━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■ 第177号 2015年 6月10日発行 〜総配信数 680部 Thanks!〜 ─────────────────────────────────── ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中   から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  異常に暑かった5月が終わり、今年も早や梅雨の季節となりました。初孫誕 生を喜びつつ、例年以上の寒暖差アレルギーに悩まされながらも、相変わらず のネット自営業に勤しんでいます。  「自動運転車の開発に力を入れるグーグル、電気自動車への参入が噂される アップル…」「IoT(Internet of Things)時代を迎え、テレマティクスはコ ネクティッドカーに進化…」「エコカーの主役は、ハイブリッドから電気、燃 料電池(水素)車に…」  昨年来、「クルマとIT」に関する話題が喧しくなってきました。今号は、上 記について「くるまーと:ニュース&トピックス」で取り上げた記事やコラム を中心に、いくつか補足してご紹介いたします。  激変する環境の中で、トヨタ、VW、GMなど巨大メーカーは、主役であり続け られるでしょうか?  日産・ルノー、現代、フォード、ホンダなど第二勢力は、生き残れるのでし ょうか?  そして、ベンツ、BMWなど高級車メーカー、マツダ、スバル、スズキなど個 性派メーカーの行方は? ─────────────────────────────────── 【クルマとIT】 01.テスラ、グーグルの衝撃!トヨタは生き残れるのか? 02.2018年以降、欧州では全ての新車がコネクティッド・カーに 03.クルマが家電になって自動車産業は消える 04.iPhoneからiCarへ?アップルが電気自動車を開発する理由 05.ドイツが進める第4の産業革命とは何か? 06.電気か水素か…エコカー覇権めぐり火花 07.ダッシュボードをめぐるApple、Googleの熾烈な争い 他 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【クルマとIT】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●テスラ、グーグルの衝撃!トヨタは生き残れるのか?(2015/6/3) http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/317968/060100004/?P=1  テスラのEVは既存の自動車メーカーにとって、事業モデルの破壊につながり かねないインパクトを持っている。ネットワークでつながる車の未来の果てに は、ソフトウエアやユーザー・インターフェイスを握る企業に高い付加価値が 取られる半面、車というハードウエアは従属的な存在となり、車メーカーはパ ソコンやスマホメーカーのような低付加価値産業になりかねない・・・ ─────────────────────────────────── ●DeNA、「無人タクシー」に挑戦(5/28) http://www.sankei.com/economy/news/150528/ecn1505280048-n1.html  DeNAと自動車の自動運転技術を開発するベンチャーZMPは、自動運転技術を 活用した「ロボットタクシー事業」について、東京五輪が開催される2020年に 東京都内で運転手のいない「無人タクシー」の運行を実現させたいとの目標を 示した。29日に事業の実現に向けた研究・開発などを行う合弁会社を設立。 ─────────────────────────────────── ●暴かれた事故…Googleの自動運転車、安全性に疑念も(5/20) http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1505/14/news057.html  米グーグルが開発を進めている自動運転車の公道での試験走行で、2009年か ら6年間に11件の事故が起きていたことが分かった。いずれも追突されるなど 自動運転車側には過失のない“もらい事故”と説明している。ただ、グーグル はこれまで試験走行での事故やトラブルは起きていないと公表しており、事実 上の隠蔽に非難が集まっている。 ─────────────────────────────────── ●ちゃんと理解していないと逆に危険?「自動ブレーキ機能」(5/20) http://www.topics.or.jp/entame/news/23053.html  いま注目されている「自動ブレーキ機能」。自動車各社がこぞって導入を進 めており、すでに多くのクルマに設置されている。しかし、システムは正しく 理解してこそ、その役割を果たしてくれるもの。機能に対しての誤った理解が 過信を引き起こすこともある。どうやら多くの運転者は実際に間違った認識を 持っているようだ・・・ ─────────────────────────────────── ●2018年以降、欧州では全ての新車がコネクティッド・カーに(4/30) http://lmsg.jp/pageview/EM0wQvMwkkuG/10418/ce5dc230c2135018  欧州議会は、2018年4月以降EU域内で発売されるすべての新車に「eCall」の 搭載を義務付ける規則を可決した。eCallとは、自動車が衝突事故を起こした 時に、通信機能により自動で緊急通報センターに連絡する仕組み。搭載費用は 1台あたり約100ユーロ(約13,000円)。一方、プライバシーが侵害されるという 懸念もあり、義務付けへの反発もある。 ─────────────────────────────────── ●クルマが家電になって自動車産業は消える(4/16) http://gendai.ismedia.jp/articles/-/42910  日本のメーカー・下請けがガタガタに、事故激減で保険会社もお役御免、ス ピード違反がなくなり交通警察も不要。アイリスオーヤマ製のクルマが、島忠 ホームズで売られるようになっても何らおかしくない。自動運転車が便利なの は間違いない。だが果たして、待っているのは誰にとっても「明るい未来」な のか。自動車産業、ひいては日本経済の根幹を揺るがす、第4次産業革命が起 きようとしている・・・ ─────────────────────────────────── ●進むクルマのIT化と、カー・ハッキングの危機を考える(3/27) http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1503/27/news032.html  ドライブするとき、スマホをつないだり、USBメモリを挿して音楽を聴くと いう人が多いはず。しかし、もしそこからウイルスが侵入してクルマが乗っ取 られたとしたらどうなるだろうか。自動運転とネットワーク化によって自動車 が新しいステージに入り、飛躍的に利便性を高める可能性は大いにあるが、こ こに立ちふさがる可能性があるのがウイルス問題だ・・・ ─────────────────────────────────── ●iPhoneからiCarへ?アップルが電気自動車を開発する理由(3/20) http://nge.jp/2015/03/20/post-99118  これまで、コンピュータの分野で数々のイノベーションを起こしてきたアッ プル。この次に狙っているのは自動車と噂されている。ITと自動車、一見無関 係にみえる両者だが、すでに自動車のほとんどの部品は電子パーツと通信で構 成され、唯一残ったエンジンとガソリンタンクも、EVではモーターとバッテリ ーに代わるのですべて電子機器で構成できる。アップルが破壊的イノベーショ ンを巻き起こすのか、その時既存自動車メーカーはどう対応するのか・・・ ─────────────────────────────────── ●自動車メーカーの敵は、グーグルではない(3/20) http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20150227/406474/  自動運転の開発に力を入れる米グーグル社は、自動車メーカーの敵か、味方 か。この問いが象徴するのは、複数の分野が融合したカオス領域の広がりに対 する業界内の不安である。クルマ自体がサーバーになる、クラウド化するとい う世界になったとき、クルマは単に移動するだけの機械じゃないというところ まで自動車メーカーが業務領域を広げていかなければならない・・・ ─────────────────────────────────── ●ドイツが進める第4の産業革命とは何か?(3/27) http://www.huffingtonpost.jp/toru-kumagai/industrie-40_b_6880524.html  日本ではあまり知られていないが、ドイツでは、いま政府、産業界、学界が 一体となって「第4の産業革命(Industrie 4.0)」を進めている。インターネッ トと人工知能の本格的な導入によって、生産・供給システムの自動化、効率化 を革命的に高めようとする試みだ。機械が自動的に機械を製造する…SF映画に 時々現れる「未来の工場」が現実化しつつある・・・ ─────────────────────────────────── ●“シェアライド”は日本で普及するか(3/17) http://diamond.jp/articles/-/68520  タクシーに対する不便、不信感を背景に、UberやLyftなど米国初の新ビジネ ス“シェアライド(相乗り)”が急拡大している。Uberによる福岡市での実証実 験に対する国交省の行政指導(「白タク」として中止を求める)や、Lyftへの楽 天の巨額出資など、日本でも一気に注目が高まっている。社会背景やカルチャ ーの違う日本では普及するのか・・・ ─────────────────────────────────── ●電気か水素か…エコカー覇権めぐり火花(3/20) http://www.sankeibiz.jp/business/news/150320/bsa1503200500001-n1.htm  次世代エコカーの覇権をめぐり、日産や米テスラ、独大手などが推す電気自 動車(EV)と、トヨタやホンダが推進し、日本政府も普及を支援する燃料電池車 (FCV)が火花を散らしている。トヨタがFCVの販売に踏み切る一方、身近なエコ カーとしてEVが見直され、FVV力を入れすぎると日本は“ガラパゴス”になる のではないかとの懸念も・・・ ─────────────────────────────────── ●ヤフー、カーナビ事業を強化(3/11) http://pr.yahoo.co.jp/release/2015/03/11a/  ヤフーはカーナビ事業を強化する。スマホ/タブレット向け無料カーナビア プリ「Yahoo!カーナビ」に、渋滞予測データや安全運転支援機能などを追加、 サービスを拡充するとともに、販売/サービス、損保、車検/修理など同サービ スと親和性の高い各領域のパートナー企業と連携、カーテレマティクス事業に 参入する。 ─────────────────────────────────── ●トヨタ、「コネクティッドカー」の統括部署を新設(3/7) http://realtime.wsj.com/japan/2015/03/07/  トヨタ自動車は、役員体制変更に関するニュースリリースで、「BRコネクテ ィッド戦略企画室」新設を明らかにした。