********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第163号 2009年 8月 6日発行 〜総配信数 780部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp **********************************************************************  お盆も近づいたというのに、相変わらずの梅雨空続き。集中豪雨や日照不足 に悩まされる各地の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。  “100年に一度の経済危機”に加え、“30年に一度の異常気象”のダブルパン チ。ノックアウト寸前の我国ですが、せめて、“政権交代”に再生を期待した いものです。  私事ですが、前号を発行した後、恒例のなみだ目や皮膚炎の症状が今年は何 時になく酷く、十数年ぶりに眼科と皮膚科を受診しました。いずれも処方薬で 快癒しましたが、今ひとつ体調がすぐれず、糖尿病特有の症状もいくつか見ら れたため、尿試験紙を購入しました。鮮血とたん白は正常だったものの、尿糖 値が最悪の+++!  即内科に。診断結果は、やはり糖尿病&高血圧。薬物(血糖・血圧降下剤) と、食事療法(カロリー制限)の併用を指示されました。体質(癌と同様遺伝 するようです)に加え、長年の不摂生の結果とあきらめ、前向きに対応しよう と決意!  妻の“献身的”協力もあり、ここ数ヶ月低カロリー食のみの節制生活を続け ています。数十年間毎日嗜んでいたアルコール類も、ほぼ絶ちました。おかげ で、年初より8kg、最盛時より10kg近く痩せ、ウェストも約8cm減少、メタボ体 型におさらば、30代前半のスリム?体型に。(^J^)  ヘモグロビンA1c(過去1,2ヶ月の血糖値の平均を表し、糖尿病治療の最重要 指標)も、正常値にあと一歩にまで下がり、血圧も、110-70前後と正常値に。 おまけに、肝臓関連の数値(GOT/GPT/γ-GTP)も、正常値に改善されました。サ ラリーマン時代には絶えてなかったことです。  薬の効果はもちろんですが、食生活の改善がこんなにも効果があるなんて驚 きです。いろんな痩身術が蔓延していますが、「痩せるためには、食べない」 ことが何よりですね。  「油断する人が多いんです・・・」との医師の言葉を見返すべく、引き続き 節制生活に励んでいます。  ということで、今号もまた、最近のコラム・トピックスから注目記事をご紹 介いたします。 ─────────────────────────────────── 【「くるまーと」の話題から】 ・ニュース&トピックスより 【最近のコラム&トピックスから】 ・「ネット失望の時代」がやってきた ・書くことの難しさ、ネットの言論はなぜ質が低いか ・コンテンツの搾取は環境破壊と同罪 ・テレビを面白くするいくつかの奇策 ・フルタッチ携帯になじめない日本ユーザーの「ガラパゴス」現象 他 ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 http://kurumart.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●09年上半期クルマ市場総まくり http://eco.nikkeibp.co.jp/article/special/20090716/101856/  2009年は自動車業界にとって忘れられない1年となるだろう。ハイブリッドカ ーや電気自動車などの環境対応車が市場をにぎわせる一方で、GM破綻など時代 の転換期を実感する出来事もあった。エコに沸いた09年上半期だが、エコカー 減税などの政策にも、メーカーが打ち出した戦略にも、さまざまな問題点があ る。これから日本の自動車産業が発展していくために必要なことは何か・・・ ─────────────────────────────────── ●懐に優しくエコ運転…燃費27%向上! http://www.yomiuri.co.jp/atcars/news/20090407-OYT8T00334.htm  日本自動車連盟(JAF)は一般ドライバー向けに、エコドライブの講習会を全国 で開いている。2007年度には526人が受講したが、受講後の燃費は、受講前に比 べ平均で27%以上も向上したという。JAFが勧めるエコ運転術、まず「正しい運 転姿勢」、そして「ゆっくり発進」「定速走行」「エンジンブレーキ」。 ─────────────────────────────────── ●間違いだらけの“電気自動車”報道! http://diamond.jp/series/analysis/10078/  エコカーの大本命と喧伝される電気自動車(EV)。しかし、巷に溢れる関連報 道には実は間違いが多い。トヨタとホンダが本格参入に二の足を踏む理由を探 ると、EV革命の本当の姿が見えてくる。