********************************************************************** ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第165号 2010年 3月18日発行 〜総配信数 780部 Thanks!〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp **********************************************************************  驕れるもの久しからず、盛者必衰・・・、いつか必ずこんな日が来るのでは と按じていました。十年が過ぎ、我退職を嘲笑うかのように快進撃を続け、一 時は世界一に上り詰めたトヨタ。途端に襲った大不況、そして自ら招いたリコ ール問題・・・、今はただただ力強い再生を願うのみです。  さて、糖尿病と診断されて丸一年が経ちました。薬と食事療法、節制・節酒 により、長年のメタボ体型は劇的に改善、血液検査の諸数値も全て正常値とな り、年末には薬の量を半分に減らすことができました。  と、ここまでは順調に来たのですが、やはりタガが緩んでしまいました。医 師の「油断する人が多いんです」を再認識しつつあるこの頃です。(^_^;  この間、我家のIT環境も大きく変化しました。既報のように、引っ越し時に 「ADSL→FTTH(光)」「アナログ→デジタル放送」に一新し、何ら不都合なく利 用し続けてきました。通信回線は、KDDI(プロバイダー:DTI)の「ひかりone マ ンションTタイプV100M(IP電話付)」です。  昨12月に突然、「KDDIが現行の光サービスを終了する。居住マンションはNT Tフレッツ光の提供エリア外のため、代替としてイー・アクセスの高速ADSL(50 M)サービスを推奨する」との案内メールが届きました。  ちょっと待て!今更ADSL?、しかも当マンションは、確かNTT局舎から3km近 くも離れてるぞ。低速並のスピード(2〜4Mbps)しか出ないんじゃないの?どう する?困ったなぁ・・・、確認したところ、やはりそうでした。  幸い、CATV回線が導入済でした。早速「J:COM NET ウルトラ160Mコース」と 「J:COM PHONE-i」(IP電話とは別サービス)をセットで申し込みました。月額 料金(5200円、税別)は幾分高くなったものの、スピードは光よりアップし、40 〜60M(下り)出るようになりました。(^J^) http://www.jcom.co.jp/  ということで、今号は最近のコラム・トピックスから、IT関連に時事問題も 加えて、注目記事をご紹介いたします。  なお、Webサイトの「ITリンク集」も追加・更新しました。 http://www.micle.co.jp/plan/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【「くるまーと」の話題から】 01.ニュース&トピックスより 【最近のニュース&トピックスから】 01.新聞とツイッター 02.ホスティングと似て非なる「国産クラウド」 03.デジタル新大陸、電子マネーの覇者は誰か 04.出版業界を駆け巡る電子ブック狂騒の罠 05.日米の報道姿勢から読み解く「トヨタ問題」の本質 06.メディアと国家権力の危険な関係 他 ********************************************************************** 【「くるまーと」の話題から】 http://kurumart.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●アクセル主導の米、ブレーキ主導の日本(3/9) http://diamond.jp/series/ecocar/10033/  アメリカで車を運転する際、市街地でもフリーウエイでも、しょっちゅうア クセルを踏んでいる印象がある。急加速・急停止は当たり前だ。一方、日本で は、運転者の意識はアクセルよりもブレーキに重きが置かれている。運転方法 (運転する感覚)が180度違うため、米国仕様車のアクセルセッティングは日本仕 様と異なる場合が多い。一連のトヨタ・アクセル関連の論議は、こうした「ア メリカ社会での現実」を再認識するべきだ。 ─────────────────────────────────── ●お得で安全なエコドライブテクニック(2/24) http://eco.nikkeibp.co.jp/article/column/20100216/103213/  21世紀のドライビングの基本は、「エコロジー(環境性)」「エコノミー(経済 性)」「セーフティ(安全性)」の3つを満足させる運転を目指すこと。菰田潔氏 が講習会で教えている「エコドライブ10カ条」。 ─────────────────────────────────── ●ホンダ、インターナビ通信費を無料に(2/16) http://www.honda.co.jp/news/2010/4100216.html  ホンダは、「インターナビ・プレミアムクラブ」会員向けに、通信費が無料 で各種情報サービスを気軽に利用できる「リンクアップフリー」を、自動車業 界で初めて開始した。25日発表の新型ハイブリッドカー「CR-Z」より開始し、 今後適用車種を拡大する。これまではデータ通信モジュールや通信料が必要だ った(ウィルコムの使い放題プランの場合、機器代5250円、月額1050円)。 ─────────────────────────────────── ●5年後ハイブリッド、10年後は電気自動車(2/9) http://www.yomiuri.co.jp/atcars/souken/20100209-OYT8T00482.htm  ガリバー自動車研究所のレポート「2010年自動車市場予測」によれば、昨年 後半から新車市場は新型エコカーの登場や、エコカー減税・購入補助金といっ た政府施策によって活気付き、当面この状況が継続するとしている。