********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第 140号 2002年 8月15日発行 〜総配信数 1,950部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp **********************************************************************  温暖化が進む中、今年は例年にも増して熱波の厳しさが身にしみます。夏バ テの辛さに耐えながら、かわら版を発刊せねばと思う悲しき?我が性(さが)!  残暑ますます厳しき折、皆さんも、御身ご自愛下さい。 ─────────────────────────────────── 【「くるまーと」の話題から】 01.「厳選クルマリンク」 【最近のニュース&トピックスから】 01.主要IT関連商品のシェア動向(01年度) ・パソコン ・携帯電話端末 ・PDA ・デジタルカメラ ・家庭用ゲーム機 ・プロバイダー ・DSL ・マイライン ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 http://www.kurumart.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●「厳選クルマリンク」 http://www.kurumart.com/link/  検索サイトや数多の車関連リンク集が、登録・作成時の旧いURLをそのまま 掲載していたり、情報が少ない・ほとんど更新されないなど“お勧めできかね る”サイトを掲載しています。  目当ての情報が見当たらなかったり、「Not Found」や「ページが見つかり ません」など、皆さんも苛ついた経験が幾度かあると思います。  業界最強リンク集「厳選クルマリンク」は、自動車関連サイトを分かりやす い51ジャンルに分類、内容を確認した“お勧め”サイトを随時追加するととも に、全サイト(現在788サイト掲載中)を適宜チェック、リンク切れサイトを削 除し、常に新鮮な内容に更新しています。  最近は、クルマユーザーの個人ページやオーナークラブをメーカー毎にまと めた、「オーナー・クラブ」コーナーを充実、新規サイトを大幅に追加しまし た。是非ご利用ください。  また、皆さんのお勧めサイトをご推薦下さい。確認の上、掲載させていただ きます。ご連絡は、 info@kurumart.com まで。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  かわら版109号(2001年2月26日発行)で、「“人系”情報ナビゲートサイト続 々オープン」と題し、リクルートの「All About Japan」と、ニフティの「キー マン・アット・ニフティ」を紹介、当視点で下記のようにコメントしました。 >  “人系サイト”“エキスパートサイト”などと呼ばれる、情報ナビゲート > サイトが続々誕生している。 >  膨大な情報の中から、自分の知りたい情報をその分野の専門家のオススメ > 情報から選ぶことができたり、質問が可能となるなど、ユーザーは無駄な時 > 間を費やすことなく必要な情報を得られる。 >  従来のロボットやディレクトリー検索に代わり、ナビゲートサイトが中心 > となる時代がやってくるという意見も多い。 > >  趣旨は同感。要は狙いどおりのサイトとなっているか。「くるまーと」も、 > まさにナビゲートサイトである。  で、皆さんも両サイトのクルマ関連コーナーを訪問、「厳選クルマリンク」 と比べてみてください。ニフティ、リクルートというネット業界両巨頭?の実 態・実力がよく分かると思います。(^J^) ・その道のプロが、あなたをガイド「All About Japan」 http://allabout.co.jp/ ・ネットの水先案案内人 キーマン・アット・ニフティ(Keyman@nifty) http://www.nifty.com/keyman/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【最近のニュース&トピックスから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●主要IT関連商品のシェア動向(01年度)  〜日本経済新聞「点検シェア攻防、本社100品目調査」より ─────────────────────────────────── ○パソコン <01年度国内出荷台数(1165万台、前年度比12%減)シェア>  1位 NEC 24.0%(▲2.3%)  2 富士通 22.1 (▲0.5 )  3 ソニー 14.6 ( 4.0 )  4 日本IBM 8.1 (▲1.7 )  5 東芝 7.7 ( 0.2 )   その他 23.5 ( 0.3 )( )は前年度比増減ポイント、以下同じ ・長引く景気低迷で、前年度比12%減と大きく落ち込む。 ・上位2社は漸減、ソニーが3位に躍進、業界勢力図が変わりつつある。 ・ソニーは、キーボードを開閉式にした斬新スタイルのデスクトップ型「バイ オW」など新モデルが大ヒット、個人向けで圧倒的な強さを発揮、都市部で はシェアトップに。 ・個人向けを縮小、企業向けに特化する方針を打ち出したIBMもシェア減。 ・02年度は、低価格攻勢をかける世界最大手デル・コンピュータの5位以内入 りが注目点。 ─────────────────────────────────── ○携帯電話端末 <01年国内出荷台数(4751万台、前年比0.5%減)シェア>  1位 NEC 28.0%( 4.6%)  2 松下通信工業 16.8 (▲9.2 )  3 三菱電機 8.4 (▲6.3 )  4 シャープ 8.2 (▲0.7 )  5 東芝 6.9 ( − )   その他 31.7 ( 11.6 ) ・人口普及率が6割近くに達し、新規加入の伸びが鈍化、出荷台数が集計開始 以来初めて前年実績を下回る。 ・音声からメールなどデータ通信に需要がシフトし、メーカーシェアに波乱。 ・画面が大きく、見やすい折り畳み型を投入するNECがシェアトップに。 ・長らくトップをキープした松下は、不具合対応なども重なり2位に転落。 ・シャープ、東芝は、J-フォンの「写メール」対応端末がヒット。 ─────────────────────────────────── ○PDA(携帯情報端末) <01年度国内出荷台数(134.2万台、前年度比1.3%増)シェア>  1位 シャープ 18.6%(▲4.2%)  2 ソニー 16.3 ( 2.6 )  3 NEC 11.1 (▲1.7 )  4 パーム 9.6 (▲5.9 )  5 カシオ 8.9 (▲2.3 )   その他 35.5 ( 11.5 ) ・個人向け販売が低迷し、市場の伸びは微増にとどまる。 ・企業向け市場に注力するメーカーが多い中、音楽データ再生可能機種や薄型 製品など個人向け新商品を相次ぎ投入したソニーがシェア拡大。 ・NECは、ドコモ向けOEM戦略が寄与。その他では高機能製品を投入した東芝が 伸び6位に入る。 ・今年度に入り、富士通、日立なども企業向け主体に市場参入を表明。 ─────────────────────────────────── ○デジタルカメラ <01年国内出荷台数(483万台、前年比63.8%増)シェア>  1位 富士写真 22.1%(▲5.4%)  2 ソニー 18.0 (▲0.1 )  3 キャノン 14.0 ( 5.3 )  4 オリンパス 13.7 (▲3.2 )  5 ニコン 5.0 ( 2.3 )   その他 27.2 ( 1.1 ) ・国内出荷がフィルムカメラを抜き、初めてカメラ界の主役に。 ・かつてはパソコン周辺機器の色彩が強かったが、価格低下で普及の勢いが一 気に加速。 ・高機能モデルより、低価格普及型モデルの充実度がシェア変動に大きく影響。 ・キャノンは、小型で携帯性に優れ、CCD200万画素、光学3倍ズーム搭載の 「イクシ・デジタル300」が入門者用にヒット、シェアをアップ。 ・02年も600万台を超える大幅な出荷増が見込まれ、春以降は週次のヒット番付 け1位が毎週変わるなど、競争が一層激化。 ─────────────────────────────────── ○家庭用ゲーム機 <01年度国内出荷台数(771万台、前年度比52.1%増)シェア>  1位 ソニー(SCE) 73.2%(▲13.5%)  2 任天堂 21.0 ( 17.0 )  3 マイクロソフト 3.2%( 3.2 )  4 セガ 2.6 (▲ 6.6 ) ・00年度の家庭用ゲーム機(携帯ゲーム機を除く)は、新旧ハードの端境期で、 市場は507万台に落ち込んだが、01年度は任天堂とマイクロソフトの新型機発 売で大幅に回復。 ・ソニー・コンピュータエンタテインメントはシェアを落としたが、依然70% を超え、独走状態が続く。 ・ゲームキューブを投入した任天堂が2位に浮上。