電池業界と自動車業界との商品(歩留ま り水準)に対する考え方のすれ違いや、あまりにも様々な規模と資本形態の企業 がEV界に存在し、各社の優越と将来性が見えないからだ。 ─────────────────────────────────── ●「フィット」はなぜ売れ続けるのか?ロングセラーの秘密 http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0905/28/news009.html  新型インサイトやプリウスの喧騒をよそに、売れ続けているフィット。あふ れてもありふれない不思議なクルマ、“下駄替わり but 下駄クルマではない” のがフィットだ。人気を保ち続ける秘密は“リア・クォータウィンドウ”。斜 め後方45度の角度から見ると、小市民的なダサさに埋没せず、かといって個性 的過ぎることもない。大衆的過ぎずデザインに溺れることもない。劣化しない 価値。それがヒットの理由である。 ─────────────────────────────────── ●カー雑誌の発行部数が減り続け、ピークの半分以下に http://www.yomiuri.co.jp/atcars/weekly/news/20090613-OYT8T00650.htm  カー雑誌の発行部数が減り続けている。若者の「クルマ離れ」に加え、イン ターネットなどで手軽にクルマの情報が手に入るようになったことが響いてい るようだ。昨年年間の発行部数は、ピーク(1995年)の半分以下の7452万冊に落 ち込んだ。特にモータースポーツ関係の雑誌で苦戦が目立つという。出版各社 は、ジャンルを絞り詳しい情報を掲載した専門雑誌を創刊したり、インターネ ットとの連携を図るなど、あの手この手の生き残り戦略に懸命だ。 ─────────────────────────────────── ●格安レンタカー盛況、GS連携・中古車活用で大手の半値 http://www.asahi.com/car/news/TKY200907030584.html  従来より価格を半額程度に抑えた「格安レンタカー」が広がり始めた。新車 でなく中古車を活用したり、経営悪化に苦しむガソリンスタンド(GS)と組んだ りして、コスト削減を徹底していることが「格安」の秘密だ。不況を追い風に して、急速に店舗数を拡大している。 ─────────────────────────────────── ●相乗りエコなクルマ旅、サイトが仲介 http://www.asahi.com/car/news/TKY200906240199.html  車やタクシーの同乗者を探し、交通費や料金を分担する「ライドシェア」(相 乗り)の利用が広がっている。不況による節約志向のほか、車の利用台数を減ら すことでエコに貢献できるのも人気の秘密。相乗りの仲間探しを仲介する「の ってこ!」や、タクシーの相乗りを仲介する「みんなでタクシー」などのサイ トも好評だ。 ********************************************************************** 【最近のコラム&トピックスから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●日本のWebは『残念』梅田望夫さんに聞く (ITmedia 6/1) http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/01/news045.html  2006年に梅田氏が著した「ウェブ進化論」は、インターネットの可能性やGo ogleの力をポジティブに語り、Web 2.0ブームに火を付けた。それから3年、氏 は日本のWebが「米国とはずいぶん違うものになっちゃった」と残念がる。  英語圏の空間というのは、知に関する最高峰の人たちが知をオープン化して いる。頑張ってプロになって生計を立てるための、学習の高速道路みたいなの もあれば、登竜門を用意する会社もあったり、人生にとって必要なインフラみ たいなものになっている。SNSの使われ方も全然違う。  日本は、素晴らしい能力の増幅器たるネットが、サブカルチャー領域以外で はほとんど使わない。“上の人”が隠れて表に出てこない。 ─────────────────────────────────── ●「ネット失望の時代」がやってきた (歌田明弘 6/10) http://blog.a-utada.com/chikyu/2009/06/post-956f.html  ネットの潮流が変わってきた。90年代のネットはひと言で言えば「解放区」 だった。ネット・ベンチャーの隆盛もこうした流れの延長にあったが、05年暮 れのライブドア事件によって粉砕されてしまった。  みんながネットで情報発信すればハッピーな世の中が来ると思われたが、そ うした純真無垢な進歩思想の時代は去り始め、ネットは市場経済のなかで利用 し利用されるものになっていった。多くの人が発信した情報は、まわりまわっ て「誰か」が労せずして儲ける仕組みになった。  