PHS購入体験記 |
息子が冬休みで帰省した折、一緒に大須(名古屋の秋葉原)に増設メモリーやらソフトやらを買いに出かけた。PHSも夏に帰省した時、一度検討したが、息子のニーズも「あったらいいな」程度で購入にはいたらなかった。その後キャンパスでもかなり普及してきたらしく、今回買ってやることに決め、とりあえずカタログを入手し昼食をとりながらあれこれ品定めをした。
SFC(湘南藤沢キャンパス)がエリアとなっているのはNTTとアステル(DDIは不可)、そしてご存じのようにアステル中部の端末はアステル東京のエリアでは使えなく、必然的にキャリアはNTTとなり、携帯性や使用時間、デザイン等を考慮し、最新型の機種に決めた。
0円端末のことは重々承知していたが、この時点では最新型でもあり価格は多分1〜2万円だろうと思っていた。
某パソコンショップで値段を聞くと何と980円(もちろん加入料込み)。
グラァーっときたが、試しにもう一軒ということで次の店へ。
何、何とPHS全キャリア・全機種オール100円。
とうとうここで買ってしまった。
加入手続き等で40分程待たされたが、この間あれこれ目的の買い物をしたのである。
因みに前者はグッドウィル、後者はOAシステムプラザというソフマップやラオックスに匹敵するいずれも名古屋では大手の総合パソコンショップである。
100円PHS端末を手にしての感想。
100円払って買ったものは所詮100円の価値しか実感できない。
定価4万円程度、加入料等を加えれば本来5万円程度の価値があるものが、たった100円で買えたのだから、通常なら「すごく得したなぁ・・・・」となるところである。
こんな思いは全く浮かばなかった。
携帯電話もきっと同じだろうなぁ。一瞬涙がでそうになった。
キャリアやメーカーは自らの商品の価値を本当に理解しているのだろうか。
かつて、IDOのサービス開始を担った私にはとうてい耐えらない。
「情熱」と「労苦」をつぎ込んだ商品がたった100円とは。
きっと100円の価値しか感じないから極めて安易に解約してしまうのだろう・・・・・。
ということで、情けないやら、何やら。そして、通信業界への愛着が急速に薄れてきた。
「悪夢のシナリオ」は目前!!
(97.01)