同社は携帯ゲーム機ではゲ ームボーイアドバンスが492万台を出荷するなど独走。 ・Xboxで新規参入したマイクロソフトは、有力ソフト不足やディスク駆動装置 の不具合など伸び悩み。 ・セガは01年3月末でドリームキャストの生産を打ち切り、撤退。 ─────────────────────────────────── ○プロバイダー <01年度接続会員数(3369万人、前年度比23.0%増)シェア>  1位 ニフティ 15.4%(▲1.4%)  2 NEC(BIGLOBE) 12.1 (▲1.1 )  3 NTTコム(OCN等) 9.0 ( 0.6 )  4 ソニー(So-net等) 6.6 ( 0.7 )  5 KDDI(DION等) 6.4 (▲0.2 )   その他 50.5 ( 1.4 ) ・パソコン出荷台数の減少と連動し、ネットの新規利用者も前年度より減速。 メーカー系上位2社が苦戦。 ・ADSLサービスにいち早く対応したNTTコミュニケーションズと、中堅ネット接 続事業者を買収したソニーがシェアアップ。 ・ソフトバンクグループ(ヤフーBB)のADSL参入で始まった接続料金値下げ競 争で悪化した収益性、ブロードバンドサービス対応の設備投資負担増など、 再編機運が急速に高まる。 ・ソニーと富士通のニフティ買収交渉は破談したが、NEC、KDDIなど4社はプロ バイダー連合を発足、NTTグループも傘下プロバイダーの統合を宣言した。 ─────────────────────────────────── ○DSL <01年度契約件数(238万件、前年度比30.9倍)シェア>  1位 NTT東日本 21.6%  2 ソフトバンクグループ 20.7  3 NTT西日本 19.1  4 アッカ・ネットワークス 15.2  5 イー・アクセス 10.3   その他 13.1 ・01年度はDSL元年。1年間で200万回線以上急増し、ブロードバンドサービス のリード役として定着。 ・けん引したのはヤフーBB。他社の半値近い月額2280円で参入、安くて手軽と いうADSLのイメージを決定づけたものの、入会手続き上の不備などにより安 心感を求めるユーザーがNTTグループに流れた。 ・イー・アクセスは、6月に日本テレコムのDSL事業を約55億円で買収、首位グ ループの仲間入り。 ・速度競争も活発で、各社は現在の毎秒8メガビットを12メガにする方針。 ─────────────────────────────────── ○マイライン <02年3月末登録回線数(1億6674万回線)シェア>  1位 NTTコム 25.0%  2 NTT西日本 20.4  3 KDDI 18.5  4 NTT東日本 18.4  5 日本テレコム 10.2  6 TTNet 5.2   その他 2.3 ・01年5月にサービスが始まったマイライン(電話会社事前登録制)の登録シェ ア(市内・県内市外・県外・国際の4区分合計)は、NTTグループが63.8%と 圧勝。 ・積極的な販促活動を展開したNTTコミュニケーションズは、国際通話でも53.4 %のシェアを奪い、国際通話が強かったKDDIは25.3%にとどまった。 ・NTTコムは県外通話でも57.3%と強く、KDDIの21.2%、日本テレコムの12.3% を大きく引き離した。 ・県内通話しかできないNTT東西地域会社は20%前後にとどまり、市内通話でも 東日本34.8%、西日本38.6%。市内通話に参入したKDDIは13.2%を確保し、 日本テレコムの6.6%を大きく引き離し健闘。 ・IP電話のフュージョン・コミュニケーションズは県外通話で2%を確保。 ─────────────────────────────────── ----☆マイクルの視点☆----  一昨年のかわら版(95号)でも、99年度のIT関連商品のシェア動向をご紹介 した。当号は95号をコピー&ペーストして編集しているが、各商品・サービス ともわずか2年間で大きくシェアが変動している。  まさに、“新興”産業そして“激動”する「IT」業界を象徴する極めて興味 深いデータである。 ********************************************************************** ◇電網かわら版は、『まぐまぐ(ID:0000005947)』『Macky!(ID:0079)』  『melma!(ID:m00017577)』で発行しています。 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