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第三部 MICleステージ1「ビギナーパソコン事業企画」
  1.関連市場及び商品の動向


(1).競合商品の動向と見通し

◆ マルチメディア端末の種類

・パソコンベース(情報端末)   :PDA(携帯情報端末)等
・テレビベース(放送、ゲーム端末):ゲーム機、デジタルTV用STB、ネット端末等
・電話ベース(通信端末)     :携帯電話、PHS、複合電話機等
・その他            :カーナビ、キオスク端末等


*1: CATVインターネット
*2:iモード、WAPサービス、文字電話等
*3:地上波データ放送(ITビジョン、bitcast、ADAMS)
*4:衛星インターネット(MegaWave等)、衛星データ放送(ディレクPC等)
*5:ザウルス、各種CE端末等
*6:ドリームキャスト、プレステ2等
*7:WebTV、NCTV等
*8:液晶マルチメディアホン等
*9:MONET、コンパスリンク等
*10:オーブコム、オムニトラックス等
*11:コンビニ等(Loppi、マルチメディアステーション等)

◆マルチメディア端末の特長

・パソコンは、個人の居室に置かれ、個人が“画面を見つめて”操作
・テレビは居間で家族揃って“画面を眺めて”楽しむ娯楽機器、映像を眺めるには適しているが、細かな文字や高精細画像の表示は苦手
・ゲーム機は、パソコンに近いが、表示はテレビ画面
・電話機の小さな液晶ディスプレーには、少ない情報しか表示できない
・WWWは不特定多数への情報発信という点でテレビに近く、電子メールは、個人間の情報伝達という点で電話に近い
・操作が難しく、十分普及していないパソコンではなく、テレビや電話をネット端末にとのアプローチが盛んだが、当面はパソコンが中心
・ “融合(コンバージョン)”よりは“補完(コンプリメント)”関係

    *1:インターネット

(2).パソコンの市場動向と見通し

◆家庭での普及状況

・パソコンの世帯普及率は32.6%
・先進ユーザー層(技術系ビジネスマンや学生)にはかなり普及したきたが、一般ユーザーへの普及は「足踏み状態」で、市場そのものも「踊り場状態」
・「埃をかぶった」パソコンが多数
  (米国でも、家庭のPCの半数は使われていないとの調査結果も)

<世帯主年齢別パソコンの保有状況(郵政省「通信利用動向調査」より)>
http://202.48.208.73/tokei/tdmokuji.html

 

◆家庭での使用目的
    
<参考1:パソコン、インターネットの用途一覧表>

      PC:主にPC単独で使う場合 Inet:インターネット接続して使う場合

  



 <参考2:パソコンの用途(日経リサーチより http://www.nikkei-r.co.jp/mm/homepc/)>
   
・ネット利用が主流に
・ワープロ(59%)、電子メール(54)、
Web閲覧(54)、ハガキ・年賀状(48)、ゲーム(44)、住所録管理(38)、 持ち帰り仕事(18)、画像編集(13)等


◆商品の動向

・低価格化(デスクトップ10万円以下、オールインワンノート20万円以下)
・スタイリッシュ化(iMac、VAIO等)
・家電化(テレビ/ビデオ機能、音声/画像機能等)
・小型・省スペース化(スリムノート、液晶デスクトップ等)
・ネット接続容易化(即時加入、ワンタッチ接続等)
・今後の課題は
 家電製品のような使いやすさ
 省スペース型(液晶デスクトップなど)
 移動しながら使うための無線通信機能
 音声認識など自然なインターフェース

◆ 販売・サポートの動向

・外資系直販メーカーの躍進、国内メーカーも対応へ
・ホワイトボックス(ノーブランドパソコン)も急増
・無料配布ビジネスの登場
・24時間サポート体制も

(3).インターネットの市場動向と見通し

・ 利用ユーザーは1000万人を超え、世帯普及率も10%を超えた
・ 利用ユーザーが急増する一方、リタイヤユーザーも増加
  (経験者の3分の1はネットからリタイヤ)
・ 家庭での使用や、女性ユーザーの増加など着実に根づき始めた反面、依然20,30代が主で、中高年層への普及はあまり進まず
・ オンラインショッピングなど、ネットビジネスも足踏み状態
・ 普及そして定着には、定額制料金などインフラ・サービス環境の整備に加え、ネットならではのコンテンツの充実が不可欠

<参考1:99年2月末時点のインターネット利用世帯及び普及率、利用者数(「インターネット白書'99(インプレス刊)」より)>


<参考2:「第8回インターネット・ユーザー調査」(日経ネットビジネスより)>
   http://nnb.nikkeibp.co.jp/nnb/9907/nmmq8.html 

・女性ユーザー比率が2割を突破し、4分の1を主婦が占める。新規加入ユーザーの4割を占めるとのデータも
・依然20,30代が主力で、40代以上は2割%弱。男性ユーザーの職種は依然技術職(42%)に偏る
・アクセス場所も家庭が61%を占め、普段の生活に根づき始めた
98年6月(48%)、98年12月(42%)
・オンラインショッピング経験者は47%に止まり、98年6月(48%)、98年12月(47%)と足踏み状態

<参考3:「第5回インターネット普及率調査(日経BP インターネット視聴率センターより)>
    
・1999年3月末時点の、1カ月以内にオンライン・サービスを利用した人の数は,1260万人で、利用者は1年前の1998年3月末時点の水準に逆戻り
・「利用していたがやめた人」もしくは「1カ月以内に利用していない人」は690万人に達した
・オンライン・サービス経験者は、1950万人
・経験者は増えているが、時間がないなどの理由で、1カ月以内に利用しなかった人や、有用な情報が見つからずに、結局ほとんど利用しない人も多い
・ WWW、メールも共に1カ月以内に利用した人の比率は減っている。なかでもWWW利用者は、600万人と、1年前の1998年3月末時点の630万人よりも減少した

 


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