また、今 後主流となる車について聞いたところ、5年後はハイブリッドカー:59.4%・電 気自動車:19.1%だが、10年後にはハイブリッドカー:12.6%・電気自動車: 50.3%と、逆転する格好となった。 ─────────────────────────────────── ●車の前照灯、基本は「ハイビーム」です(1/13) http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20100113/CK2010011302000021.html  夜間の歩行中、車にはねられ死亡した高齢者のほぼ全員が、前照灯を下向き にする「ロービーム」の車だったことが県警の調査で分かった。事故を起こし た運転手の大半は「歩行者に気付くのが遅れた」と話しており、ハイビームに していれば防げた可能性がある。交通法規では、走行中は上向きの「ハイビー ム」が基本だが、ルールを知らなかったり、「対向車がまぶしいのでは」と遠 慮したりする運転手が多く、県警は今後重点的に啓発していく。 ********************************************************************** 【最近のコラム&トピックスから】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●「Bcc」にしたはずなのに!やっぱりなくならないメールの誤送信(3/9) (宮島理:ネット危険地帯) http://it.nikkei.co.jp/security/column/web_miyajima.aspx  電子メールはすっかり使い慣れているから、誤送信なんてありえない。そう 安心していると、うっかりミスが発生しかねない。最近も「Bcc」ではなく誤っ て「To」に入力して送信したため、数百名のメールアドレスが漏洩してしまっ たなど、相変わらずトラブルが目立っている・・・ ─────────────────────────────────── ●骨抜きで終わらせてはならない、ラジオのネット同時放送解禁(3/4) (江口靖二のテレビの未来) http://it.nikkei.co.jp/digital/column/functions.aspx  AM/FM/短波の民放ラジオ局13社が、地上波と同じ放送内容をインターネット でもサイマル(同時)放送する。一見すると業界全体で「放送と通信の融合」に 踏み切る英断のようだが、実は大事な点が欠けている。最大の問題は、配信対 象地域がこれまでの地上波の聴取エリアに限定されるということだ・・・ ─────────────────────────────────── ●新聞とツイッター(3/2) (江川紹子:社会のこといろいろ) http://www.egawashoko.com/c006/000320.html  チリ地震に伴う津波についての情報を、原口総務相がツイッターで公開して いたことに、読売新聞が疑問を呈したが、いったい何を問題視しているのかま ことに分かりにくい。最近は、ブログやツイッターが普及する一方、政府の情 報をマスメディアが独占しにくくなっている。そんな中、自分たちの存在感が 低下していくのではないかというマスメディア関係者の不安や苛立ちが、今回 の記事からは漂ってくる・・・ ─────────────────────────────────── ●失敗から学ぶことが多い企業のツイッター活用(2/12) (藤代裕之:ガ島流ネット社会学) http://it.nikkei.co.jp/internet/column/gatoh.aspx  ここ数年、ブログやSNS、ツイッターに動画中継と、マスメディアを経ずに多 くの人々と直接コミュニケーションできるメディアが次々と登場し、マーケテ ィングやPRに活用する場面が増えている。その際ありがちなのは、これまでと は手法が根本的に異なっているにもかかわらず、従来手法で取り組んでしまう というパターンだ。そのせいで、効果的な結果が得られなかったり、最悪の場 合トラブルに巻き込まれたりする・・・ ─────────────────────────────────── ●ホスティングと似て非なる「国産クラウド」(2/23) (IT pro 記者の眼) http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20100220/344860/  サーバーリソースをネットワーク経由で貸し出す「クラウド」を提供する動 きが、日本でも活発になってきた。多くは、汎用的な仮想化ソフトを使って仮 想サーバーを構築し、これを月額課金で貸し出す形態で、仮想化技術を使って いる点を除けば、提供形態はホスティングサービスそのもの。とはいえ、両者 が「同じ」なわけではない。クラウドは、拡張性や導入できるOSやミドルウエ ア、障害時の対応など、ホスティングにはない特徴を持っている・・・ ─────────────────────────────────── ●デジタル新大陸、電子マネーの覇者は誰か(2/23) (大前研一の「産業突然死」時代の人生論) http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100222/212029/  SuicaやPASMOに代表される電子マネーは、いまや日本政府の通貨発行量に影 響を与えるほどに急成長している。それ自体は結構なことだが、懸念すべきは 電子マネーの世界において、日本がガラパゴス化する(独自の進化を遂げ、世界 標準から掛け離れてしまう)可能性があることだ。現在国内には20種類以上の電 子マネーが乱立、業界は今ポイント制との融合が本格化している・・・ ─────────────────────────────────── ●ウィルコムの機構支援は問題だらけ(2/22) (岸博幸の「メディア業界」改造計画) http://it.nikkei.co.jp/internet/column/mediabiz.aspx  PHS最大手のウィルコムが会社更生法の適用を申請した。企業再生支援機構と ソフトバンク、民間ファンド3者の支援を受けて再生を目指すことになったが、 本件に機構が関与することは、どう考えても正当化しがたい。