ネットは、社会全体の知的レベルを向上させる革命的な道具とばかりはいえ ず、市場経済の中に位置づけられる娯楽ツールの側面が強くなってきた。「貧 乏人とヒマ人の集まり」という苦い認識を持った失望の時代が始まった。 ─────────────────────────────────── ●日本のネットで本当に残念なこと「梅田発言」の波紋 (藤代裕之 6/19) http://tinyurl.com/mufa8w (TynyURL短縮サービス)  梅田氏には、選ばれし知的ネットエリートによる「革命待望論」があるよう に見えるが、日米では社会構造が違う。変化しつつあるとはいえ、米国ほどに は社会が階層化されておらず、中高年が年功序列で意思決定を握っている。  従来の枠組みや序列といったパラダイムを変化させる力があるだけに、中高 年は、既得権益を守ったほうが得で、ネットに参加するメリットが少ない。一 方、ネットの「大衆」は40代以下が中心で、従来のコミュニティーから締め出 された人々も少なくない。  このような世代間対立を内包した日本のネット状況を解きほぐさなければ、 ネットを知のインフラにし、日本発のサービスを世界に展開することはできな い。残念なのは、中高年に粘り強くネットの可能性を伝え、若い経営者には社 会とのコンフリクトを減らすよう助言・指導する「大人」が少ないことだ。 ─────────────────────────────────── ●梅田望夫氏の「残念発言」はもっともだ (中川淳一郎 6/26) http://www.nikkeibp.co.jp/article/nba/20090624/162684/  梅田氏に同意する『ウェブはバカと暇人のもの』の著者、中川氏。  オレ自身は「上の人」では全然なく、日々のページビュー稼ぎと荒らしコメ ント削除に追われる単なる「IT小作農」。最近本を出したため、タイトルに脊 髄反射した人々や、ネットに希望を抱き過ぎている人々からバッシングを受け てどうせ炎上するから、ブログやTwitterはやらない。  原稿料をもらって文章を書く仕事をしているだけに、オフの時間にも文章を 書くのは正直キツいし、無料で文章を書くのは御免蒙りたい。オンラインメデ ィアを除き、ネットで発言するインセンティブが全くない。 ─────────────────────────────────── ●「ウェブはバカと暇人のもの」中川淳一郎氏の迎合発言を糾弾する (切込隊長 6/30) http://kirik.tea-nifty.com/diary/2009/06/post-f70b.html  理想と現実の落差はネットに限らずあることだし、ある程度現場にいる人が その責任として、どこまで馬鹿と暇人を一定の知識レベルまで引き上げる手助 けができるかを考えて然るべきだ。彼らも、クリック一個であり広告訪問先の 顧客であり消費者であって、仕事ではそれ相応の専門性やスキルを持って働い て給料を得て社会人として生活している。  いままでのウェブが馬鹿の巣窟だったのは仕方ないにしても、彼らにもう一 段何か持っているものを出してもらえるような仕組みはできないだろうか。梅 田氏があれだけ頑張っていた「はてな」でも実現できなかったのは、そういう 現場感覚だ。では、中川氏は何ができる、何をしようとしてるのだろう。 ─────────────────────────────────── ●インターネット世界に地殻変動を感じる (団藤保晴 5/10) http://dandoweb.com/backno/20090510.htm  インターネットの世界は一本調子に拡大してきたように思われがちだが、ネ ットも経済活動の一環であり、景気変動の波をしっかり反映している。  2008年から2009年にかけ、米国のネット人口はわずか1%増だが、ウェブの停 滞を横目に、一度に140字しか書けないミニミニつぶやきブログ「Twitter」の 参加者が急速に増えている。  ネットの第二の波は「即時性=同期型コミュニュケーション」「3D」を求め る方向に向かい、若者の新しいライフスタイルは、テレビや新聞に代わるリア ルタイム社交とリアルタイム報道の新しい形を求めている。 ─────────────────────────────────── ●書くことの難しさ、ネットの言論はなぜ質が低いか (藤代裕之 6/19) http://tinyurl.com/nwggcz (TynyURL短縮サービス)  ブログやSNSに代表されるソーシャルメディアの登場によって誰もが情報を発 信できるようになり、ネット上のコンテンツは膨大になったが、その質はネッ トユーザーが批判する既存メディアにとうてい及ばない。市民メディアが広が りを見せないのは、コンテンツの質が低いからに他ならない。  新興ニュースサイトやブロガーには大きな壁がある。一つはライティング、 表現に関わる問題。スキルが定型化されておらず習得が困難で、OJTによって職 人のように人から人に伝えられているのが現状。  