同社はこの企画室について「コネク ティッドカー」に関する戦略を練り上げる役目を担う部署だと説明、自動運転 システムや運転支援、車両制御システムなど複数の技術分野が協調する方法を 模索する。 ─────────────────────────────────── ●ドコモが見据える「コネクティッド・カー」時代(2/26) http://japan.cnet.com/news/business/35060914/  1979年の「自動車電話」からスタートしたドコモと自動車の関係は、車載通 信モジュールや位置情報サービスなど各分野で、「インターネット」「Machin e to Machine(M2M)」へと進化した。さらにすべての人やモノがクラウドに 繋がる「IoT(Internet of Things)」の世界へと移行しつつあり、コネクテ ィッド・カーの時代へ・・・ ─────────────────────────────────── ●米Apple、信憑性増す電気自動車開発の噂(2/20) http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/022000619/  米Appleにトップクラスのエンジニアを引き抜かれたとして、米国の電気自 動車向け電池メーカーがAppleを提訴したと、米Wall Street Journalなど複数 の海外メディアが報じた。同紙は先ごろ、Appleが「Titan」という秘密プロジ ェクトに取り組んでいると伝えていた。Appleはその第一段階として、ミニバ ンに似た自動車を設計しているという・・・ ─────────────────────────────────── ●クルマとITの勝負は「自動運転」にあらず(1/19) http://diamond.jp/articles/-/65294  自動運転の技術開発は自動車産業界にとって「やりやすい領域」だ。一方、 IT産業界は、この領域に対する興味は少ない。彼らが狙うのはビックデータの 解析による「データビジネス」である。アップル、グーグルにとって、クルマ は大型の通信端末。ざっくり言えば「大きなスマホ」だ。スマホユーザーが車 内にスマホを持ち込むことで、アップルとグーグルのデータ・エコシステムと クルマが同期する・・・ ─────────────────────────────────── ●コネクテッドカーと自動運転技術が作る未来(1/19) http://japan.zdnet.com/article/35058706/ (前編) http://japan.zdnet.com/article/35058764/ (後編)  常時インターネットに接続し無数のセンサを搭載したコネクテッドカーや自 動運転技術など、巨大な走るコンピュータとしてのクルマへの注目度が高まっ ている。クルマとITの2大産業の融合に、新たな市場としての期待も集まって いる。IT企業や自動車メーカーの現状や取り組みに加え、日本政府の取り組み や、自動運転車のメリット、デメリットを解説。 ─────────────────────────────────── ●ダッシュボードをめぐるApple、Googleの熾烈な争い(1/7) http://www.sankei.com/gqjapan/news/150107/gqj1501070001-n1.html  米国でいま深刻な問題が持ち上がっている。スマートフォンの普及により、 ながらスマホの運転で事故が多発しているのだ。自動車メーカー各社は音声認 識機能を持ち、スマホと車とを連動させられるシステムを積極的に取り入れよ うとしている。車のダッシュボードをめぐって争う会社は、iPhoneと車を連動 させるシステム「CarPlay」擁するAppleと、Android端末と連動させられる「A ndroid Auto」を手がけるGoogleだ・・・ ─────────────────────────────────── ●ベンツが考える自動運転の未来(1/6) http://www.nikkei.com/article/DGXMZO81617840W5A100C1000000/  独メルセデス・ベンツが国際家電見本市で発表した最新のコンセプト・カー 「F015ラグジュアリー・イン・モーション」が大きな注目を集めた。特徴は、 車内シートが4席対向で設置されている点。自動運転ができる自律走行車両(ド ライバーレス・カー)により、車の運転から解放された搭乗者が、楽しく会話 をしながらドライブすることが基本的な考え方となっている・・・ ─────────────────────────────────── ●グーグルがしかける物流革命(2014/11/5) http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20141104/273350/  小売業で出遅れていたグーグルが本腰を入れ始めたことで、同社がもくろむ 自動操縦自動車の真なる使い方が明らかになってきた。それは配達用にほかな らない。これまで物流とはコストにほかならなかったが、グーグルは「コスト 削減」→「付加価値化」→に続き、「コストゼロ化」と「収益事業化」を目指 しているように思われる。グーグルが発電事業に手を出し、かつ電気自動車に 手を出したことを深読みしてみれば、その点が線につながる・・・ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇電網かわら版は、「まぐまぐ ID:0000005947」「melma! 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