事業の動向 http://www.icr.co.jp/newsletter/topics/2002/t2002K006.html  2002年第1四半期のGDP成長率が5.8%(対前期比年率換算)を記録したと伝え られるなど、米国経済の先行きにようやく明るさが見えてきたようだ。しかし、 テレコム産業は回復の兆しが見られないばかりか、混迷の度を一層深めている。 以下に、米国のテレコム産業における混迷の背景とそこからの脱出を模索する 携帯電話事業の動向を紹介する。 ・過大設備、過大債務、そして需要の伸び悩みと止まらない料金の値下がり ・料金戦争は携帯電話市場にも波及 ・成熟期を迎えた米国の携帯電話市場 ・携帯電話市場再生の頼みの綱は企業の統合 ・ビジネスウイーク誌による米国携帯電話事業の合併予想 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●危うしネット接続事業者 http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/biz/189689  昨年末からくすぶり続けていたインターネット接続事業者大手のニフティと ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN、サービス名So-net)の統合交渉 が、5月末白紙に戻った。  最大手ニフティの買収へ意欲を見せていたSo-netの親会社ソニーが、ニフテ ィの親会社、富士通と金額面で折り合わず、買収を断念したのだ。ニフティは 破談後に、元富士通常務の古河建純副社長を6月26日付で新社長に起用すると発 表。富士通主導の姿勢を改めて強調してみせた。  とはいえ、ニフティもSo-netも今後単独で生き残れる可能性は低い。多くの 接続事業者は構造的な危機に直面しており、生き残るには合従連衡による規模 拡大を避けて通れないからだ。  既にNEC(BIGLOBE)、松下電器産業(hi-ho)、日本テレコム(ODN)、KDDI (DION)の4社は提携を発表済み。NTTも、NTTコミュニケーションズが運営する 「OCN」など、傘下の複数の接続事業の統合を検討している。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ネットゲーム「FF XI」不調の教訓 http://nb.nikkeibp.co.jp/members/COLUMN/20020521/102263/  やはりというか、ネットワークゲームの抱える潜在的な問題が、実に分かり やすい形で露呈された。  ゲーム大手のスクウェアは5月16日正午、満を持してネットワークサービス の「プレイオンライン」と、その上で楽しむゲームソフト「ファイナルファン タジー(FF)XI」の提供を開始した。ところが開始早々から、利用者が正常に サービスを享受できない事態が続いたのだ。 ・明白になった未熟なコンピューター技術 ・ブロードバンドには全く新しい半導体が必要 ・成功のカギはむしろ「遅れてくること」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●続・みずほ銀行システム障害に見る「動かないコンピュータ」の根本原因 http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20020529/2/  本日の「記者の眼」は、4月11日付で掲載した記事の続編である。  執筆の動機は、メディアの一連の報道に頭にきたことだったので、書くと決 めたときに興奮していた。ちなみに怒った理由は、テレビや新聞がトラブルの 復旧に徹夜で取り組んでいる現場の担当者の状況をまったく無視した報道を続 けていたからである。  動機が動機だったためか、読み直すとそれなりの迫力があるものの、話の展 開はかなり荒っぽく、わかりにくい下りや誤解を招く表現があったのは事実で ある。そこで読者の批判にこたえつつ、前回言いたかったことを補強してみた い。 ・谷島さん,あれは俺たちじゃなくて社長に言ってよ ・すべてが失敗ではない,成功した部分は正当に評価すべきだ ・いったいどこが“根本原因”なのか ・経営トップが本当にやるべきことは? ・経営トップの「謝罪」を考える ・安易なアウトソーシングは問題解決にならない ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●欧州サッカー凍える夏。メディア破綻で放映権収入消える (日経産業新聞6月7日付記事より)  6月7日、サッカーのワールドカップでイングランドとアルゼンチンが激突す る。因縁の対決で英国のサッカー熱はピークに達する。その熱狂をよそに英国 のプロ・サッカーチームは「凍える夏」におびえている。  地上波デジタル放送「ITVデジタル」の破たんで放映権収入を絶たれ、複数の 有力チームが倒産した。W杯閉幕とともにサッカー・バブルの清算が始まる。  1990年代、ルパード・マードック氏などが率いる衛星放送のBスカイBなど新 興の有料テレビはサッカー中継を売り物に視聴者獲得を増やそうとした。テレ ビ会社による争奪戦で放映権料は15倍近くに跳ね上がった。チームは潤沢な資 金で海外の有名選手を集め、スタジアムを改装、有力チームは株式を上場した。  