人材が既存メディアに囲い込まれているのも問題。大企業にマネジャークラ スの人材が囲い込まれているために、ベンチャーが成長に応じた人材を確保し づらく、イノベーションの阻害要因になっているのと似ている。 ─────────────────────────────────── ●ウェブで成り立つ課金メディア (歌田明弘 6/8) http://blog.a-utada.com/chikyu/2009/06/post-d692.html  「ウェブの情報はタダ」とみんなが思うようになり、ネットでは課金サービ スが成り立たないと信じられているが、「こうすれば儲かります」といった謳 い文句で、儲けるためのマニュアルなどを売る「情報商材」ビジネスが近未来 のニュースメディアのひな型になりうることに気がついた。  ネットにアクセスしている多くの人のうち、少数の人が興味を持ってくれ、 少数の人からお金を募るだけで成り立つという情報商材のような発想は、小さ な組織がネットでビジネスをやるときに有効な考え方だ。マスを相手にしなけ ればならないメディアよりも、強靱という側面もある。現在のように経済が混 迷し、広告が集まりにくくなったり、広告ビジネスそのものが大変動して不安 定になっているときには、いよいよ注目すべきビジネスモデルに思われる。 ─────────────────────────────────── ●ネット広告の停滞は課金ビジネスで救えるか (勝間和代 7/7) http://tinyurl.com/l7jka8 (TynyURL短縮サービス)  「インターネットは貧乏神」だ。ネット上では、供給者の制限がほとんどな く参入障壁が低い。多くのコンテンツはコモディティーで、価格競争が極限ま で行きついてしまう傾向にある。ネット広告のPVあたり単価が下がってきてい るのもこのためだ。  コモディティー化に逆らって、課金ビジネスを成り立たせるためには、「供 給価値のスペシャリティー化」「物理的なレイヤーとの垂直統合モデル」「顧 客セグメントの厳選」という方向性が考えられる。最大の要因は、それらを「 継続的な改善を厭わずに、すばやく行う」という動的なプロセスにあり、その フィードバックの力が優れたモデルのみが、広告から課金へと収入の中心が移 っていくなかで、生き残ることができるだろう。 ─────────────────────────────────── ●コンテンツの搾取は環境破壊と同罪 (岸博幸 5/11) http://tinyurl.com/l2n7ck (TynyURL短縮サービス)  デジタル技術とインターネットが普及して以来、コンテンツは違法コピー・ ダウンロードという搾取に見舞われ続けている。Googleなど、ユーザーにコン テンツを無料で提供して広告モデルで儲けるというビジネスの実態も、搾取に 他ならない。ネット上の広告単価が急速に下落するなかで、マスメディアやコ ンテンツ企業がまともな収益を上げられないのは、ネット企業に搾取されてい るからである。  それに加え、私的録音録画補償金制度を巡り、一部家電メーカーの補償金支 払い拒否という新たな搾取が始まろうとしている。  「コンテンツ搾取」は原因の本質において「環境破壊」と同じだが、エコロ ジーが叫ばれる一方、コンテンツの搾取は静かに深く進んでいる。行き着く先 には、日本文化の衰退という取り返しのつかない事態が待っている。 ─────────────────────────────────── ●テレビを面白くするいくつかの奇策 (小寺信良 3/2) http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0903/02/news011.html  「テレビがつまらなくなった」と言われて久しい。なぜだろうか、近視的に 言えば、番組予算がなさすぎるである。今テレビ局内でエラくなっている人た ちには、低予算での番組作りの経験がない。  また、制作現場の疲弊という構造的な問題がある。作り手の世代交代が行わ れておらず、才能のある若手はテレビから離れていった。子供、孫、ひ孫受け にまで、搾取構造が非常に階層的になっている。テレビ業界を立て直す抜本的 な改革は、この搾取構造を解体するしかない。  どうすれば人はまたテレビを見るようになるか。新しいビジネスモデルを作 る必要がある。芽があると思うのが、放送の「見逃しサービス」と、現在無料 放送にかかっているコピーコントロールを全部やめることだ。 ─────────────────────────────────── ●日本復活になぜ情報通信が必要なのか、平成21年版情報通信白書より (今川拓郎 7/13) http://tinyurl.com/mln8oj (TynyURL短縮サービス)  平成21年版情報通信白書の特集テーマは、「日本復活になぜ情報通信が必要 なのか」。情報通信と成長を結ぶ経路として、「経済力」「知力」「社会力」 について検証、情報通信と成長の間には統計的な相関が存在し、主要先進国で は景気刺激策の柱に、環境分野と並んで情報通信分野を位置付けている。  