経済危機以来の 「大きな政府」路線の弊害ともいえる政策の失敗と言わざるを得ない・・・ ─────────────────────────────────── ●出版業界を駆け巡る電子ブック狂騒の罠(2/5) (岸博幸のクリエイティブ国富論) http://diamond.jp/series/kishi/10075/  電子出版がブームだ。アマゾン:キンドルとアップル:iPadの全面対決に加 え、様々な企業が新たな電子ブックリーダーを市場に投入しようとしており、 新たなネット・バブルの感もある。電子出版で本の世界が変わると喧伝され、 出版業界の救世主のように言われることもあるが、本当か・・・ ─────────────────────────────────── ●「コンビニで住民票」サービス開始(2/1) (ビジネスパーソンの迷惑メール対処術) http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100201/208259/  セブンイレブンの店頭で、住民票などを発行して受け取れるサービスが始ま った。ただし利用できるのは、住民基本台帳カードを持っている人だけだ。カ ードの普及率は全国で約3%と少ないが、調査では所有率は26.7%だった。多く が住基カードを別のものと思い違いしている可能性がある・・・ ─────────────────────────────────── ●ネット販売モデルを再構築せよ、日本ゲーム産業の進路(1/15) (新清士のゲームスクランブル) http://it.nikkei.co.jp/digital/column/gamescramble.aspx  現在のゲーム産業のパッケージ型販売モデルは、大きく2つに分かれようとし ている。既存のパッケージ型モデルか、アップルの「App Store」のような低価 格を武器にしたネット販売モデルだ。ただ、前者はすでに壁に行き当たり、後 者も超供給過剰な状態に陥っている・・・ ─────────────────────────────────── ●日米の報道姿勢から読み解く「トヨタ問題」の本質(3/3) (財部誠一の「ビジネス立体思考」) http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100303/213716/  トヨタの経営者をめぐる日米の報道の違いには驚きを禁じえない。正直言っ て、日本の報道は腰が引けすぎだ。一方、米WSJは、問題の核心は、豊田章男社 長のリーダーとしての資質であり、御曹司の取りまき連中が都合の悪い情報を 途中でブロックしてしまう社内構造にあるのではと指摘した。トヨタは良くも 悪くも世界に例をみない官僚集団だ。だが、トヨタほどフレキシビリティのな い会社もない・・・ ─────────────────────────────────── ●車はついに家電を越え、パソコンになった(2/10) (夢幻∞大のドリーミングメディア) http://japan.cnet.com/blog/mugendai/2010/02/10/entry_27037238/  プリウスのリコール対応はプログラムを書き換えるだけ。このままでは、自 動車は、自宅のインターネットにつなぐことでアップロードしてプログラム修 整するのが当たり前になり、永久に未完成ということになる。つまり、家電を 越えてパソコンになったのだ。それに伴って、コンピュータ世界の病気が自動 車産業にも押し寄せてくるだろう・・・ ─────────────────────────────────── ●人間とコンピュータの共生〜CESにみる次世代移動通信とITSの世界(1/17) (サスティナブル) http://japan.cnet.com/blog/echelon/2010/01/17/entry_27036571/  家電とPCが歩み寄り、親和性が高くなると同じくして、家電と自動車、又は PCと自動車の親和性も高まっている。そして、いつの日か次世代移動通信と共 に発達した次世代のクルマとのモビリティ社会が確立された折には、家に居な がらの快適な車内環境下で、何もクルマを操作する事なく、目的地まで安全に 行ける時代が来るかもしれない。  但し、そこには運転する歓びや楽しみは存在しない・・・ ─────────────────────────────────── ●地検特捜の捜査ここまで劣悪。東京も大阪も(3/6) (団藤保晴のインターネットで読み解く!) http://dandoweb.com/backno/20100306.htm  障害者向けの郵便料金優遇制度悪用に便宜を図ったとして起訴されている村 木厚子元局長の裁判で、大阪地検特捜部の捜査がいかに劣悪か、笑い出したく なるほど明白になってきた。しかし、こんな面白いニュースに対してマスコミ は出来るだけ踏み込まず、扱いを控えめに努めているように見える。東京地検 特捜部の小沢政治資金疑惑事件といい、検察当局とマスメディアは「心中」す るつもりなのだろうか・・・ ─────────────────────────────────── ●小沢幹事長問題ではっきりしたメディアと国家権力の危険な関係(2/10) (週刊・上杉隆) http://diamond.jp/series/uesugi/10113/  日本では「検察は常に正義である」という間違った認識が広まっている。検 察のみならず、霞が関官僚が記者クラブメディアを使って無意識のうちに、半 世紀以上もの長きにわたって、国民を「一億総洗脳化状態」ともいうべき状態 においてきた。最強の国家権力である検察の「正義」と、新聞・テレビなどの 「一流ニュース」のみを信じ続けてきた日本人は、あまりにもナイーブ極まり ない国民といえるのではないか・・・ ********************************************************************** ◇電網かわら版は、「まぐまぐ 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