━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      ■□■ 電網かわら版『必読!ITメディア』 ■□■     第180号 2016年10月20日発行 〜総配信数 650部 Thanks!〜 ───────────────────────────────────   ◇インターネット、情報通信、放送関連の話題を、氾濫する情報洪水の中    から厳選、平易かつ簡明に要約・解説してお届けします。                   by マイクル渡辺 info@micle.co.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  猛暑、台風、長雨、そして未だ真夏日…、今年もまた異常気象に悩まされま したが、ようやく秋風の涼やかさに心身をリフレッシュできそうです。如何お 過ごしでしょうか。  随時ネットにアップされる孫娘の成長ぶりに相好を崩しつつ、相変わらずの ネット自営業に勤しむ毎日です。  今号は、恒例の「主要IT関連商品シェア動向」と「主要自動車関連商品シェ ア動向」をお届けします。  さて先日、妻のITリテラシー向上用に、レノボのミニノートPC「300S」を 購入しました。スマホやタブレットも検討しましたが、利用形態、使い勝手、 コスト等を総合勘案して決めました。  ノートPCは、初代VAIO以来十数年ぶりです。意外と手こずり、一通り不自 由なく動くようになるまで結構手間取りました。  次号で評価や感想をまとめてみたいと思います。 ─────────────────────────────────── 【主要IT関連商品シェア動向(2015年)】 01.パソコン 02.タブレット 03.携帯電話端末 04.携帯電話契約数 05.MVNO(仮想移動体通信事業者)契約回線数 06.光ファイバー通信回線 07.プロバイダー 08.ポータルサイト 09.動画サイト 10.薄型テレビ 11.ブルーレイ・ディスク録再機 12.インクジェットプリンター 13.デジタルカメラ ─────────────────────────────────── 【主要自動車関連商品シェア動向(2015年)】 01.自動車総販売 02.輸入乗用車 03.普通トラック 04.二輪車 05.市販カーナビ 06.タイヤ 07.ガソリン ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【主要IT関連商品のシェア動向(2015年)】   〜日本経済新聞「主要商品・サービス 国内シェア102品目調査」より ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●パソコン <15年 国内出荷台数 1,055万台、前年比31.4%減>  1位 NECレノボ 26.3% ( 0.0%)  2 富士通 16.7 (▲ 2.1 )  3 東芝 12.3 ( 0.1 )  4 HP 10.9 ( 0.2 )  5 デル 10.1 (▲ 0.8 )   ( )は前年比増減、以下同様 ・WindowsXPサポート終了に伴う旺盛な買い替え需要の反動で、法人向けを  中心に出荷台数が大幅に落ち込む。 ・法人比率が高い富士通がシェアダウン。個人向けが強いHPがデルを逆転。 ・アップル(6位、1.7%増)、パナソニック(8位、0.7%増)が健闘。 ・市場縮小を受け、富士通は16年2月にPC事業を分社化。レノボグループと  の統合などを検討。 ─────────────────────────────────── ●タブレット(多機能携帯端末) <15年 国内出荷台数 831万台、前年比1.5%増>  1位 アップル 40.9% (▲ 2.6%)  2 ファーウェイ(中) 9.2 ( 6.0 )  3 エイスース (台) 7.1 (▲ 4.8 )  4 NECレノボ 6.6 ( 1.1 )  5 富士通 6.1 (▲ 1.7 ) ・大画面のスマホと軽量なノートPCに押され、タブレットならではの需要を  喚起しにくくなり、市場鈍化が顕著に。 ・ファーウェイは、NTTドコモ向けの「dtab」が好調で2位に躍進。 ・昨年米グーグルと共同開発した「ネクサス7」が好調だったエイスースは、  3位に後退。 ─────────────────────────────────── ●携帯電話端末 <15年度 国内出荷台数 3,658万台、前年度比3.4%減>  1位 アップル 41.9% ( 1.2%)  2 ソニー 13.3 ( 2.1 )  2 シャープ 10.9 (▲ 2.5 )  4 京セラ 9.6 (▲ 1.5 )  5 富士通 8.9 ( 1.6 ) ・実質ゼロ円端末の制限でスマホの月額料金の負担感が増し、端末の買い替え  サイクルが伸びたことなどにより、出荷台数は4期連続で前年度割れ。 ・アップルの伸び率が鈍化、成長に陰りが見え始める。中価格帯(3万円程度)  機種が増加し、海外では中国新興メーカーの安価な端末も普及。 ─────────────────────────────────── ●携帯電話契約数 <15年度末 国内契約数 1億5648万件、前年度末比4.3%増>  1位 NTTドコモ 43.6% (▲ 0.8%)  2 KDDI(au) 28.9 (▲ 0.1 )  3 ソフトバンク 27.5 ( 0.9 ) ・スマホ普及が進み、高齢者のタブレット需要も高まり市場拡大。 ・料金プランや端末で差異化が難しくなる中、格安スマホ「ワイモバイル」  が好調のソフトバンクがシェアアップ。 ─────────────────────────────────── ●MVNO(仮想移動体通信事業者)契約回線数 <15年度末 契約回線数 539.4万件、前年度末比65.4%増>  1位 NTTコム 20.6% (▲ 2.0%)  2 IIJ 17.2 ( 0.8 )  3 楽天 7.2 ( − )  4 U-NEXT 6.5 ( − )  5 ビッグローブ 5.7 (▲ 1.4 ) ・総務省の実質ゼロ円端末廃止要請や、スマホの月額料金アップにより「格安  スマ市場が急拡大。 ・NTTコミュニケーションズ(OCNモバイル)が首位を維持。 ・インターネットイニシアティブ(IIJ)はビッグカメラなど販売力のある小売店  との連携を深めシェアアップ。 ・楽天、U-NEXTなど、既存の通信事業者以外の異業種が大きく躍進。 ─────────────────────────────────── ●光ファイバー通信回線 <15年度末 契約回線数 2,784万件、前年度比4.5%増>  1位 NTT東日本 38.3% (▲ 0.7%)  2 NTT西日本 30.9 (▲ 0.3 )  3 KDDI 13.5 ( 0.4 )  4 ケイ・オプティコム 5.7 ( 0.0 )  5 アルテリア(UCOM) 2.1 (▲ 0.1 ) ・携帯電話各社が光回線と携帯電話のセット販売を積極的に進め市場拡大。 ・特に好調だったのがKDDI(au)で、シェアアップ。 ─────────────────────────────────── ●プロバイダー <15年度 契約件数 2786万件、前年度比4.5%増>  1位 NTTコム 21.1% (▲ 2.4%)  2 ソフトバンク 11.5 ( 1.3 )  3 ソネット 8.9 ( 0.4 )  4 ビッグローブ 8.6 ( 0.1 )  5 NTTぷらら 7.0 (▲ 0.1 ) ・動画視聴など大容量・高速通信のニーズが高まり、ADSLからの切り替えが  進み市場拡大。 ・NTTコミュニケーションズ(OCN)が首位を維持したが、シェアダウン。 ・ソフトバンクは光通信とスマホのセット販売を積極展開、シェアアップ。 ─────────────────────────────────── ●ポータルサイト(パソコン経由の訪問回数) <15年 平均月間総訪問回数 35億回、前年比2.2%減>  1位 ヤフー 44.5% ( 4.4%)  2 グーグル 40.5 (▲ 5.5 )  3 マイクロソフト 7.7 ( 0.2 )  4 goo(NTTレゾナント) 2.7 ( 0.1 )  5. ニフティ 1.2 ( 0.1 ) ・スマホからの閲覧が増え、パソコンからの利用が減少。 ・ヤフーがニュースや天気のコンテンツを強化、グーグルから首位を奪還。 ─────────────────────────────────── ●動画サイト(家庭用パソコンからの利用) <15年 主要サイト総利用時間 10.6億時間、前年比14.6%減>  1位 ユーチューブ(グーグル) 50.3% ( 1.2%)  2 ニコニコ動画 30.4 (▲ 1.3 )  3 ギャオ!(ヤフー) 5.2 ( 0.4 )  4 アニチューブ 4.2 ( 1.3 )  5 FC2 3.7 (▲ 1.8 ) ・ユーチューブが他サービスを圧倒、シェア5割に。企業の広告活用事例が増  加、動画を投稿して広告収入を得る「ユーチューバー」も増加。 ・昨秋、米動画配信大手ネットフリックスが日本で定額配信サービスを開始す  るなど新規参入が相次ぐ。 ・集計方法変更で総利用時間は減少したが、スマホ視聴の増加など、市場は拡  大傾向。 ─────────────────────────────────── ●薄型テレビ <15年 国内出荷台数 544万台、前年比3.5%減>  1位 シャープ 36.4% (▲ 0.9%)  2 パナソニック 22.6 ( 1.6 )  3 東芝 16.5 (▲ 0.2 )  4 ソニー 11.2 ( 0.1 )  5 オリオン 3.3 ( 0.1 ) ・高精細「4K」対応注力でパナソニックがシェアアップ。 ・シャープは買収騒動、東芝は会計不祥事に揺れ揃ってシェアダウン。 ─────────────────────────────────── ●ブルーレイ・ディスク録再機 <15年 国内出荷台数 273万台、前年比12.0%減>  1位 パナソニック 40.9% ( 8.6%)  2 ソニー 21.2 (▲ 1.4 )  3 シャープ 19.6 ( 0.9 )  4 東芝 11.6 (▲ 4.6 ) ・いつでも視聴できる動画配信サービスが続々登場、市場縮小。 ・パナソニックがシェア4割に。自動予約録画機能を充実させた「全自動ディ  ーガ」シリーズが寄与。 ─────────────────────────────────── ●インクジェットプリンター <15年 国内出荷台数 484.5万台、前年比14.0%減>  1位 キャノン 44.6% (▲ 0.1%)  2 セイコーエプソン 42.4 ( 2.1 )  3 ブラザー工業 9.7 (▲ 0.3 )  4 日本HP 2.6 (▲ 1.7 )  5 リコー 0.6 ( 0 ) ・年賀状の減少や、これまでパソコン購入時にプリンターを買っていた層がス  マホに移行、市場縮小が加速。 ・キャノンは、スマホから手軽に直接印刷できる機能や、女性向けの楽しみ方  を提案、首位を維持。 ・エプソンはオフィス向けやプロ向けにかじを切り、これまでとは違う層を開  拓、シェアアップ。 ─────────────────────────────────── ●デジタルカメラ <15年 国内出荷台数 490万台、前年比15.3%減>  1位 キャノン 38.8% ( 2.0%)  2 ニコン 22.2 ( 3.7 )  3 ソニー 11.2 (▲ 3.6 )  4 カシオ 9.7 (▲ 0.7 )  5 オリンパス 9.2 ( 0.9 ) ・スマホのカメラ機能が向上、低価格機との差がなくなり市場縮小に歯止めが  かからず。 ・低価格帯から高級機種までフルラインアップ戦略を取るキャノンとニコンが  シェアアップ。 ・収益を優先し、高級機にシフトしたソニー、富士フィルム(前年5位)はシェ  アダウン。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【主要自動車関連商品のシェア動向(2015年)】 〜日本経済新聞「主要商品・サービス 国内シェア102品目調査」より ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●自動車総販売 <15年 新車販売台数 504.7万台、前年比9.3%減>  1位 トヨタ 28.7% ( 1.6%)  2 ホンダ 14.4 (▲ 0.9 )  3 スズキ 12.6 (▲ 1.6 )  4 ダイハツ 12.1 (▲ 0.6 )  5 日産 11.7 (▲ 0.3 ) ・軽自動車税増税の影響で、軽販売がが前年比16.6%減と大きく落ち込む。  スズキとダイハツが年間販売台数首位の座を巡って激しい競争を繰り広げる  など、14年に過去最高となった反動も。 ・ハイブリッド車の充実など、上位5社でトヨタのみシェアアップ。 ─────────────────────────────────── ●輸入乗用車 <15年 新車販売台数 28.5万台、前年比1.6%減>  1位 メルセデス・ベンツ 22.8% ( 1.8%)  2 VW 19.2 (▲ 4.0 )  3 BMW 16.2 ( 0.5 )  4 アウディ 10.3 (▲ 0.5 )  5 BMW MINI 7.4 ( 1.3 ) ・ベンツがVW(フォルクスワーゲン)を抜き、16年ぶりのトップに。 ・排ガス不正問題によるイメージ悪化で、VWが大幅ダウン。 ─────────────────────────────────── ●普通トラック(積載量4トン以上) <15年 国内販売台数 8.9万台、前年比1.4%増>  1位 日野自動車 37.3% ( 1.0%)  2 いすゞ自動車 33.2 (▲ 1.1 )  3 三菱ふそう 17.5 ( 0.4 )  4 UDトラックス 12.1 (▲ 0.2 ) ・復興需要や景気回復などを追い風に、6年連続で市場拡大。 ・ネット通販の利用が広がり、大都市間を結ぶ幹線輸送などに使われる物流用  大型トラックの需要が高まる。 ・一方、ダンプトラックなど建設系需要が中心の中型トラックは一服感が。 ─────────────────────────────────── ●二輪車 <15年 国内販売台数 40.7万台、前年比6.7%減>  1位 ホンダ 43.0% (▲ 3.9%)  2 ヤマハ発動機 27.2 (▲ 1.0 )  3 スズキ 12.1 (▲ 4.2 )  4 川崎重工業 4.8 ( 1.4 )  5 ハーレー 2.7 ( 0.1 )    ダビッドソン ・中高年のリターンライダーが市場をけん引するも、主力の原付バイクの需要  が少子高齢化で減少、市場全体は縮小。 ─────────────────────────────────── ●市販カーナビ <15年 国内市販用出荷台数 176.4台、前年比7.2%減>  1位 パイオニア 28.3% ( 0.5%)  2 パナソニック 27.3 (▲ 3.7 )  3 富士通テン 17.0 (▲ 0.9 )  4 JVCケンウッド 12.1 ( 2.5 )  5 アルパイン 6.2 (▲ 0.6 ) ・スマホの地図アプリの普及で、簡易型カーナビ(PND)が大きく落ち込む。 ・パナソニック(PNDゴリラシリーズ)がシェアダウン、首位から陥落。 ・上位機種(サイバーナビ)が比較的堅調なパイオニアがトップに。JVCケンウ  ッド(彩速ナビ)もシェアア ─────────────────────────────────── ●タイヤ <15年 国内ゴム生産量 105.8万トン、前年比5.7%減>  1位 ブリヂストン 45.4% (▲ 0.1%)  2 住友ゴム工業 25.5 (▲ 0.4 )  3 横浜ゴム 16.1 ( 0.1 )  4 東洋ゴム工業 12.9 ( 0.5 ) ・自動車生産台数減少(5.1%減)に伴い、タイヤ生産量も落ち込む。 ・大きなシェア変動はないが、東洋がアップ、住友(ダンロップ)がダウン。 ─────────────────────────────────── ●ガソリン <15年度 国内販売量 5313万キロリットル、前年度比0.3%増>  1位 JXエネルギー 33.5% (▲ 0.1%)  2 東燃ゼネラル石油 20.6 ( 3.2 )  3 昭和シェル石油 16.3 ( 0.4 )  4 出光興産 15.4 ( 2.0 )  5 コスモエネルギー 10.6 (▲ 0.2 ) ・少子化やエコカーの普及などにより需要減が続く。 ・元売り各社は供給能力削減を進めてきたが、収益環境は改善せず。 ・状況を打開すべく、JXと東燃ゼネラル、昭和シェルと出光興産が経営統合に  向け準備中。出光創業家が合併反対を表明したため先行き不透明に。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇電網かわら版は、下記サービスを利用して発行しています。  「まぐまぐ ID:0000005947」「melma! 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