インターネットや携帯電話など情報通信ネットワークを通じて電子的な人間 関係が広がる現象を「電縁」と呼び、電縁は、対面による交流の「代替」手段 となるが、対面による交流の「補完」手段として利用するとより大きな効果を 発揮する。地縁・血縁に「電縁」を重ねることで「顔の見える安心なネット社 会」が構築され、地域や家族の絆が深まる方向へ進んでいくとしている。 ─────────────────────────────────── ●「NTT再々編」問題、ステレオタイプでない議論を (岸博幸 7/21) http://tinyurl.com/kplpm4 (TynyURL短縮サービス)  情報通信審議会がまとめた通信・放送融合の総合的な法体系に関する報告書 は、放送のハード・ソフト分離という方向性が明確にされたことなど、基本的 には評価すべき内容だが、先送りされた問題も多い。  その筆頭が「NTT再々編」。これまでNTTのあり方が議論されると、必ず競合 通信事業者などが公正競争を促すべきといい、設備の他社への開放や相互接続 料金の引き下げを求め、垂直統合型ビジネスの拡大を牽制するのがおきまりの パターンだった。  これらの主張は、国内市場での競争促進のみを狙うなら間違いではないが、 人口減少が進み縮小するしかない国内市場での競争促進のためにNTTの経営体力 を疲弊させ、結果的に国際展開の障害となったら、本末転倒も甚だしい。 ─────────────────────────────────── ●人間とコンピュータの共生〜拡張現実(AR)の可能性 (CNET 3/18) http://japan.cnet.com/blog/echelon/2009/03/18/entry_27021194/  「VR=Vertual Reality(仮想現実)」の代表として脚光を浴びた、メタバース (電子三次元空間)の先駆者「セカンドライフ」は、コンテンツを投入した各種 企業が事実上の撤退状態にあるなど、熱い期待は全く成就していない。  これに対して、現実世界の映像にデジタル情報を重ね合わせて、利用者の活 動を支援する「AR=Augmented Reality(拡張現実)の技術が、昨今注目を浴びて いる。現在は、ユーザーの「位置情報」と「インターネット」を接続して、そ こに何かしらを付加(現実に3Dを融合させる等)するサービスが主流で、特に携 帯電話の未来に大きな影響を与えそうだ。 ─────────────────────────────────── ●フルタッチ携帯になじめない日本ユーザーの「ガラパゴス」現象 (石川温 6/18) http://tinyurl.com/lhmt6m (TynyURL短縮サービス)  iPhoneが先駆者となったタッチユーザーインターフェースが確実に世界に広 がっているが、メールの利用が多い日本では、ユーザー側がフルタッチパネル 機器を敬遠する傾向が強く、テンキーも載せざるを得ない状況にある。  昨今「ガラパゴス」と言われている日本の携帯業界だが、技術やサービスの 面ではむしろ日本が世界をリードしている。しかし、10年以上もテンキーでメ ールを打ち続けてきたことで、ユーザーの「使い方」においてはガラパゴスに なってしまっているのかもしれない。メール文化によって独自の進化を遂げ、 逆に世界のトレンドであるタッチパネルに適応できなくなってしまった。 ─────────────────────────────────── ●クルマの車載機器にもセキュリティ対策が必要 (BPnet 3/23) http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090323/140693/  自動車の電子機器にもセキュリティ対策が必要だと、情報処理推進機構が発 表した。クルマの制御システムやETC車載器、カーナビなどが個人情報を蓄積し ており、情報の盗難や悪用を防ぐ対策が必要だという。  利用者の立ち回り先や行動パターンが漏れたり、ETCカード所有者が不法な課 金の被害に遭う危険性がある。偽の渋滞情報を送信して社会システムを混乱さ せるテロの危険性もあるという。 ─────────────────────────────────── ●ソーシャルメディアに接近する携帯ゲーム機 (新清士 5/1) http://tinyurl.com/kttd6k (TynyURL短縮サービス)  年内にも発売が予定される新型ゲーム機は、従来の「パッケージ型」から外 部に開かれた「オープン型」へと変化を余儀なくされている。今後数年間に登 場する携帯ゲーム機やソフトウエアは、ソーシャル・ネットワーキング・サー ビス(SNS)に代表されるソーシャルメディアの機能を、現状のビジネスモデルを 壊すことなくいかに取り込むかが成功の鍵になるだろう。その理由は、圧倒的 な利用者人数の差だ。 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