しかし、英国で加入世帯数を伸ばしたのはBスカイBだけ。複数の有料テレビ が共存できるほどサッカー市場は大きくなかった。  大陸欧州でも事情は同じ。ドイツでは大手キルヒ・メディアが放映権料を一 部未払いのまま4月に破たん、英国と似た苦境にある。中田英寿がプレーするイ タリア・セリエAは所属18チームの赤字額合計が約1290億円に達した。  「昔は入場料収入で身の丈に合った経営をしていたが、放映権の高騰ですべ てが狂った」。バブルの後始末は始まったばかり。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●生き残りをかけてオンライン化に先行投資するゲーム業界 http://www.hotwired.co.jp/news/news/20020524101.html  オンラインゲームは大手ゲームメーカーの将来を握る鍵だが、完全な双方向 性に必要な環境はまだ十分に整備されていない。  ソニー、任天堂、米マイクロソフト社は今週一斉に、双方向ゲームについて の計画を発表した。1997年に発表された『ウルティマオンライン』は、オンラ インゲーム分野で初めて商業的に成功した。しかしそれ以降『エバークエスト』 や『リネージュ』が例外的にヒットしただけで、利益を上げたオンラインゲー ムはほとんどない。  にもかかわらず、業界専門家は、オンラインゲームは年間数十億ドルを稼ぎ 出すほどの急成長分野になるだろうと口を揃える。年間65億ドルを売り上げて いる従来のCD-ROM形式のゲームさえ追い越すかもしれないというのだ。  最も楽観的な予測でさえ数年間は利益が望めないとしているオンラインゲー ムの開発に、どうやって予算を組むのか? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●地上波放送のデジタル化、問題山積みの現行計画を早急に見直せ http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20020522/1/  ある日突然、アナログ地上波放送を見ることができなくなる─。現行の地上 波放送のデジタル化計画を総務省が強行すると、2011年にはそれが現実になる。  総務省が打ち出している現行のデジタル化計画によると、関東・中京・近畿 の三大広域圏で2003年末までに、その他の地域で2006年末までに、デジタル地 上波放送が始まる予定だ。さらに2011年7月には、現行のアナログ地上波放送を 終了することになっている。  現行のデジタル化計画は「具体的なプロセスを明確にしないで、デジタル放 送の開始時期とアナログ放送の終了時期を明示する」というかなり強引なもの であり、あちこちからほころびが見えている。こうしたデジタル化計画は凍結 し、新たな計画を早急に作り直すべきである。 ・視聴者にも放送事業者にもメリットが出てこない ・このままでは,米国の二の舞は避けられない ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●どうするニッポンIT。ここまで来てしまったソフト開発の中国シフト http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20020609/1/  「5年後を見ててください。中国はアジアのIT需要を一手に引き受けるソフト ウエア大国に成長します。下流工程を担っていた日本のプログラマやSEは職を 失い、上流工程を担う高度なコンサルタントやSEなど少数だけが残ります。  その時、製造業もソフトウエア産業も中国に取られ、職にあぶれた日本人は 何をするのでしょうか」――。 ・ソフトウエア産業でも“ユニクロ化”は着実に進む ・日本政府向けプロジェクトにも設計段階から参画 ・中国シフトは日本のソフト産業の空洞化や疲弊を招く ・「その分、中国市場で稼げばよい」は一筋縄ではいかない ・日本企業のおかげで高給を貰いながら技術や業務ノウハウを習得できる ・実態を把握し、危機感を共有し、解を探そう ********************************************************************** ◇電網かわら版は、『まぐまぐ(ID:0000005947)』『Macky!(ID:0079)』  『melma!(ID:m00017577)』で発行しています。 ◇配信の停止や配信先の変更は、下記でお願いいたします。バックナンバーも  ご覧いただけます。 http://www.micle.co.jp/kawara.htm ◇内容および広告掲載等のお問い合わせは、 info@micle.co.jp へ。 ◇電網かわら版『必読!ITメディア』の全文または一部の文章を、許可無く転  載することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ 企画・制作・発行 (有)マイクル http://www.micle.co.jp/ ■□ 〒242-0006 大和市南林間2-8-12-203 046-271-3336(Tel),3337(Fax) **********************************************************************